なんだか久しぶりの投稿になってしまいました
ジャズライクのブログ。
大人の事情で、これまで形式張った投稿になっていましたが(笑)
これからは割とフリーダムに記事を書いていこうと思います。
2019年のGW、皆様いかがおすごしですか?
10連休と言うことで楽しんでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
同時にジャズコレクターにとっては、『嬉しい悲鳴』が巻き起こる大型連休と言えるかもしれません。
diskunion、HMBrecord、ネット通販などなど。
様々なお店が、ゴールデンウィークセールを開催していて。
欲しいレコードがてんこ盛り。
僕もかなりの出費をしました・・・
けど、これでしばらくは、『聴き専』(聴き専門)になれそうなので、このブログをちょくちょくアップロードしていこうと思います。
『the amazing bud powell』(BLP1503、BLP1504)について
と、雑談が長くなってしまいましたが、今回ピックアップするのはそんな大型連休の中で手に入れた、『the amazing bud powell』(BLP1503、BLP1504)です。
volume1と2両方を手に入れました。
もちろん、オリジナルではないのですが、十分いい音を奏でてくれます。
今回の記事では、そんな、『the amazing bud powell』の魅力とオリジナルの要件。
そして、僕が手に入れた盤について書いていきます。
目次
1 『the amazing bud powell』とは?
1.1 パーソネル&曲目
1.2 内容
2 the amazing bud powell vol.1&2 BLP1503&1504のオリジナル盤は?
2.1 僕の持っているthe amazing bud powell
2.2 ポイントは『耳』と『RVG』
3 結論
『the amazing bud powell』とは?
バド・パウエルの演奏の中でも有名盤に取り上げられることが多い当アルバム。
今まで、「バド・パウエルはあとだな・・・」と思っていたのですが、聴いてみると、改めてそのすごさに脱帽されます。
vol.1の方は、1949年、1951年の演奏を収めたアルバム。
vol.2は、1949年、1951年、1953年の演奏を収めたアルバムです。
vol.1の時期は、まさに、バド・パウエル絶頂期。
おっと。
内容のことはあとに取っておくとして。
さすがに凄まじい演奏の数々。
vol.2の頃は、病魔の陰が射し始めた頃の演奏らしいですが、これはこれですごいです。
パーソネル&曲目
パーソネルと曲目は以下の通り。
the amazing bud powell volume1
A面
Un Poco Loco (1st Take)
Un Poco Loco (2nd Take)
Un Poco Loco
Dance Of The Infidels
2nd St. Theme
It Could Happen To You (Alternate Master)
B面
A Night In Tunisia (Alternate Master)
A Night In Tunisia
Wail
Ornithology
Bouncing With Bud
Parisian Thoroughfare
プレーヤー
Bud Powell (ピアノ)
Fats Navarro (トランペット: A4, A5, B3, B5)
Sonny Rollins (テナーサックス: A4, A5, B3, B5)
Curly Russell (A1~A3, A6~B2, B6)
Tommy Potter (ベース: A4, A5, B3~B5)
Max Roach (ドラムス: A1~A3, A6~B2, B6)
Roy Haynes (A4, A5, B3~B5)
the amazing bud powell volume2
A面
Reets And I
Autumn In New York
I Want To Be Happy
It Could Happen To You
Sure Thing
Polka Dots And Moonbeams
B面
Glass Enclosure
Collard Greens And Black Eyed Peas
Over The Rainbow
Audrey
You Go To My Head
Ornithology
プレーヤー
Bud Powell (ピアノ)
Curly Russell (B3)
George Duvivier (ベース:A1~B2, B4)
Tommy Potter (ベース: B5, B6)
Arthur Taylor (ドラムス: A1~B2, B4)
Max Roach (ドラムス: B3)
Roy Haynes (ドラムス: B5, B6)
他言を必要としない、蒼々たるメンバーと曲目ですね!
内容
内容はもう、凄まじいの一言。
まさに、タイトル通り脅威の世界に引きずり込まれるような演奏の数々です。
特に、A面の『Un Poco Loco』(ウン・ポコ・ロコ)。
取り尽くし間もないくらいの怒濤の演奏の数々。
同じ曲を3曲やっているのに、全然飽きない。
それどころか全然違って聴こえる。
これがジャズピアノの始まりと言えるまさに想像を超えた創造が、そこにはあります。
まぁ、もう、ここであれこれ言うより、聴いてみてください(笑)
ちなみに、ファッツ・ナヴァロやソニーロリンズのトランペット&サックスもすごく良い。
the amazing bud powell vol.1&2 BLP1503&1504のオリジナル盤は?
the amazing bud powell vol.1&2 BLP1503&1504のオリジナル盤の要件は以下の通り。
- レーベル住所:両面「767 Lexington Ave NYC」
- ミゾ(DG、Deep Groove):両ミゾあり
- 耳マーク(P):両面耳有り
- RVG:両面手書きRVG
- エッジ:フラットエッジ
- ジャケット:額縁、コーティングジャケット
- ジャケット裏面住所:Lexington Ave
- Ⓡ(アールマーク):両面ナシ
となっています。
今回のオリジナル盤の判定基準は、いつも僕がお世話になっている、ラジオデイズレコードさんの記事を参考にさせていただきました。
まぁ、でも。
ブルーノートを代表すると言っても過言ではないアルバムだけに、値段は高いですよ(笑)
オリジナルで集めようとしたら(笑)
僕の持っているthe amazing bud powell
ということで、僕が今回買ったthe amazing bud powellをご紹介。
the amazing bud powell volume1
こちらが、vol.1
僕が購入したthe amazing bud powell volume1は、
A面
NEW YORK USA
Ⓡアリ
ミゾ有り
耳あり
手書きRVGあり
B面
レキシントンアドレス
Ⓡナシ
ミゾ有り
耳あり
手書きRVGあり
です。
the amazing bud powell volume1のオリジナルが発売されたのが、1955年。
ジャズのオリジナル盤判定サイトとして有名なdiscogsによると、僕の持っているこのthe amazing bud powell volume1は1962年頃発売された盤らしいです。
the amazing bud powell volume2
続いて、volume2は・・・
A面
レキシントンラベル
Ⓡナシ
ミゾ有り
耳あり
手書きRVG
B面
レキシントンラベル
Ⓡナシ
ミゾなし
耳あり
手書きRVG
です。
こちらもdiscogsを参考にすると、the amazing bud powell volume2が発売されたのは・・・
10インチ版が1954年。
12インチ版が1955年。
僕の持っている盤と全く同じバージョンはdiscogsに記載はありませんでした。
が、一番近いのはコチラかと思われて、だいたい1955年近くかと思われます。
ちなみに、volume1も2もジャケット裏面の住所はいわゆる『61st』です。
ポイントは『耳』と『RVG』
さっきも、チラッと書きましたけど。
the amazing bud powell vol.1&2のオリジナル盤は高価です。
diskunionの買い取り表によると、買い取り価格だけでも3万円以上します。
実際、diskunionで売りに出されている価格を見てみると、だいたい6万円以上します。
この記事を読んでくださっているあなたに、経済的な余裕があるのであれば、the amazing bud powell vol.1&2はやはりオリジナル盤で集めるのがおすすめです。
ですが、そうでないのであれば。
そこまでオリジナル盤にこだわらなくてもいい音では十分聴けます。
僕の買った盤がそうなんですけど、ポイントは『耳』と『手書きRVG』です。
こちらが手書きのRVGです。
RVG刻印も、手書きRVG、RVG刻印、VAN GELDER刻印と遷移していきますが、手書きが初期と言うことになります。
そして次が耳。
レコードプレス会社Plastylite社のシンボルマークであるこの耳マーク。
実は個人的にはこの耳マークがポイントだと思っています。
今回、写真を掲載している、the amazing bud powell volume2を購入する数日前。
diskunionで同じようなthe amazing bud powell volume2を購入していました。
しかし、そちらは、『手書きRVG』はあるものの、『耳マークなし』でした。
2,800円と格安だったのですが、手に持った瞬間ガックリ。
「超軽い・・・」
すごく軽い盤でした。
実際に、スピーカーから流してみても、なんか薄いような音がしました。
なんか悔しくて仕方なかったんですけど、翌日のHMVrecord新宿店の放出でthe amazing bud powell volume2が出品されて。
で、実際に見に行ったら、『手書きRVG』で『耳マークアリ』だったので購入。
実際、何かのサイトで見たら、耳マークあり』と『耳マークなし』とでは全然音が違うということが書いてありました。
確かに。
『耳マーク』、『手書きRVG』。
両方揃ったblue note(ブルーノート)レコードの音は段違いです。
迫力満点。
ちなみに、僕が買ったthe amazing bud powell vol.1&2はどちらも、片方15,000円。
『手書きRVG』、『耳マークなし』がdiskunionだと2,800円だったけど。
12,000円違いはあるな、と思いました。
しゅ、出費が・・・!!!(笑)
まぁ、良い勉強になりました。
と、少し蛇足しましたが。
結論
結論。
the amazing bud powell vol.1&2のレコードを聴くなら、当然オリジナル盤の方がいいんだけど・・・
「ちょっと経済的にキツイかな・・・」と思う場合は、『耳マークあり』と『手書きRVG』あたりの盤が安価で良音でおすすめです。
ちなみに余談ですが、実は、the amazing bud powell vol.1&2のひとつ前に発売された、BLP1501のmiles davis(Miles Davis Volume 1)は、『耳マークあり』、『RVG刻印』(手書きではない)で購入しましたが、十分いい音。
案外、『耳マークあり』、『RVG』という組み合わせが大事なのかもしれません。
ただ、いずれにしても。
「『RVG』だから大丈夫だろう。」という僕みたいな安易な考えでいると損するかもしれません(泣)
少なくともこの時期のレコードは『RVG』と『耳マーク』がかなり大事なようです。
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