【なんでこの盤残ってるの?】Miles Davis  Diggin’ With The Miles Davis Sextet prlp7281 NJ 手書きRVG(PRLP7012刻印消し)

3.5
miles davis

まぁ、3,000円台ならね・・・

オリジナル買うよりかは遥かに安いし。

Miles Davis – Diggin’ With The Miles Davis Sextet (Prestige PRLP 7281)

基本情報

  • アーティスト: Miles Davis Sextet
  • アルバムタイトル: Diggin’ With The Miles Davis Sextet
  • カタログ番号: Prestige – PR 7281, PRLP 7281
  • 音源フォーマット: モノラル
  • リリース年: 1963年(コンピレーション/リイシュー)
  • レーベル: Prestige Records Inc.
  • ジャンル: Jazz
  • スタイル: Bop

トラックリスト

  1. Dig (Miles Davis)
  2. It’s Only A Paper Moon (Rose, Harburg, Arlen)
  3. Denial (Miles Davis)
  4. Bluing (Miles Davis)
  5. Out Of The Blue (Miles Davis)

参加ミュージシャン

  • Miles Davis – トランペット
  • Sonny Rollins – テナーサックス
  • Jackie McLean – アルトサックス(A1, A3, B1, B2)
  • Walter Bishop, Jr. – ピアノ
  • Tommy Potter – ベース
  • Art Blakey – ドラムス

録音詳細

  • 録音日: 1951年10月5日
  • 録音場所: Apex Studios, New York City(オリジナル)、リマスター:Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey
  • 録音エンジニア/ラッカー盤カッティング: Rudy Van Gelder(RVG刻印あり)
  • プレス: Abbey Record Manufacturing Co., Inc.
  • プロデューサー/監修: Bob Weinstock

補足情報

  • 本作は1951年のセッション音源をまとめたもので、オリジナルは『Dig』(PRLP 7012)として1956年にリリースされ、1963年に新装ジャケットと新ライナーノーツ(Ira Gitler執筆)で再発された。
  • ファーストプレスはイエロー/ブラックのファイヤーワークスラベル、Bergenfield, N.J.アドレス、ディープグルーヴ仕様。
  • マトリックス/ランアウトには「7281-A」「7281-B」および「RVG」刻印があり、元の「PRLP-7012-A/B」が削除されている例もある。
  • 「Dig」や「Denial」などの楽曲は、ジャッキー・マクリーンの録音デビュー作であり、ソニー・ロリンズの初期の演奏も聴ける。
  • 録音当時、メンバーは20歳前後の若手で、パーカー派の影響が色濃いエネルギッシュな演奏が特徴。
  • 音質は1951年録音のため制約があるが、バンドのダイナミズムと即興性が記録されている。
  • 「It’s Only A Paper Moon」や「Bluing」などは、10インチ盤『The New Sounds』(PRLP 124)や『Blue Period』(PRLP 140)にも収録されていた。

アルバムの特徴・評価

「Diggin’ With The Miles Davis Sextet」は、モダン・ジャズがビバップからハードバップへと進化する過渡期の記録であり、若きマイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、ジャッキー・マクリーン、アート・ブレイキーらの初期の熱量あふれる演奏が堪能できます。録音技術の制約はあるものの、ジャズ史の貴重なドキュメントとして高く評価されており、コレクターズ・アイテムとしても人気です。

私の持っている盤、Miles Davis  Diggin’ With The Miles Davis Sextet prlp7281 手書きRVG(PRLP7012刻印消し)

ディスクユニオンのオンラインショップを覗いているとたまに、

「え?どうしてこれが売れてないの?」

と、思う盤がある。

今回のこの盤がまさにそれ。

4/12(土)『今週の廃盤レコードセール』オンラインショップ出品しました : ディスクユニオンJazzTOKYO

こちらの4月12日のdiskunion jazz tokyoのセールで出品された商品。

リストを見たときに、

「お、この商品(PRLP7281)が出てる!(調べてみる・・・)なるほど。ptlp7012、digの再発盤なのね。まぁ、ほしいけれど、さすがに売り切れるだろうね。」

と思って、土曜日に「価格入り出品リスト」が出て、価格もわかった時点で「諦め」ていて、すっかり忘れていたのですが、日曜日になり、何気なく、「オンラインショップ」を見ていたら、このdiggin’、PRLP7281が普通に出品されていました。

正直、諦めていたこともあり、買うつもりはなかったんですけど、

「見てしまったらな・・・」

と。

しかも、盤質もEX-なので良さそうなので購入してしまいました。

まぁ、これ、見逃したら二度とこの盤がこの価格で手に入ることはないだろうなということで。

「よっぽど状態でも悪かったのかな・・・?」

と思って、届いた盤を聞いてみたら、全然問題なし。

多少パチパチはあるけれど、許容範囲内。(私の許容範囲は、cottonclubさん同様に(というか真似て)3回程度までの周回ノイズ)

で、結果的に図ってよかったなと思います。

私がレコードを購入する際に参考にするサイトによると、このような評価。

 

PRLP7012 Dig

手彫RVG、手彫AB、セカンドジャケ、セカンドラベル
こんなにエコーをかけたマスタリングをしたエンジニアは他には知らない。この頃のRVGは演奏の熱気をエコーの量で表現しようとしたのか。今日の耳にはやや古臭いように感じる。
これといって特徴は薄いけど、素直な吹奏をするマイルスは実に好感が持てる。次に良いのがマクリーンで、ロリンズはイマイチ。逆に言うと、ここからサキコロまで進化するロリンズは伸びしろが凄い。
確かに、音の面ではなんだかエコーが全体的に掛かっていて、いわゆる「RVGの迫力ある音」とはかけ離れているように感じます。
それはジャズ談義でも同意見のようです。
ビバップからハードバップへの転機となった重要な録音であり、内容も素晴らしいのだが、録音が反響している感じがリマスター盤になってもなくならないのが残念。
(中略)
転換期なので、まだまだビバップ度は5割程度あると思う。
(中略)
一曲の長さがSPの制約を離れて長くなっている
(中略)
マクリーンの新鮮な初録音もまだスタイル未完成な感じで、ロリンズはかなり不調。
音の面も気になりますけど、演奏面でも確かに、ビバップ要素が強い。
さらに、この時代の良さである、「一曲ごとの短さ」「凝縮」もないので、ある意味では一番「中途半端な時期」なのかもしれません。
実際に演奏を聞いてみても、まぁ、なんていうか、「おっ」と思える部分はあまりない。
しかし、マイルスの足跡をたどるうえでは欠かせない盤であることは変わりないので、(マクリーンとソニー・ロリンズ、ウォルター・ビショップjr)この価格で手に入ったのは幸運だったのかもしれない。
しかも右紺ならともかく、NJの盤。
さらに、PRLP7012の刻印が消されている。
あまりこの辺の事情はわかりませんが、よくディスクユニオンとかで訊くと、これはイコール「PRLP7012 Dig」と同一という意味らしい。
なので、音そのものは理論上オリジナルと同じらしい。
まぁ、その盤が3000円台で変えたのだから満足。
しかしいつも思う。
たまにこういう、
なんでこの盤残っているの?
という盤が普通に残っていて、買えることがある。
うーん、レコードの世界はある意味、やはり奥が深い。

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