この、『Brown And Roach Incorporated』は、CLIFFORD BROWNとMAX ROACHが、エマーシー(EmArcy)レーベルに残した第一弾のアルバムのようです。
エマーシー(EmArcy)レーベルについてはこちらの記事でも解説しているので参考にどうぞ。
ジャズライク | JAZZ好きのための人気名盤紹…
helen merrill with clifford brownの魅力とオリジナル盤
https://jazzmistake.com/vocal/helen-merrill-with-clifford-brown/
このアルバム、実はまだ持っていません(笑)でも、昨日。ある、ネット通販のサイトでこの作品が出品されて。そのときは、「買わない」選択をしたんです。でも、しばらくしたら売り切れ・・・っていうのも、売っていたのは、USオリジナル盤ではなくて。オランダオリ…
で、今回は、そんなエマーシー(EmArcy)レーベルで残されたアルバムのひとつ、『Brown And Roach Incorporated』について解説します。
目次
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* 1 演奏
* 1.1 演奏者
* 1.2 曲
* 1.3 内容
* 2 オリジナル盤
* 2.1 完全オリジナルは大ドラマーラベル
* 2.2 小ドラマー銀縁あり
* 2.3 小ドラマー額縁なし
* 3 まとめ
演奏
では、その演奏の詳細について書いていきます。
演奏者
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* George Morrow:ベース
* Max Roach:ドラムス
* Richie Powell:ピアノ
* Harold Land:テナーサックス
* Clifford Brown:トランペット
このアルバム、『Brown And Roach Incorporated』は、他の、CLIFFORD BROWN & MAX ROACHのアルバムに比べて、いまひとつ、人気が少ないように思えるのですが。
でも、このメンバーがすごい!
ジャズ初心者寄りの僕には、テナーサックスとベースの方はあまりよく知らないのですが汗。
ドラム、ピアノ、トランペットはすごいですね!
ドラム、トランペットに関しては、語る必要はないと思いますけど、リッチーパウエルは、かの有名なジャズピアニスト、「バド・パウエル」の弟ですからね・・・
演奏もすごい。
ちなみに、後の、CLIFFORD BROWN & MAX ROACHのバンドでは、テナーサックスがソニー・ロリンズに変わっています。
ヤバイですね(笑)
曲
1. Sweet Clifford
2. I Don’t Stand A Ghost Of A Chance With You
3. Stompin’ At The Savoy
4. I’ll String Along With You
5. Mildama
6. Darn That Dream
7. I Get A Kick Out Of You
曲がまた、いいんですよね~。
これぞ、ハードバップ!と言いたくなるような名曲と名演の数々。
やっぱり、このアルバムの中では、有名な、『Darn That Dream』を注目曲として取り上げる方が多いようですけど、僕としては、『I Get A Kick Out Of You』。
この爽快感がたまらないです!
内容
A面は、いつも通りのイカしたハードバップ。
B面はやや、落ち着いた雰囲気?
でも、『I Get A Kick Out Of You』で様変わりします。
この曲を聴くために、このアルバムを買っても良いんじゃないか?
っていうくらい、すごい爽快です。
ハードバップの神髄、ここにあり!
みたいな感じです。
オリジナル盤
恒例のオリジナルシリーズ。
僕は、最初。
「完全オリジナル」と思って、今のレコードを手に入れたのですが、あとで気づいたのですが、残念ながら、完全オリジナル盤ではありませんでした。
けど、これはこれで結構珍しいものす。
完全オリジナルは大ドラマーラベル
エマーシー(EmArcy)レーベルの完全オリジナルとされることが多いのが、「大ドラマーラベル」。ドラマーに大きなドラマーの形が刻印されているタイプです。
多分に漏れず、この『Brown And Roach Incorporated』も、完全オリジナルは、大ドラマーラベルです。
Mercury Records Collection: EmArcy MG-36008: Brown And Roach Incorporated
こちらのサイトの下部の方に出てくるレーベルがそうです。
完全オリジナル盤は、なかなか出てくるものではないと思いますが、CLIFFORD BROWN & MAX ROACHのバンドの中では、比較的安い方かもしれません。
少なくとも、一番有名な、Study In Brownなんかと比べると。
そういう意味では、比較的手にしやすい、CLIFFORD BROWN & MAX ROACHの完オリかもしれません。
小ドラマー銀縁あり
で、これが僕が持っている盤。
わかりますか?
レーベルの周りに銀縁があります。
最初、このレコードを買ったときに、「なんだ、完全オリジナルじゃないんだ・・・」とガックリしたんですけど。
この「小ドラマー」で「額縁あり」っていうのは結構珍しいらしいです。
参考:Mercury Records Collection: コラム: エマーシー四方山話、中編 / A Few Facts About EmArcy Label, Pt.2 (Page 4 of 7)
その上、この『YMG』スタンパーっていうのも珍しい。
大ドラマーだったら、YMGスタンパーなんですけど、小ドラマーは『MG』から始まるスタンパーが中心です。
要するに、僕の持っている、『Brown And Roach Incorporated』は「完全オリジナルじゃないにしても珍しい」盤のようです。
小ドラマー額縁なし
一般的な「セカンド」と言われるバージョンはこちらです。
2ndですが、十分に音はいいと思われますので、見つけたら、買う価値アリだと思います。
まとめ
CLIFFORD BROWN & MAX ROACHの双頭バンドによる演奏の『Brown And Roach Incorporated』。
『Study In Brown』や、アルバムの方の、『Clifford Brown And Max Roach』に比べると比較的安価でオリジナルや2ndが手には入って、それでいて、十分にCLIFFORD BROWN & MAX ROACHの魅力を楽しめるので、もし、オリジナル盤で見つけたら即買いの一点だと思います。
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