やっぱり最高。
狂おしいほど最高。
Chet Baker – Sings And Plays With Bud Shank, Russ Freeman And Strings(Pacific Jazz PJ-1202, 1955年USモノラル・深溝ラベル盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:1955年録音・発売(USオリジナル盤)
- レーベル:Pacific Jazz – PJ-1202(ブラックラベル/シルバーレター・深溝仕様。ハリウッド工場プレスはランアウト部に“H”刻印)
- フォーマット:LP, Album, Mono(オリジナルUS盤/モノラル録音)
- ジャケット:有名写真家ウィリアム・クラクストン撮影のアートワーク
- ラベル・マトリクス:
- Side A:PJ 602 H
- Side B:PJ 602 HH
- レコード会社:Pacific Jazz Records, USA
パーソネル
- Chet Baker – トランペット、ヴォーカル
- Bud Shank – フルート
- Russ Freeman – ピアノ
- Carson Smith、Red Mitchell – ベース
- Bob Neel – ドラムス
- Corky Hale – ハープ
- ストリングス編曲:Marty Paich, Johnny Mandel(曲によって参加)
トラックリスト
- Let’s Get Lost
- This Is Always
- Long Ago And Far Away
- Someone To Watch Over Me
- Just Friends
- I Wish I Knew
- Daybreak
- You Don’t Know What Love Is
- Grey December
- I Remember You
録音:1955年、ロサンゼルス
クールジャズ全盛期の西海岸シーンを象徴する音作り。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- Chet Bakerが初期ヴォーカル作『Chet Baker Sings』に続いて制作した、トランペット&ヴォーカル両面の魅力を堪能できる人気盤。
- Bud ShankやRuss Freemanを筆頭に、フルート・ピアノを中心とした小編成クインテットと、Marty PaichやJohnny Mandelによる弦アレンジ曲が交互に収録。
- 1950年代Pacific Jazz名義のオリジナルUS深溝黒ラベル盤は高いコレクション価値。
- Hollywoodプレスはマトリクス刻印で識別可能。
- ウィリアム・クラクストンによるクールなジャケット写真もコレクター間で評価が高い。
- 本盤のヴォーカル曲はのちのChet Bakerのキャリアを決定付ける名演として知られる。
まとめ
Sings And Plays With Bud Shank, Russ Freeman And Strings(Pacific Jazz PJ-1202, 1955年USモノラル盤)は、チェット・ベイカーの柔らかくも孤独感漂う歌声とトランペット、西海岸の俊英達とストリングス・アンサンブルが絡むクールジャズの金字塔的作品。オリジナル黒ラベル・深溝盤はジャズファン及びレコードコレクターから多くの支持を受けている重要タイトルである。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Chet Baker Sings And Plays PJ-1202 USモノラル・DG オリジナル
今更紹介するまでもないかもしれない、超名盤。
本当のことを言うと、chet baker singsのオリジナル盤、もしくはセカンド盤でいいからほしいけど、めったに手に入らない。
手に入ったとしても状態が良いのに巡り会えない。
色々悩んでいる中、4年くらい前に、ディスクユニオン新宿ジャズ館のセールで入手した一品。
いい時代でしたね。
コロナ禍前でしたが、このときはまだレコードは今ほど高くはありませんでした。
今は、このchet baker sings and plays。
オリジナル盤が出品されたら、確か2025年9月の直近で出品された価格で記憶の限りでは、18,000円で出品されていました。
それも記憶に誤りがなければ、ディスクユニオン新宿ジャズ館だったかな?いや、渋谷だったか忘れましたが、とにかく18,000円。
まぁ、このチェット・ベイカー・シングスand playsという価値で考えると、これでも「sings」に比べるとお買い得ですが、それでも私が現在のこの盤を購入したときは、8,800円でした。
そこから比べると、かなりの値上がりですね。2倍以上の値段。
悲しくなりますね。
でも、このアルバムは本当にそれだけ価値が高いアルバムだと思います。
少なくとも、singsのような「異常な金額」で買うんだったら、このアルバムで十分チェット・ベイカーの歌声の魅力を堪能することができます。
このアルバム、sings and playsとsingsの違いは忘れましたけど、確かsings and playsのほうが、その名の通り、トランペットによる演奏が多いんじゃなかったでしたっけ?
singsのほうが、歌声へのピックアップが多く、sings and plays のほうが、トランペットの演奏が多い。
チェット・ベイカーのどこかストレートで純粋無垢、それでいてどこか儚げなトランペットが好きな私としてはこちらのほうが好みかもしれません。(現在singsのオリジナル盤を持っていないのでなんとも言えませんが)
とはいえ、実はこのアルバム。
一度売ろうとしてしまいました。
私の耳が以前は優れていたからなのかもしれませんが、B面の後半で周回ノイズが響いて、
「あれ?こんなんだったっけ?」
と思って、ラジオデイズレコードさんに査定に出しました。
一旦保留にしておいてもらって、
やっぱりキャンセルとワガママを聞いてもらい、今年、お店に伺って返してもらいました。
売らなくてよかったと思います。
私の耳の変化なのかわかりませんが、ノイズはそれほど目立ちません。
十分、チェット・ベイカーの演奏と歌声を楽しめるエクセレントな状態。
本当に変わらず思いますが、もちろん、chet baker singsもほしいのですが、chet baker singsで異常な価格を払うくらいなら、このsings and playsで比較的手頃な状態の良い盤を買ったほうが間違いなく後悔が少なく満足できます。
ちなみに所有の盤はパシフィックレーベルのオリジナルですが、ワールドパシフィックレーベルのセカンドでも音は十分いいと思います。しかし、私はそれが出品されたのは一度も見たことはありませんが・・・
ちなみに今回紹介した盤はオリジナルだけあってか、(多分セカンドでも変わらないと思いますが)音は良いです。チェット・ベイカーの美しいトランペットを混じり気なく楽しむことができます。
おすすめのアルバムです。
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