【味わい】Chick Corea Return To Forever ECM 1022 ST

はじめに断っておくと。 

僕は、エレクトリックジャズを、まだそんなに好きになれません。 

マイルス・デイビスが、エレクトリックジャズ旋風を巻き起こしたことで、モダンジャズの時代が一変。 

エレクトリックジャズが一世を風靡したのは知っていますけど。 

やはり、モダンジャズ。 

あのハードバップのすべてを吹き飛ばすような「行きすぎた演奏」や、ビルエバンスの「リリシズム」と言われる演奏と比べると。 

エレクトリックジャズは、全く異風のように思えるからです。 

そんな中でも。 

スウイングジャーナル誌で行われた、好きなジャズアルバム100枚の中で。 

ジャズ名盤ベスト100 ― 1~10位 | ジャズ名盤紹介サイト JAZZCD.JP

10位に選ばれるほどの名盤という理由で。 

ジャズのオリジナル盤を集め始めた僕は、この Chick Corea Return To Forever を購入することになりました。 

はじめは正直。 

「うーん、やっぱり、エレクトリックジャズだな・・・」と敬遠してしまって。 

買ってからしばらく、聴かなくなってしまいました。 

オリジナル盤なのに・・・でも、それからも。 

なんとなく、ジャケットが目に入って聴いていく内に。 

Chick Corea Return To Foreverが醸し出す「味わい」に少しずつ気づき始めました。 

今日の投稿では、そんなChick **Corea Return To Forever**の魅力とオリジナル盤について紹介していきたいと思います。 

目次

* 1 演奏
* 1.1 演奏者
* 1.2 曲目
* 1.3 内容
* 2 オリジナル盤
* 2.1 「背文字ナシ」がオリジナル

演奏

まずは、Chick Corea Return To Foreverの演奏の詳細から触れていきましょう。 

演奏者

* Chick Corea :ピアノ
* Flora Purim :ボーカル
* Joe Farrell :フルート
* Stanley Clarke:ベース
* Airto Moreira:ドラムス

正直に言います。 

ほとんど知らない人ばかりです(笑) 

もちろん、有名なアーティストばかりなんでしょうけど、僕の無知故、お許しください(笑) 

ベースのスタンリー・クラークは有名ですね。 

でも、それ以外は・・・すいません。 

曲目

1. Return To Forever
2. Crystal Silence
3. What Game Shall We Play Today
4. Sometime Ago – La Fiesta

スタンダードナンバーではなくて。 

エレクトリックジャズ用に、用意された曲目ですね。 

最初はこのオリジナル曲の連続に、あまり耳が慣れないかもしれません。 

内容

「噛めば噛むほど味わいが出る。」そんな名盤だと思います。 

最初はほんとうに受け入れることができませんでした。 

「オリジナル盤というだけで買うんじゃなかったな・・・」なんて思ってしまったほど。 

でも、これがまた、聞き続けていく内に本当に味わいが出てくる。 

ジャケットの写真の場所にまるでいるような。 

ジャケットの写真のカモメのように。 

悠々と大海原の上を飛んでいるような。 

そんな錯覚すら覚えます。 

このアルバムが発売された当初は、従来のジャズファンからは批判的な声が多かったみたいですね。 

でも、やっぱり聴きやすい。 

感動すら覚える演奏と歌声。 

うーん、とにかく、リラックスして聴くにはこのアルバムがいい。 

なるほど。 

「ジャズ」というのはなかなか形式しがたいアルバムかもしれませんが。 

このアルバムが、スウィングジャーナル誌の投票で10位に選ばれたのも、なんとなくわかります。 

とにかく、**心地よい演奏**といのがピッタリな形容だと思います。 

ちなみに、このアルバムが発売された当時は、『Return To Forever』はアルバム名でしたが、このアルバムをきっかけに、Chick CoreaはReturn To Foreverをバンド名に。 

数多くの演奏を、『Return To Forever』バンドとして残しています。 

オリジナル盤

さて、そんな優美な哀愁を与えてくれる当該アルバムですが。 

実はオリジナル盤は紛らわしい(笑) 

Return To Foreverをオリジナル盤で買おうと思っている方は、ここに注意してください。 

「背文字ナシ」がオリジナル

diskunionやHMV Record Shopなどにいくと、よく、Return To Foreverのオリジナル盤「らしきもの」を見かけます。 

はじめ、Return To Foreverオリジナル盤の基準をよく知らなかった僕は、プライスカードに書いてあった、『背文字ナシ』『背文字アリ』の表記を見て、「なんだ。背文字がなにかよくわからないけど、「ない」よりは「ある」方がいいよな。という安直な理由で、『背文字あり』を買おうとしていた時期がありました。 

一般的には、**『背文字ナシ』が完全オリジナル**とされているので注意してください。 

オリジナルの条件を見てみましょう。 

* ドイツ盤
* STEREO
* 背文字ナシ
* レーベル番号:ECM 1022 ST
* 緑色レーベル

です。 

「背文字」というのはここのことです。 

ジャケットの横の部分のことです。 

ここに、アルバム名とか、アーティスト名が書いてあるバージョンはオリジナルはオリジナルですけど、「完全オリジナルじゃない」のでご注意ください。 

まぁ、オリジナルと完全オリジナルの音の違いは比較していないので、わからないんですけど・・・(笑) 

ということで。 

Chick Corea Return To Foreverの完全オリジナルを探す場合は、上記の点に注意しましょう。 

でもやっぱり。 

Chick Corea Return To Foreverを買うなら完全オリジナルだと思います。 

音も良いし、雰囲気をじっくりと味わうなら間違いないですね! 

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