うーん。音は、割と良いと思うんだけど、やっぱりtimeと比べると・・・
Sonny Clark Trio – Sonny Clark Trio (BST 81579)
基本情報
- アーティスト: Sonny Clark Trio
- アルバムタイトル: Sonny Clark Trio
- カタログ番号: BST 81579
- 音源フォーマット: ステレオ
- リリース年: 1972年 (リイシュー)
- レーベル: Blue Note
- ジャンル: Jazz
- スタイル: Bop
トラックリスト
- Be-Bop (Gillespie) – 9:52
- I Didn’t Know What Time It Was (Rodgers-Hart) – 4:20
- Two Bass Hit (Gillespie, Lewis) – 3:42
- Tadd’s Delight (Dameron) – 6:00
- Softly As In A Morning Sunrise (Hammerstein, Romberg) – 6:31
- I’ll Remember April (Raye, DePaul) – 4:52
参加ミュージシャン
- Sonny Clark – ピアノ
- Paul Chambers – ベース
- “Philly” Joe Jones – ドラムス
補足情報
- 録音: Rudy Van Gelder
- ライナーノーツ: Leonard Feather
- カッティング: Eck
- オリジナルステレオ録音
- Blue/whiteラベルで、センターラベルに “A Division of United Artists Records, Inc.” の表記あり
- 一部の盤は日本向けに輸出され、シュリンクラップにobi風のステッカーが貼られていた
ECKカッティングについて
- Liberty時代のBlue Note再発盤に見られる特徴[2]
- RVGの代わりにEckという謎の刻印がある[2]
- 音質は粗削りながらも、予想以上に良いとされる[2]
僕の持っている盤は、Sonny Clark Trio – Sonny Clark Trio (BST 81579, Liberty Stereo, No Van Gelder, ECKカッティング)
今回レビューするのは、かの有名なソニー・クラーク・トリオのブルーノート盤。
しかし残念ながらvangelder刻印すらない、リバティステレオです。
でも、時代は変わりますよねー。
僕がジャズレコードを集め始めた7年くらい前?まではこんな、novangelderバージョンは全然日の目を浴びていませんでした。
溢れかえっていて、全く僕自身見向きもしませんでした。
でも、今では、こうしたRVG刻印なしのバージョンも脚光を集めています。
なぜならオリジナル盤がすこぶる高価だから。
で、オリジナル盤RVG盤を待っていても良かったんですけど、結局待ちきれず、今回のバージョンを買ってしまったという話。
しかし、一応ECKカッティングという、名のしれたバージョン。
知っていますか?
ECKカッティング
っていうバージョンがあるんですよね。
ほとんど調べても出てこないんですけど、知っている情報を列挙。
デッドワックス部には RVG の代わりに Eck という 謎の刻印があって、音の方は結構粗削りながらも予想していたよりは遥かに良い音だった。音の傾向としては初期のビートルズのフランス盤に近い感じ。私は “UAって今までバカにしてきたけど、めっちゃコスパええやん!” とそれなりに満足していた。
【BN祭り②】J. R. Monterose - shiotch7 の 明日なき暴走J.R.モンテローズのテナーはクソカッコ良い。ノリ一発で有無を言わさぬ豪快なアドリブがたまらないソニー・ロリンズや圧倒的なドライヴ感が快感を呼ぶジョニー・グリフィン、温かみのあるスモーキーなトーンで味わい深いプレイを聴かせるハンク・モブレイ...
そして、こちらはもともと僕がECKカッティングを知ることになった投稿の記事。
・・・と思ったけど、私、Xは乗っ取り被害にあって、見ることができないので、
こちらのXの検索窓で「ECK」と検索すれば出てくるはずです。
まぁ、とにかくヴァンゲルダーではないけれど、ブルーノートのリバティ時代に名の知られたカッティング技師の刻印。
先程の、ラジオデイズレコードの店主さんのツイートでは、「一皮むけたサウンド」と評されています。
うん。確かに、実際に聞いてみると、かなり良い音です。
ご承知の通り、RVGはもちろん、良い音で、「管楽器」には定評があるものの、ピアノの音、つまり「鍵楽器」においては「コツコツ音」として知られていて、ちょっと違和感を感じるリスナーもいます。
そういう意味では、単純に「ピアノの音を楽しむ」という前提であれば、このBST81579のソニー・クラーク・トリオは、ECKカッティングの方が向いているのかもしれません。
そう思わせてくれる音の数々です。
・・・ところが気になるのが演奏の方
ところが私自身、気になったのが「演奏」の方です。
と、私なんかが演奏について語るなんて百年も早いのは重々承知しているのですが、同様の意見もちらほら。
聴きやすく、楽しめるレコードではあるけど、個人的にはTime盤に匹敵するほどの出来ではないと思っている。
内容はともかく、Timeのオリジナル盤が持っている音の凄み・深みは感じられない。世紀の大傑作・Cool Struttin’と同じ録音セッティングをして、管を抜いてピアノトリオの録音をしました、という感じ。
決して手抜きとか出来損ないという意味ではなく、録音で表現したかった音は何だったのか、焦点がボケたような音だと感じる。
『TimeのSonny Clark Trioは絶品の音がする。』Shure Type-4のキレ味が落ちてきたような気がする。針交換しようと思ったけど考え直して、長年使ったType-5MRに戻すことにした。純正より格段に安い…
と、まぁここで語られている中心は「音」の話しなので、内容とは違うのかもしれませんけど、そうなんですよね。
こっちのブルーノートのソニー・クラーク・トリオ。
どうしても「スタンダードナンバー中心」なので個人的には、ソニー・クラークの泥臭くてアーシーな良さが少し、半減しているような気がします。
・・・といいつつ、RVG盤が安く手に入ったらきっと「これだ!」なんて意見をころっと変えそうなんですけど(笑)
少なくとも、よく色んな人が言っているように、time盤と比べるとどうしても、ちょっと「ん?」と思ってしまいます。
言うなれば、ソニー・クラークがスタンダードばかり弾いているのでちょっと「普通」になってしまっているように思えます。
といいつつ、ラスト2曲、Softly As In A Morning SunriseとI’ll Remember Aprilは抜群に気に入っています。
time盤についての補足
ちなみに話は変わってしまいますが、time盤についてこんな記述がありました。
僕が2nd カヴァの輸入盤をオリジナルと勘違いした理由がもう一つある。「音」だ。それまでジャズ喫茶で聴いていたBNのクラークの「音」と全く違っていた。一音一音のピアノの「音」ばかりではなく、タッチそのものからフレージングまで、まるで別人のように聴こえた。
まだ、本作を聴いていない方が、いきなり聴かされたならば、恐らく高い確率であのクラークと同一人物とは思わないだろう。 思い出の一枚・vol.5
time盤に関しては、セカンドでありながら、ブルーノートのクラークとは全く違ったという表現。
とはいいつつ、cottonclubさんはこのようにおっしゃっています。
TimeのSonny Clarkのセカンドが出てきた。もう売り払ったつもりだったのに。まだシュリンクが残っていて盤は新品同様。思い出せば、これを入手したときはうれしかったなあ。たしか40ドルくらいだったはず。前に聴いたのはいつだったか思い出せないほど聴いていなくて、ことのついでに再生してみた。『アレッ、こんな音だったかな』というのが率直な印象。ピアノが少しキンついている。よく言えばキレがいいけど、悪く言えば安物のアップライトみたいな感じ。低音部がかなり弱くなっている。右手の強さと左手の弱さが極端だ。これは相当にイコライジングされていると思う。
うーん、むずかしいところですね。
とにかく、僕はtime盤のモノラルセカンドを持っていて、ステレオオリジナル(DGなし)がもうすぐ届く予定なので、その2つを改めて聴き比べて、このブログにまた載せたいと思います。
結論
結論的に言うと、bst81579のECKカッティングバージョン。
買うべきかどうか?と問われると・・・別に買わなくてもいいと思います(笑)
特にRVGにこだわって聞くのであれば妥協してあえて買う必要はないと思いました。
ただ、別にRVGじゃなくてもいいからソニクラトリオのブルーノートがほしい!というのであれば買うのもあり。
ただそれだったら、time盤のステレオオリジナルかモノラルセカンドを待ったほうがいい気がします。
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