何より音が良い。
歴史上の共演。
Teddy Edwards / Howard McGhee – Together Again! (Contemporary M3588, 1961)
盤仕様・特徴
- リリース年: 1961年9月1日
- レーベル: Contemporary Records – M3588
- フォーマット: LP, モノラル(USオリジナル|深溝=Deep Groove)
- 録音場所: Contemporary’s Studio
- エンジニア: Roy DuNann
- プロデューサー/ライナーノーツ: Lester Koenig
- カバーデザイン:Kershaw, Guidi, Tri-Arts
- カバーフォト:Roger Marshutz
- マトリックス/ランアウト: Side A: LKL 12 337 D2/Side B: LKL 12 338 D2(スタンプ)
- ラベル: イエロー地のContemporaryロゴ、深溝仕様がオリジナル初期の証です[1][2][3]。
パーソネル
- Teddy Edwards – テナーサックス
- Howard McGhee – トランペット
- Phineas Newborn Jr. – ピアノ
- Ray Brown – ベース
- Ed Thigpen – ドラムス
トラックリスト
- Together Again (Teddy Edwards) – 9:45
- You Stepped Out Of A Dream (Gus Kahn, Nacio Herb Brown) – 7:17
- Up There (Ray Brown) – 3:27
- Perhaps (Charlie Parker) – 5:12
- Misty (Erroll Garner) – 4:15
- Sandy (Howard McGhee) – 9:50
この盤特有のポイント・コレクター情報
- USオリジナル初期盤: 深溝(deep groove)&イエローラベルがコレクター指標。
- 録音エンジニアRoy DuNannによるクリアな音質。
- マトリックス表記(LKL 〜 D2)はContemporary初期〜中期の定番仕様。
- 厚紙・ラミネート・ジャケット(初期盤のみ)。
- カバー・アートの質感やトータルデザインもContemporaryらしいモダンな印象。
内容・評価
- セッションの質: テディ・エドワーズとハワード・マギーが約10年ぶりのリユニオン。真摯なバップ・サウンドで、フィニアス・ニューボーンJr.の好調なピアノ、レイ・ブラウン&エド・シグペンのリズム隊が強固なグルーブを形成。
- AllMusic・The Penguin Guide: 「エドワーズ&マギー双方が全盛期に劣らぬ名演を展開。60年代ウエストコーストのモダン・バップ作品として印象深い」と高評価[4]。
- 選曲: 「Together Again」「Perhaps」「Misty」などオリジナル&スタンダードがバランスよく配置され、内容もヴァラエティ豊か。
- 50〜60年代Contemporaryレーベル代表作のひとつで、今も隠れた人気盤とされています。
まとめ
『Together Again!』は、テディ・エドワーズとハワード・マギーがContemporaryレーベルで再会し、豪華リズム隊(フィニアス・ニューボーンJr.、レイ・ブラウン、エド・シグペン)と共に録音した傑作。USオリジナル盤は深溝&イエローラベル、優れた音質とジャケットアートでコレクターズ・アイテムとなっています。60年代ウエストコースト・バップの実力を物語る名盤です[1][2][4]。
私の持っている盤、Teddy Edwards Howard McGhee Together Again! M3588 DG マトD2 オリジナル
この盤に関してはそれほど深い、縁があるわけではありません。
「ほしい!」と思って手に入れた盤というよりもとある偶然で手に入った名盤。
というか最初はほとんどこの盤のことを知りませんでした。
5年くらい前でしょうか。
最寄り駅から1つ隣に駅にあるハードオフで、なんとなくディグっていたら、
この盤と出会いました。
まぁ、ハードオフのエサ箱に並んでいる盤なんで、
「大した盤はないだろうな。」
と思って、適当に漁っているときに、さっと手に取ったのが、「ジャケなし」の「レコードだけ」の盤。で価格は確か980円。
それが逆に目を惹きました。
うーん・・・??
ジャケなしで980円って逆に高くないか?
と思って、じーっと見ていたら、レーベルはコンテンポラリーの黄色。
まさにこの状態。
この当時、つまり5年くらい前はそれほどジャズ・レーベルに関する知識がなくて、「コンテンポラリー」のこともあまり良くわかっていませんでした。
しかしシェリー・マンのマイフェアレディーのアルバムを持っていたことから、なんとなくそれと近いものを感じて、じっと見てみました。
「あれ?これって、もしかして・・・」
と思い手に取り、まぁ、とりあえず980円だったら買ってみるか。
と購入。
家に帰ってネットで色々検索したら、
「コンテンポラリーにはマト盤が存在するらしい」
ということが発覚(その当時はそのくらいの知識しかありませんでした)。
で、見てみるとなんと、マトD2!
よく調べてみるとオリジナルと同じマト盤です。
もちろん、DGあり。
その当時は驚きました。
うわ!980円ですごい拾い物をしてしまったと。
マト盤D2の完全オリジナルでDGあり。
しかも状態はすこぶる綺麗。
よくこんなの残っていたなと驚きました。
知識のある人が見れば一瞬で売り切れるようなものですが、
ハードオフだったので、それほど知識のある人も来ず、売れ残っていたんだと思います。
しかしそれにしてもさっきも書いたように、
ジャケなしで980円で売っていたということは、ハードオフ側もそれなりにこのレコードの「価値」をわかっていたはず。
にしたって、980円とは。
でも980円以上だったらちょっと躊躇していただろうな・・・
さて、そんな経緯で手に入れた盤なので、当然。
この盤の参加プレーヤーの魅力もわかりませんでした。
「テディーエドワーズ?知らんな・・・ハワードマギー?知らんな・・・」
もちろん、フィニアス・ニューボーンジュニアのことだってよく知りませんでした。
そのため、購入して「良い盤だな。」と思ったものの、そのまましばらくあまり聴くことはありませんでした。
しかし、その後レコードを買えば買うほど、それらのアーティストの魅力を知り、特に、ハワードマギーとフィニアス・ニューボーンジュニアの魅力を知り。
この盤がそれだけすごい盤であるということを知りました。
まぁ、コンテンポラリーのオリジナル盤という意味では市場でもそれほど価値の高いアルバムというわけではありません。
ディスクユニオンでもだいたいオリジナル盤でも1万円以内で出品されることが多いですよね。
しかしとはいえ、980円で購入できたのは幸運でした。
とはいえ、やはりあまりジャケットにこだわらない私ですが、やはりジャケットの有無というのは大事ですね。
ジャケットがないからなんとなくプレーヤーの残像というか、アルバムのイメージが沸かず、正直それほどターンテーブルに乗る機会はありません。
カラーコピーでもいいし、国内盤の安いやつでもいいからジャケットは持っていないといけないなと改めて痛感します。
実際の音と演奏
やっぱり実際の音と演奏はすごいです。
というか正直、音がすごいです。
コンテンポラリーの良音をぎゅっと凝縮している感じ。
まさに、
「録音エンジニアRoy DuNannによるクリアな音質。」
を痛感させられます。
個人的には、980円で手に入れた盤なので、
「高いお金を払って何としてでも手に入れないとならない盤」
とは、万人に推奨できる盤ではないんですけど、
(このアルバムを好きな人には大変恐縮なんですけど)
安くオリジナル盤、あるいはセカンドが手に入るならぜひ持っておきたい名盤です。
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