Bill Evans Portrait in Jazz RLP12-315オリジナル盤収集の注意点

Bill Evans Portrait in Jazz

Bill Evans Portrait in Jazzはジャズ界の大名盤のひとつ。 

Bill Evansといえば、ジャズピアノ界のトップの存在。 

なかでも、リバーサイドレーベル時代に残した4枚のアルバム。 

  • Portrait in Jazz
  • EXPLORATIONS
  • WALTZ FOR DEBBY
  • SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD

これらは、ビルエバンス4部作として名を知られている名盤。 

ベースのスコット・ラファロ。 

ドラムのポール・モチアン。 

このトリオでの名演がもはや伝説になっています。 

そんな中で、今回ピックアップしたPortrait in Jazz。 

実はこれ、完全オリジナルの判定が少しややこしい。 

この前、ヤフオク(Yahoo!オークション)で落札しようと考えたんですけど、すんでのところで思いとどまりました。 

『あれ?これ、完全オリジナルじゃなくない?』ということに気づいて。 

ということで。 

今回は、Portrait in Jazzの完全オリジナル盤のレコードを買おうと考えている方が、「完全オリジナル盤」と思って買ったら、実は「2nd」だったという事態を避けるために。 

Portrait in Jazzの完全オリジナルレコードの基準について書いていきたいと思います。 

目次

  1. Portrait in Jazzのオリジナル盤判定基準
    • Portrait in Jazzの完全オリジナル
    • Portrait in Jazzの2nd(オリジナル)
  2. Riversideレーベルの転換
  3. Bill Evans Portrait in Jazzのオリジナル盤を通販で購入する場合の見分け方
    • なんでこんな勘違いが生まれるの?
    • Portrait in Jazzの1st~3rd
  4. まとめ

Portrait in Jazzのオリジナル盤判定基準

この、Portrait in Jazz。 

完全オリジナル盤を求めるのであれば、注意が必要です。 

でないと、2ndに大金を払うことになるかもしれません。 

それが、数千円だったらいいんですけど、5万円、8万円と払ったら大打撃ですね。 

でも、本当に注意しないと、みすみす2ndを買うことになってしまいます。 

Portrait in Jazzの完全オリジナル

まずは、Portrait in Jazzの完全オリジナル盤の基準から 

  • MONO(モノラル)
  • レーベル「青小」
  • 両面DG(深溝)
  • 235westジャケット

「なーんだ。意外と簡単じゃない。」ともしかしたら思われたかも知れません。 

甘いです! 

モノラルはもちろん、そのまんまモノラルなんでいいですし。 

両面DGもそのまま。 

235westジャケットは、ちょうど、Bill Evans Portrait in Jazzから、ジャケット裏面の住所が、『235 WEST 46 STREET』に変わるんです。 

ここまでは、まぁ、多少注意していればわかりそうなものです。 

問題は、レーベル「青小」にあります。 

Bill Evans Portrait in Jazzの2ndの基準を見てみましょう。 

Portrait in Jazzの2nd(オリジナル)

  • MONO(モノラル)
  • レーベル「青大」
  • 両面DG(深溝)
  • 235westジャケット

違いがわかりますか? 

そう。 

レーベル「青大」です。 

diskunionを見てみてもそのことが書いてあります。 

レーベル青大はdiskunionでも「2nd」として扱っています。 

ただし、限りなくオリジナルと近い時期にプレスされたのは確かなようですね。 

Riversideレーベルの転換

要は盤に貼られているレーベル(ラベル)の大きさの違い。 

「青大」はレーベル番号244~278まで。 

ここまでが、レコードのセンターレーベルのサイズが「大きいもの」。 

そして、「青色」のもの。 

が「青大」です。 

279番~339番までが「青小」。 

レーベルのサイズが「小さく」なって、色が「青色」のもの。 

で、もういちど、Bill Evans Portrait in Jazzのレーベル番号を確認すると。 

「RLP12-315」つまり、「315番」です。 

なので、Bill Evans Portrait in Jazzの完全オリジナルは、「青小」レーベル。 

実はリバーサイドレーベルは、339番までは「青小」レーベルだったものの、340番からまた「青大」に戻っています。 

ただし、先に挙げた、244~278番までとは若干の相違点があります。 

  • 340番からの「青大」の方が溝の直径が大きい
  • どちらのタイプの青大にも『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の文字があるが、340番からの「青大」にはその文字のあとに『INC』が入る。(いわゆる「INCあり」)

ここに注意しないとなりません。 

Bill Evans Portrait in Jazzのオリジナル盤を通販で購入する場合の見分け方

特に、ヤフオクなどの通販で、Bill Evans Portrait in Jazzを購入する場合に注意が必要です。 

要は、Bill Evans Portrait in Jazzの完全オリジナル盤レコードを求めるならば、

  • MONO(モノラル)
  • レーベル「青小」
  • 両面DG(深溝)
  • 235westジャケット

を見分けないとなりません。 

モノラルかどうか、深溝があるかどうか、235westジャケットかどうかというのは比較的安易に見分けられますが、レーベルが「青小」か「青大」かを画像で見分けるのは容易ではありません。 

ヤフオクなどの通販で、Bill Evans Portrait in Jazzの完全オリジナルを見分けるのであれば。 

レーベル下部の『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の文字に注目しましょう。 

Bill Evans Portrait in Jazzのレコードは、『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の文字のあとに「INC」があれば2ndです。 

情報によれば、Bill Evans Portrait in Jazzの「青大」で『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の「INCなし」は存在しないので。 

レーベルが青色で、レーベル下部『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の文字の後に「INC」が記載されていなければ、必然的に「青小」のPortrait in Jazz(完全オリジナル)ということになります。 

むずかしいですね。 

ちょうど、この記事を書いている昨日。 

ヤフオクで落札されていた、Portrait in Jazzがこの記載にあたる、『BILL GRAUER PRODUCTIONS INC』の盤だったので、それは2ndということになります。 

落札した方は、それを2ndと知った上で落札したのか、それとも。 

困ったことに、Portrait in Jazzの「青大」および「INCあり」を『オリジナル』と記載して出品している方も、ヤフオクには多くいます。 

「オリジナル」という意味でいえば、あながち間違いではないのかもしれませんが、『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の文字の後に「INC」が記載されているPortrait in Jazzは「完全オリジナル盤」のレコードではないのでご注意ください。 

っていって、僕も、すんでのところで、『BILL GRAUER PRODUCTIONS』の「INCあり」(=『BILL GRAUER PRODUCTIONS INC』)のPortrait in Jazzを落札しようとしていて、危なかったんですけどね。 

本当に、レコードのオリジナル盤判定ってむずかしいですね。 

なんでこんな勘違いが生まれるの?

たぶん、中には、『BILL GRAUER PRODUCTIONS INC』記載のPortrait in Jazzを「2nd」と知って落札されている方もいるのかもしれませんが、ほとんどの方が、

  • 「青大」
  • 「青小」
  • 「INCあり」

の違いを分からずに、2ndを完全オリジナルと勘違いして購入されてるんじゃないかと思います。 

僕もそうなりかけていたわけですが。 

ではなんでそんな勘違いが生じてしまうのか? 

原因はこれだと思います。 

オリジナル盤の判定として重宝されているdiscogs。 

Portrait in Jazzの項目を見てみると、あたかも、US盤の2ndが『RM12-315』とされているような記載があります。 

記載というか、順番ですね。 

(あくまで見ているのは「US」の順番ですよ。) 

なので。 

このdiscogsの基準をそのまま鵜呑みにすると。 

「RLP12-315がオリジナルでRM12-315が2nd」と認識してしまいます。 

でも、厳密には、RM12-315は3rdという扱いになると思います。 

Portrait in Jazzの1st~3rd

もう一度、Portrait in Jazzの1st(オリジナル)~3rdの基準をまとめると、(モノラルは前提として割愛します) 

  • 1st=レーベル「青小」(『BILL GRAUER PRODUCTIONS』のあとに「INCなし」)・両面DG(深溝)・235westジャケット
  • 2nd=レーベル「青大」(『BILL GRAUER PRODUCTIONS』のあとに「INCあり」)・両面DG(深溝)・235westジャケット
  • 3rd=レーベル番号RM12-315

となっています。 

これが、Portrait in Jazzのオリジナル盤判定の実体です。 

ちなみに、discogsのオリジナル盤のページにも、1st press mono deep groove blue labels with no “Inc” after “Bill Grauer Productions” at bottom of labels.(1stプレスはモノラル、深溝、青色レーベル、レーベル下部の『BILL GRAUER PRODUCTIONS』のあとに『INCなし』)と記載されています。 

まとめ

だいぶ話がややこしくなりましたが。 

とにかく。 

Bill Evans Portrait in Jazzの完全オリジナル盤を求めるのであれば、

  • モノラル盤
  • スタンパーがRLP12-315
  • 両面深溝
  • レーベルの色とサイズ「青小」(=レーベル下部の『BILL GRAUER PRODUCTIONS』のあとに「INC」表記なし)
  • ジャケット裏面の住所235west

のレコードを買うようにしましょう。 

そのぶん、価格もそれなりにしますが。 

diskunionの買い取り価格は11万円以上していますからね。 

ちなみに、今回のオリジナル盤の判定にはこちらのPDFの情報も参考にさせていただきました。 

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