僕は、エレクトリックジャズを、まだそんなに好きになれません。
マイルス・デイビスが、エレクトリックジャズ旋風を巻き起こしたことで、モダンジャズの時代が一変。
エレクトリックジャズが一世を風靡したのは知っていますけど。
やはり、モダンジャズ。
あのハードバップのすべてを吹き飛ばすような「行きすぎた演奏」や、ビルエバンスの「リリシズム」と言われる演奏と比べると。
エレクトリックジャズは、全く異風のように思えるからです。
そんな中でも。
スウイングジャーナル誌で行われた、好きなジャズアルバム100枚の中で。
ジャズ名盤ベスト100 ― 1~10位 | ジャズ名盤紹介サイト JAZZCD.JP
10位に選ばれるほどの名盤という理由で。
ジャズのオリジナル盤を集め始めた僕は、この Chick Corea Return To Forever を購入することになりました。
はじめは正直。
「うーん、やっぱり、エレクトリックジャズだな・・・」と敬遠してしまって。
買ってからしばらく、聴かなくなってしまいました。
オリジナル盤なのに・・・でも、それからも。
なんとなく、ジャケットが目に入って聴いていく内に。
Chick Corea Return To Foreverが醸し出す「味わい」に少しずつ気づき始めました。
今日の投稿では、そんなChick **Corea Return To Forever**の魅力とオリジナル盤について紹介していきたいと思います。
目次
* 1 演奏
* 1.1 演奏者
* 1.2 曲目
* 1.3 内容
* 2 オリジナル盤
* 2.1 「背文字ナシ」がオリジナル
演奏
まずは、Chick Corea Return To Foreverの演奏の詳細から触れていきましょう。
演奏者
* Chick Corea :ピアノ
* Flora Purim :ボーカル
* Joe Farrell :フルート
* Stanley Clarke:ベース
* Airto Moreira:ドラムス
正直に言います。
ほとんど知らない人ばかりです(笑)
もちろん、有名なアーティストばかりなんでしょうけど、僕の無知故、お許しください(笑)
ベースのスタンリー・クラークは有名ですね。
でも、それ以外は・・・すいません。
曲目
1. Return To Forever
2. Crystal Silence
3. What Game Shall We Play Today
4. Sometime Ago – La Fiesta
スタンダードナンバーではなくて。
エレクトリックジャズ用に、用意された曲目ですね。
最初はこのオリジナル曲の連続に、あまり耳が慣れないかもしれません。
内容
「噛めば噛むほど味わいが出る。」そんな名盤だと思います。
最初はほんとうに受け入れることができませんでした。
「オリジナル盤というだけで買うんじゃなかったな・・・」なんて思ってしまったほど。
でも、これがまた、聞き続けていく内に本当に味わいが出てくる。
ジャケットの写真の場所にまるでいるような。
ジャケットの写真のカモメのように。
悠々と大海原の上を飛んでいるような。
そんな錯覚すら覚えます。
このアルバムが発売された当初は、従来のジャズファンからは批判的な声が多かったみたいですね。
でも、やっぱり聴きやすい。
感動すら覚える演奏と歌声。
うーん、とにかく、リラックスして聴くにはこのアルバムがいい。
なるほど。
「ジャズ」というのはなかなか形式しがたいアルバムかもしれませんが。
このアルバムが、スウィングジャーナル誌の投票で10位に選ばれたのも、なんとなくわかります。
とにかく、**心地よい演奏**といのがピッタリな形容だと思います。
ちなみに、このアルバムが発売された当時は、『Return To Forever』はアルバム名でしたが、このアルバムをきっかけに、Chick CoreaはReturn To Foreverをバンド名に。
数多くの演奏を、『Return To Forever』バンドとして残しています。
オリジナル盤
さて、そんな優美な哀愁を与えてくれる当該アルバムですが。
実はオリジナル盤は紛らわしい(笑)
Return To Foreverをオリジナル盤で買おうと思っている方は、ここに注意してください。
「背文字ナシ」がオリジナル
diskunionやHMV Record Shopなどにいくと、よく、Return To Foreverのオリジナル盤「らしきもの」を見かけます。
はじめ、Return To Foreverオリジナル盤の基準をよく知らなかった僕は、プライスカードに書いてあった、『背文字ナシ』『背文字アリ』の表記を見て、「なんだ。背文字がなにかよくわからないけど、「ない」よりは「ある」方がいいよな。という安直な理由で、『背文字あり』を買おうとしていた時期がありました。
一般的には、**『背文字ナシ』が完全オリジナル**とされているので注意してください。
オリジナルの条件を見てみましょう。
* ドイツ盤
* STEREO
* 背文字ナシ
* レーベル番号:ECM 1022 ST
* 緑色レーベル
です。
「背文字」というのはここのことです。
ジャケットの横の部分のことです。
ここに、アルバム名とか、アーティスト名が書いてあるバージョンはオリジナルはオリジナルですけど、「完全オリジナルじゃない」のでご注意ください。
まぁ、オリジナルと完全オリジナルの音の違いは比較していないので、わからないんですけど・・・(笑)
ということで。
Chick Corea Return To Foreverの完全オリジナルを探す場合は、上記の点に注意しましょう。
でもやっぱり。
Chick Corea Return To Foreverを買うなら完全オリジナルだと思います。
音も良いし、雰囲気をじっくりと味わうなら間違いないですね!
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