そう、胸を張って叫びたくなるような演奏の数々。
飛び出るような、John Coltraneのテナーサックス。
彼はいったい、どこまで行こうとしているのだろうか・・・?
そんなことを思わざるを得ないフレージングにただただ震撼させられます。
そんな、John Coltrane『Blue Train』の魅力と、オリジナル盤の判定の仕方について簡単に書きます。
目次
- 1 Blue Trainの演奏
- 1.1 メンバー
- 1.2 曲
- 1.3 内容
- 2 『Blue Train』のオリジナル盤
- 2.1 オリジナルの条件
- 2.2 完全オリジナル
Blue Trainの演奏
まずは、John Coltrane『Blue Train』の演奏について、触れていきます。
メンバー
- John Coltrane :テナーサックス
- Lee Morgan :トランペット
- Curtis Fuller :トロンボーン
- Kenny Drew :ピアノ
- Paul Chambers :ベース
- Philly Joe Jones :ドラムス
当初、このアルバムを初めて聴いたのはCD。
このアルバムの有名さは知っていたので、「ジャズを知るなら聴かねば・・・」という気持ちで、初めて買って聴いたのを覚えています。
・・・ですが。
ジャズプレーヤーに対しての知識が何もなかった僕は、このメンバーを見ても、何も感じませんでしたあ。
せいぜい、「カーティスフラーって、あの『bluesette』で有名な人だよね?」くらいにしか思っていませんでした。
今考えると、なんとバチあたりな(笑)
このメンバー、パーソネルがすごいんです。
全員が超一級のアーティストですよ!
しかも、Kenny Drewに関しては、まだこのとき新人だったとか。
一説によると、この当時。
John Coltrane(ジョン・コルトレーン)をBLUE NOTEレーベルに推薦したのは、Curtis Fullerだったものの、いざレコーディングになっても、John ColtraneはCurtis Fuller を呼ばずにいた。
それがレコーディング前日(?)に、たまたま、Curtis Fuller はCurtis Fuller と出くわしてしまって、「俺も加えろ!」と言って、急遽Curtis Fuller も参加することになったんだとか。
それが本当ならすごいエピソードですけど、このCurtis Fuller も間違いなく。
『Blue Train』の名盤たるゆえんに一役買っているのは確かですね。
曲
- Blue Train
- Moment’s Notice
- Locomotion
- I’m Old Fashioned
- Lazy Bird
「全力疾走」
まさにそんな言葉がピッタリな曲目ばかり。
『I’m Old Fashioned』だけは唯一、ゆったりとした曲調ですが、それ以外の曲では、メンバーが、John Coltraneを筆頭にひた走ります。
とにかくスゴイのひとことです。
内容
とにかくかっ飛ばすという感じ。
中でも、注目はやはり、John Coltraneのソロ演奏。
いったいどうしたら、あんなに早いフレージングで演奏ができるんだ?といいたくなるようなめまぐるしい演奏の数々。
もう、John Coltraneの演奏のすごさに言葉を発することもできなくなるくらいです(笑)
できれば、状態の良い盤で聴いて、余計なことを考えずに、ただ、John Coltraneらの演奏に聴き入りたいですね。
『Blue Train』のオリジナル盤
そんな、Blue Trainのオリジナル盤にはかなりいろいろな条件があります。
条件を間違えると・・・「よっしゃ!Blue Trainの完全オリジナルを手に入れたぞ!」と思ったら、実はオリジナルじゃなかった・・・なんてことになり得ないので注意が必要です。
オリジナルの条件
まずは、オリジナル盤の条件をピックアップ
- レーベル住所:47 WEST 63rd・NYC
- Rマークなし
- DG(両溝あり)
- 耳マーク(Ear Mark)
- RVG刻印
- Laminated Cover
- ジャケット裏面の住所:BLUE NOTE RECORDS,47 West 63rd St., New York 23(INCなし)
- 手書き「9M」刻印
うーん、ややこしいですね(笑)
ちなみに、僕の持ってるのはそのオリジナルです。
こんなの、ジャズ初心者だとなかなかわかりませんよ(泣)
特に注意すべきはレーベルの住所、R有無、ジャケット裏の住所。
レーベルの住所が「NEW YORK USA」になっているものは次発。
まるいRマークがついているのも同様。
ジャケット裏の住所の「BLUE NOTE RECORDS,47 West 63rd St., New York 23」の「RECORDS」のあとに「INC」が記されているのもオリジナルとは見なされません。
むずかしいですね・・・
完全オリジナル
ちなみに、このJohn Coltrane『Blue Train』には完全オリジナルといわれるものがあります。
それが、レーベルの住所が「47 WEST 63rd NEW YORK23」と記載されているものです。
音はいいのかもしれませんけど、コレを手に入れようとしたら20万円以上はします。
John Coltrane『Blue Train』をよりオリジナルに近い音で聴きたいなら、前述の「オリジナル」の基準を満たしている盤でOKです!
十分に【JAZZの王道】と言われる演奏を楽しむことができます。
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