うーん、どうなんですかね。この盤。
Cannonball Adderley With Bill Evans – Know What I Mean? (Riverside RLP 433)
基本情報
- アーティスト: Cannonball Adderley (アルトサックス)、Bill Evans (ピアノ)
- アルバムタイトル: Know What I Mean?
- カタログ番号: Riverside Records – RLP 433
- 音源フォーマット: モノラル
- リリース年: 1962年
- レーベル: Riverside Records
- ジャンル: Jazz
- スタイル: Hard Bop, Soul Jazz
トラックリスト
- Waltz For Debby (Bill Evans)
- Goodbye (Gordon Jenkins)
- Who Cares? (George & Ira Gershwin)
- Venice (John Lewis)
- Toy (Clifford Jordan)
- Elsa (Earl Zindars)
- Nancy (With The Laughing Face) (Van Heusen, Silvers)
- Know What I Mean? (Bill Evans)
参加ミュージシャン
- Cannonball Adderley – アルトサックス
- Bill Evans – ピアノ、アレンジ
- Percy Heath – ベース
- Connie Kay – ドラムス
録音詳細
- 録音日: 1961年1月27日(A2, A3, B3)、2月21日(B1, B2)、3月13日(A1, A4, B4)
- 録音場所: Bell Sound Studios, New York City
- 録音エンジニア: Bill Stoddard
- プロデューサー: Orrin Keepnews
補足情報
- リズムセクションはModern Jazz QuartetのPercy Heath(ベース)、Connie Kay(ドラム)が担当。
- カバーデザイン: Ken Deardoff
- カバーフォト: Mike Cuesta、裏面写真: Steve Schapiro
- オリジナルLPはRiverside RLP 433でリリース。後年CD化やOJCシリーズなどで再発。
- 「Waltz For Debby」はEvansの代表作で、本作が2度目の録音。
- プロデューサーOrrin Keepnewsによると、タイトルはAdderleyの口癖から採用。
- AdderleyとEvansはMiles Davis Sextetや『Portrait of Cannonball』などで共演歴があり、両者の親密な音楽的関係が本作にも反映されている[2][3][5]。
- Evansはアレンジャーとしても参加し、Adderleyのソウル色を抑えたリリカルな世界観が特徴。
- オリジナル盤はBill Grauer Productions Inc.発売、MGM Record Manufacturing Divisionプレス。
- マトリックス/ランアウトには「RLP-433A-1 MM」などの刻印あり。
アルバムの特徴・評価
「Know What I Mean?」は、Cannonball Adderleyのリーダー作でありながら、Bill Evansの存在感が際立つリリカルな名盤です。AdderleyのソウルフルなアルトサックスとEvansの繊細なピアノ、そしてModern Jazz Quartetのリズム隊による上質なアンサンブルが楽しめます。Evansの「Waltz For Debby」や「Elsa」、GershwinやJohn Lewisの楽曲も収録され、両者の音楽的親和性が高く評価されています。AllMusicやPenguin Guide to Jazzでも高評価を獲得し、ジャズ・ファン必聴の一枚とされています[3][2]。
私の持っている盤、Cannonball Adderley With Bill Evans Know What I Mean? RLP433 オリジナル
これって、・・・どうなんですかね?
最初に先入観ありきの話をしてしまうと、
このアルバム。とある記事でこのように書かれていました。
特に‘Goodbye’はいただけない。曲想を充分に表現できないアダレイのプレイがもどかしい。フレーズを雑に切上げている。その他のバラード曲でも手は動くが掘下げが浅い。
(中略)
ノイローゼ寸前?のアダレィを‘Waltz for Dabby’一曲で救おうとする向きもあるが、その結果、彼の本質を見誤り、逆にアダレィの力量を貶めているだけに他ならない。
そもそも、アダレイの違う側面を引き出そうとした企画だったが、結果は、逆にアダレイのバラード・プレイに対する揶揄を引き起こしてしまったようだ。
残念ながら、本作はメンツの妙味が加算でなく減算になっている。 困った名盤・苦手な人気盤
話変わるんですけど、超個人的な話。私はこのブログで、Google広告をはろうとしているのですが、未だに審査が通りません。
通らない理由は「有用性の低いコンテンツ」。
いわゆる、上記みたいな「引用」が多いと、自分のコンテンツが少ないと評されて審査が通らないんです。
・・・でもね。
私の、どこの馬の骨か知らない私の意見だけ聞かされていても、読んでくださっている方も退屈だし、興味ないでしょ?
それよりも、こういう以前から運営されているブログ記事の内容を取り上げたうえで話を進めたほうが説得力と思うんですけど、どうなんですかね。Googleさん。
まぁ、そんな私の愚痴はともかくとして。
上記書かれている文章が、すべてを物語っているように感じるんです。
確かに、waltz for debbyは流石に良い。
「圧巻」の一言。
ですが、2曲目以降・・・
うーん、どうしても少し退屈に感じてしまう。
ただ、私は上記の引用文とは少し印象が違って、
まだ2曲目、3曲目まではそれなりに楽しめました。
正確にはA面は。
A面を聴いた限りでは、「うーん。まぁ、思っていたほど悪くはない。」という印象でした。
しかしB面にひっくり返して聞いてみて、
「うーん・・・んんんん?」
と思ってしまう。
A面は確かに、美しい曲が続いて、ゆったり聞けるんだけど、
B面は正直「何を聴いているんだかイマイチわからなく」なってしまいます。
なんていうのかな・・・「尻切れトンボ」みたいな感じでしょうか。
ぶつぶつ演奏が途切れる場面が多く、
夜に薄暗い明かりの部屋で静かに聞いている私としては、
「あれ?演奏途切れた?」
と何度も思ってしまうほど。
録音は良い。
音はきれいだと思います。
しかしなんだかとぎれとぎれというか、
音が小さすぎると言うか、非常にバランスが難しい。
そう・・・
例えばこれが、ピアノトリオの演奏であれば、ボリュームを上げて、
じっくりとビル・エヴァンスの奏でるピアノの音に浸ればいい。
だけどこのアルバムは当然、キャノンボール・アダレイがリーダーの盤だから途中でアルトサックスが入ってくる。
そうすると、ピアノ用に音量を上げていると、管楽器が入った時点で音が大きすぎになる。
かといって、キャノンボール・アダレイが「ブイブイ」、長時間拭き回しているかと言うとそうでもない。
「ここから盛り上がるか?!」
というところで、キャノンボール・アダレイの演奏が途中で止まって、またピアノ・ソロになる。
そうすると、管楽器ように少し音を下げたのでまた演奏全体が聞き取れなくなる。
うーん、個人的には非常に「扱いの難しいアルバム」だと感じます。
このアルバム。
購入前は確かに「ほしいほしい」と思っていました。
なにせあのビル・エヴァンスが、RLP399以降となる?waltz for debbyを弾いているんだから。
さらに、explorations以降となる?elsaも弾いているんだから。
悪い演奏になるはずはない。
と思い、いろんなところで探していたものの、なかなか手に入らず。
正直、どこで購入したかあまり覚えていないんですけど、たぶん、確か、ディスクユニオン吉祥寺ジャズ館のセールで普通に手に入った(価格は12,000円くらいだった気もしているけどあまり覚えてない)んですけど、そこから、ほとんどターンテーブルに乗る機会はありませんでした。
理由はこれまで述べてきた通り。
「セカンドコレクター」の名を冠したブログにしては珍しく、オリジナル盤を持っていて、オリジナル盤を紹介しているものの、正直、「末永く聴いていこう」とはあまり思えないアルバムです。
・・・こんな事を言ったら、ジャズのジャズ足るを知る人からしたら、
「全く素人はこれだから困る。」
と言われてしまいそうですが、まぁ、あくまでいち個人の意見として捉えてください。
前述の引用したブログでも書かれていますが、音は良いです。
というか、単純に私がジャズにおける「アルトサックス」があまり好きじゃないというのも影響しているのかな・・・
少なくとも、相場通りの価格ならまだしも(1万円前後?)、相場を大きく超えた価格(15,000円以上とか?)で、買うほどではないんじゃないかと勝手に感じてしまいます。このアルバムが好きな方、ごめんなさい。
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