私は好きなアルバム。
何故か人気ないけど
Bill Evans Trio – Bill Evans At Town Hall (Volume One)(Verve V-8683, 1967年USモノラル黄ラベル・プロモ/ゲートフォールド)
盤仕様・特徴
- リリース年:1967年6月(録音:1966年2月22日、NY・タウンホール)
- レーベル:Verve Records – V-8683(モノラル盤/プロモ仕様黄ラベル。別仕様で白ラベルプロモ盤も存在)
- フォーマット:LP, Album, Promo, Mono, Gatefold(見開きジャケット)
- ジャケット:カバー写真:Tony Wolff、ライナーフォト:”Popsie”、デザイン:Acy R. Lehman。表には「All New! First Concert Recording! V/V6-8683」ステッカー付き
- レコード会社:MGM Records/Metro-Goldwyn-Mayer, Inc.
- 製造元:MGM Records Division
- ラッカー盤カッティング:Van Gelder Studio(Englewood Cliffs, NJ)刻印あり
- 録音:Town Hall, New York(ライブ録音)
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:V-8683 MG-782 -RE-2 21 VAN GELDER
- サイドB:V-8683 MG-783 21 VAN GELDER
パーソネル
- Bill Evans – ピアノ
- Chuck Israels – ベース
- Arnold Wise – ドラムス
- Producer – Creed Taylor
- Producer [Concert], Liner Notes – Bob Messinger, Helen Keane
- Engineer [Direction] – Val Valentin
- Lacquer Cut By – Van Gelder
- Liner Notes – Dan Morgenstern
- Photography By(Cover)– Tony Wolff
- Photography By(Liner)– “Popsie”
- Design(Cover)– Acy R. Lehman
トラックリスト
- I Should Care – 4:47
- Spring Is Here – 4:31
- Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me) – 5:53
- Make Someone Happy – 4:31
- Solo – In Memory Of His Father, Harry L. Evans, 1891-1966 – 13:00
- Prologue
- Improvisation On Two Themes : Story Line – Turn Out The Stars
- Epilogue
録音:1966年2月22日、Town Hall、NYC(ライブ録音)
モノラル盤(V-8683)とステレオ盤(V6-8683)が並行リリース。本仕様は黄ラベルプロモ盤で、ステッカー付きジャケットが特徴。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 黄ラベルプロモ仕様は商業用黄ラベルと類似だが、流通経路が限定され放送局や関係者向けに配布された可能性が高い。
- 同タイトルには白ラベルプロモも存在し、2種のプロモ盤はコレクター間で別格扱いされる。
- 見開きジャケットに貼付されたステッカーは当時の発売プロモーションを示す貴重な要素。
- 音質はRudy Van Gelderによるカッティングで、ライブ特有のホール残響とピアノの繊細なタッチが高解像度で再現される。
- 本公演はBill Evansが父の死の直後に行った特別な演奏で、B面ソロ組曲には強い感情的背景がある。
まとめ
『Bill Evans At Town Hall (Volume One)』(Verve V-8683, 1967年USモノラル黄ラベル・プロモ盤)は、1966年NYタウンホールでのコンサートを収録した歴史的ライブ作品。父への追悼ソロ組曲を含み、Van Gelderスタジオによるカッティングと限定配布のプロモ仕様が、資料的価値と音質的魅力を兼ね備えている。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Bill Evans Trio Bill Evans At Town Hall (Volume One) V-8683 USモノラル黄ラベル・プロモ
このアルバムは、まだ私がレコードを集め始めて間もない頃。オリジナルレコードの知識も対してない頃に、ネットで調べて、ディスクユニオンの新宿ロックレコードストアかどっかに、在庫があるのを知り、取り置いてもらって実際に買いに行ったレコードです。
おそらく、ですが、はじめて?近いくらい、ビル・エヴァンスのオリジナル盤のレコードを手に入れた盤だと思います。
そのときの感動は今も忘れられません。
しかもプロモ!
購入価格は・・・
確か、8,000円くらいだったと思います。
「え?ビル・エヴァンスのオリジナル盤でvangelder付き、それでいて8,000円?!しかも?プロモ?めっちゃお得じゃん!」
そう。その当時は、プロモについての知識をかじり立てて、『プロモでこの値段?!」と驚いていました。
だから、急いで買ったんですけど、今discogsのこの盤の相場を見ても、
- 低:¥3,029
- 中間点:¥4,694
- 高:¥5,621
こんなもの。
むしろ8,000円なら高い!
なので、どちらかというと、勝手損した?といえるプライスなのかもしれません。
まぁ、もう購入したのはたぶん7年くらい前なので、今更後悔も何も無い、もう減価償却しきっていると言えるけど。
で、私はてっきり持っているこのアルバム、この7年間ずっと「ステレオ」だと思いこんでいました。
なぜか。
昨日、久しぶりに聞く前にdiscogsの情報を見て、
「あ、これモノラルなの?!」
と初めて気づき、カートリッジをモノラルカートリッジに入れ替えました。
なんだか新鮮な気持ちにで聞けました。
久しぶりに聞いてみて
ビル・エヴァンスのライブアルバムで。
しかもvangelder刻印ありで。
どうしてこんなに人気がないのか、不思議で仕方ありません。
しかも一曲目は往年の名曲、スタンダード・ナンバーのi should care。
さらに、2曲目もspring is here。
いい。
とても良い。
ベースは、中期後期のビル・エヴァンス・トリオの要となった、チャック・イスラエル。
ドラムは、アーノルドワイズ?うーん、知らない・・・
けど、トリオとしての完成度も悪くないと思う。
音も・・・
まぁ、vangelderなので、ピアノの音としてはそれほど期待できないかもしれませんが、やっぱりなんかいいんですよね。
vangelderの音って。
迫力があっていい。
演奏も結構美しい。
正直個人的には、黄金トリオの4部作よりも「好き」といえる面があるように感じる。
waltz for debbyをはじめとする、黄金トリオの4部作は良いんですけど、聴いている方に緊張を強いる。
聴くときは居住まいを正さないとならない。
だけど、このアルバムは気軽に聞ける。
それでいて、エヴァンスの美しいピアノにじっくりと耳と心を傾けることができる。
強いて言うなら、B面が、ビル・エヴァンスのピアノソロ中心で、好き嫌いが分かれそう。
私自身、昨日久しぶりに聞いていて、どのタイミングで何を演奏しているのかわからない。
というより、正直、ビル・エヴァンスのピアノの音がちょっと小さい気がする・・・
録音のせい?カッティングのせい?
そのへんはわからないけれど・・・
でも、そんな極端に低評価になっている理由がわからない。美しい名盤だと想います。
特にA面はとても美しい。
ステレオでも聴いてみたいけど、verveだとステレオだから音が綺麗、ということはそんなにないんだろうな・・・
安くて、良い演奏、聴き応えのあるアルバムなので、「ビル・エヴァンスは聴いてみたいけど、4部作を始めオリジナルは高くて買えない」というかたにはぜひ買って聴いてみてもらいたいアルバムです。
オリジナルでも、1万円以内で買えるのではないでしょうか。
違ったらすみません。とにかくオススメの美しいアルバムです。
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