これはすごい・・・
なんだか、このブログを書き始めてから、「すごい」という言葉を連発している、自分のボキャブラリーの少なさに、落胆する一方なんですけど(笑)
でも、このSonny Rollins『Newk’s time』の迫力は半端ないんです。
Sonny Rollinsといえば、名盤がたくさんあるテナーサックス奏者ですよね。
代表的なのはもちろん、『Saxophone Colossus』。
そして、コンテンポラリーの『Way Out West』。
僕は、その両方を、オリジナルで持っていますけど。
でも、この『Newk’s time』。さすがブルーノートだけあって、音の迫力が凄まじいです。
今回の記事では、そんな、『Newk’s time』の魅力とオリジナル盤について紹介していきたいと思います。
『Newk’s time』の演奏
まずは、演奏全般について、例のごとく詳しく見ていきましょう。
プレーヤー
- Sonny Rollins:テナーサックス
- Wynton Kelly:ピアノ
- Doug Watkins:ベース
- Philly Joe Jones:ドラムス
まぁ、もうこのメンバーですからね。
良い演奏になることは間違いなしなんですけどね(笑)
Doug Watkinsは、『Saxophone Colossus』でも共演しているだけに、意気はピッタリですね。
なにげに、Wynton Kellyのピアノが良い味、出してます。
うーん、改めて、このメンバーだから、これだけの名演が生まれたんだろうな、ということを実感します。
曲
- Tune Up
- Asiatic Raes
- Wonderful! Wonderful!
- The Surrey With The Fringe On Top
- Blues For Philly Joe
- Namely You
なんといっても、曲がいいんですよね~。
人によって、かなり好みは分かれるんでしょうけど、僕はレコードで言うところのA面。
1~3曲目が好き。
1曲目のTune Upは言わずと知れたMiles Davisの曲。
ほとばしるような、Sonny Rollinsの演奏が、すでに自分のものにしているような錯覚を覚えます。
2曲目の『Asiatic Raes』は、Kenny Dorhamの『Lotus Blossom』という曲名を変えた演奏です。
あの印象的な、『Lotus Blossom』を、Sonny Rollinsをはじめとするこのメンバーが熱く吹き鳴らしています。
『Wonderful! Wonderful!』は一転して、どこか懐かしい雰囲気すら感じるような、温かみのある曲。
それまでの2曲とはまた違った聴きやすさがあります。
好きだな~。このアルバム。
内容
このアルバムは本当にいいです。
1曲目、2曲目の熱い演奏があったかと思うと。
3曲目のどこか懐かしさすらあるような。
故郷を思い出したくなるような優しい演奏。
それまでのSonny Rollinsはどこいったの?
っていうくらい、ちょっと曲調が変わります。
でも、これがまたいいんですよね。
全体を通して、とにかく聴きやすい。
さすが、Sonny Rollinsという感じです。
もちろん、B面もすごく馴染みやすい曲ばかりでいいです。
「これからジャズを聴いてみたいんだけど、何がいいですか?」
と聴かれたら、間違いなく、推薦盤の一枚に、この『Newk’s time』を挙げるでしょうね。
まさに、Wonderfulです!(笑)
『Newk’s time』のオリジナル盤
この、Sonny Rollins『Newk’s time』。
BLUE NOTEレーベルだけに、完全オリジナルは集めるのがむずかしいです。
https://diskunion.net/pdf/kaitori/2019/201903_jazz_vvw.pdf
こちらのサイトを見ていただければわかるように、このSonny Rollins『Newk’s time』は、完璧な状態であれば、買取額は、(通常)50,000円ですからね・・・
そんな、Sonny Rollins『Newk’s time』のオリジナルの条件を見ていきましょう。
オリジナルの条件
- レーベル両面の住所:47 West 63rd – NYC
- 両溝あり
- レーベル両面に「inc」表記なし
- レーベル両面に「R」マークなし
- 両面「RVG」刻印あり
- 耳マーク(P)あり
- 「9M」の手書き刻印あり
- ジャケット裏住所:47 West 63rd St., New York 23
- ジャケット裏の住所に「inc」の表記なし
うーん、やっぱりBLUE NOTEの完全オリジナルは条件が多い・・・(笑)
で、たまたまそんな完全オリジナルが手に入ったので、写真でご紹介します。






格安で手に入ったので、僕は買ってしまったんですけど・・・(笑)
通常の価格で買っても、全然価値あります。
っていうか、コレ書きながら、4曲目の、『The Surrey With The Fringe On Top』を聴いているんですけど、何回聴いても、テナーサックスとドラムスのデュオだっていうことを忘れてしまうんですよね(笑)
それくらい、ドラムスのPhilly Joe JonesとSonny Rollinsのテナーサックスが音の洪水のように耳に流れ出しているんでしょうね。
まぁ、とにかく。
Sonny Rollins『Newk’s time』。完全オリジナル、あるいあオリジナルで見つけたら買うべきですよ。これは。
なぜか、知名度はそこまで高くないみたいですけどね・・・