今回はスタンリー・タレンタインのthe manのアルバムのレビュー。
かれこれ購入したのはもう3年前くらいになるのでしょうか?
でも果たして、後述する試聴用You Tubeリンクでどこまで伝わるかわかりませんが、
Has among the best soundstage of all my records. Sounds incredibly real through tubes…
私のすべてのレコードの中で最高のサウンドステージの1つです。チューブを通して信じられないほどリアルに聞こえます…
Just a moment...
ディスコグスでこのようにレビューされていたように、この、音の良さっていうのはどこまで伝わるものでしょうか。
音としてはさすがタイムレーベル。だけど、アルバム全体の完成度としては少し疑問が残ります。
とりあえず、アルバムの情報から。
Stan Turrentine – Stan “The Man” Turrentine (S/2086)
基本情報
- アーティスト: Stanley Turrentine
- アルバムタイトル: Stan “The Man” Turrentine
- カタログ番号: S/2086
- 音源フォーマット: ステレオ
- リリース年: 1963年
- レーベル: Time (Time 52086)
- ジャンル: ジャズ
録音詳細
- 録音日: 1960年1月
- 録音場所: ニューヨーク
- アルバム長: 34分17秒
トラックリスト
- “Let’s Groove” (6:01)
- “Sheri” (4:49)
- “Stolen Sweets” (5:20)
- “Mild Is the Mood” (4:59)
- “Minor Mood” (5:10)
- “Time After Time” (3:17)
- “My Girl Is Just Enough Woman for Me” (4:41)
参加ミュージシャン
- Stanley Turrentine – テナーサックス
- Sonny Clark – ピアノ (トラック 2, 4, 7)
- Tommy Flanagan – ピアノ (トラック 1, 3, 5, 6)
- George Duvivier – ベース
- Max Roach – ドラムス
補足情報
- このアルバムは Stanley Turrentine のデビューアルバムです。
- 当初は Time レーベルからリリースされ、後に Mainstream レーベルから “Tiger Tail” というタイトルで再リリースされました。
僕の持っている盤、Stan Turrentine – Stan “The Man” Turrentine (S/2086)ステレオオリジナル
本当に不思議なくらいこのアルバムはあまり人気がありません。
上のパーソネルを見ていただければわかるように、トミーフラナガンとソニー・クラークが参加しているんですよ。
メンバーは超豪華。
なのに、このレコード、本当に不人気で、中古のオリジナルでも、数千円程度。
1万円を超えたら、まず売れ残るケースが多いです。
ディスコグスでは、ステレオオリジナルの価格が、最高額9360円と現時点では書かれていますが、おそらく日本ではここまでの価格値はつかないでしょうね。
原因は、あまり日本で人気がないスタンリータレンタインのアルバムであるということ。
もうひとつ。
あらためて、このアルバムを通して聞き直して思ったんですけど、やはりソニー・クラークとトミーフラナガンのピアノはいい。さらに、タレンタインのサックスも味があっていい。
だけど、ソニー・クラークとトミーフラナガンがほぼ、一曲ごとに交代で演奏しています。
「お、このソニー・クラークいいな。」と思ったら、次に「トミーフラナガンの演奏」に変わり、ピアノの感じがガラッと変わる。
と、言われても専門的な知識がなにもない僕からしたら、別にどっちがどう変わったなんてほとんどわからないんですけど(笑)
ただ印象的に言うと、ソニー・クラークの泥臭いピアノとトミーフラナガンのどこか流麗・どこか大人のピアノとはやはり別物。
何がいいたかというと、「アルバム全体の完成度」という意味では、このトミフラとソニクラの一曲ごとの入れ替わりによって「下がってしまっているのでないか?」と感じられてしまいます。(言い方悪いけど、ちょいチグハグ?いや、素人の僕がそんな事言うのはおこがましいけど)
せめて、A面は全部ソニクラ、B面は全部トミフラみたいにしっかりと分けたほうが良かったんじゃないかと思えてしまう。
勝手な想像だけど、このレコードの相場がそれほど高くないのはそれも一因なんじゃないかと思っています。
ジャズ談義ではこのように書かれていますね。
トミフラ、クラークのピアノに、ジョージ・デュビビエのベース、ローチのドラムという、今から思えば超豪華なリズム隊によるスタンレー・タレンタインのデビュー盤。スタンレーのテナーはアメリカでは人気があるようだが、日本人の琴線には触れてこない気がする。ケニー・バレルの「ミッドナイト・ブルー」以外ではあまりいいと思ったことがない。クラークは元気に弾いているが、クラーク向きの憂いのある曲がない。(hand)
スタン・タレンタインのデビュー作にして人気盤。とにかく黒っぽいゴリゴリした彼のテナーが主役。ピアノは全7曲中4曲がソニー・クラークで、軽やかにメロディアスなトミー・フラナガンと、ブルージーなソニー・クラークを聞き比べられる。クラークはやはりクラークらしく、タレンタインのようなテナーにもよくマッチしている。(しげどん)
Sonny Clark サイド作 3 1959年以降ソニー・クラークの1959年以降のサイド参加CDアルバム作品を全部レビュー。ジャッキー・マクリーン、デクスター・ゴードン、グラント・グリーンなどをサポート。
なるほどさすが言いえています。
で、肝心のレコードの音はどうなの?
というと、完全な中抜け。
ステレオレコードは完全に中抜け
完全に真っ二つのステレオ空間だが
違和感は薄い ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.48
モアさんのブログでおっしゃっていたのはこのことだと思う。
たしかに、違和感は薄いです。
そして、音は抜群にいいです。
アルバム全体の完成度という点においては、個人的には少し疑問符があるのですが、トミフラとソニクラのピアノを精一杯、タイムの良音で聞くには最高のアルバムです。
そして、僕のイチオシは、B面3曲目のtime after time。
演奏するのは、トミーフラナガン。
すごく雰囲気があっていい。
それまでのノリノリでバリバリな雰囲気が一変。大人な演奏に変わります。
この曲は、ソニクラじゃなくてトミーフラナガンだよなと唸らされる一曲。
この曲だけでこのアルバムを買う勝ちがあるんじゃないかと思います。
しかしこの曲、残念ながら短くてすぐに終わってしまいます・・
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