あーあ。期待してたんですけど・・・
音は良いんですけど・・・
Duke Ellington & John Coltrane – Duke Ellington & John Coltrane(Impulse! AS-30, 1963年USステレオ盤/オレンジABC-Paramountラベル)
盤仕様・特徴
- リリース年:1963年(録音:1962年9月26日、ニュージャージー州エングルウッド・クリフス Van Gelder Studio)
- レーベル:Impulse! – AS-30(US盤ステレオ、オレンジ/黒ラベル。初期盤は「A Product of ABC-Paramount Records, Inc.」表示)
- フォーマット:LP, Album, Stereo, Repress(後期再発あり。オリジナルはMONO A-30/ STEREO AS-30型番)
- マトリクス・ランアウト:
- Side A: AS-30·A STEREO LW VAN GELDER(手書きエッチング+VAN GELDER刻印)
- Side B: AS-30·B STEREO LW VAN GELDER(同上)
- ジャケット:厚紙コーティング仕様、上下帯オレンジ/黒配色の定番Impulse!デザイン。表コート付きゲートフォールド。
- 録音:Van Gelder Studio(著名なエンジニアRudy Van Gelderが担当)
- レコード会社:ABC-Paramount Records, Inc.
- ジャンル:ジャズ(Hard Bop/Cool Jazz)
パーソネル
- Duke Ellington – ピアノ
- John Coltrane – テナーサックス(全曲)、ソプラノサックス(”Big Nick”)
- Jimmy Garrison – ベース(A2, A3, B2)
- Aaron Bell – ベース(A1, A4, B1, B3)
- Elvin Jones – ドラムス(A1~A3, B2)
- Sam Woodyard – ドラムス(A4, B1, B3)
トラックリスト
- In A Sentimental Mood(Ellington, Mills, Kurtz)– 4:12
- Take The Coltrane(Ellington)– 4:40
- Big Nick(Coltrane)– 4:25
- Stevie(Ellington)– 4:20
- My Little Brown Book(Strayhorn)– 5:20
- Angelica(Ellington)– 5:56
- The Feeling Of Jazz(Troup, Ellington, Simon)– 5:30
録音:1962年9月26日、Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 稀有なコラボ作:デューク・エリントン(当時63歳)とジョン・コルトレーン(36歳)という異世代巨匠が、各グループのリズム隊(Garrison/Jones、Bell/Woodyard)を曲ごとに入れ替えつつ共演した唯一のアルバム。
- オリジナルUS盤は「A Product of ABC-Paramount Records, Inc.」表記のラベルが初期プレス仕様(Am-Par表記はさらに初期)。
- ヴァン・ゲルダー刻印(VAN GELDER)が両面ランアウトに確認される盤は音質でも人気が高い。
- ジャケットは分厚いゲートフォールド、米Impulse!特有の豪華仕様。
- 名バラッド「In A Sentimental Mood」の再演をはじめ、EllingtonオリジナルとColtrane楽曲をバランスよく配置。
- 本セッションは1日で収録・ほぼワンテイク、演奏には抜群のスピード感と即興性が刻まれている。
- モノラル盤(A-30)とステレオ盤(AS-30)の違い、また後年リマスター再発盤有。
まとめ
『Duke Ellington & John Coltrane』(Impulse! AS-30, 1963年USステレオ盤)は、二大巨頭の世代・スタイルを超えたコラボレーション記録。異なるバンド・メンバーを交えた柔軟な編成、Van Gelder Studioの名録音とあいまって、硬質でクールなアンサンブルと遊び心あふれるインタープレイが楽しめる1枚である。
情報元Discogs URL:
Just a moment...
私の持っている盤、Duke Ellington & John Coltrane AS-30 オレンジABC-Paramountラベル vangelder オリジナル
この盤は、昔から気になっていました。
なんだかんだで手に入る機会もそれなりにあり、ジョン・コルトレーンとデューク・エリントンとの組み合わせにかかわらず、それほど価格も高くないので、「いつか手に入れたい」と思っていたのですが、けっきょく後回しになっていました。
でも、これだけの名盤。
cottonclubさんも
Duke Ellington & John Coltraneジャケ・盤ともABC-PARAMOUNT、刻印VAN GELDER。盤がAM-PARがオリジナル。所有盤はセカンド。世間一般では最も聴かれているであろう、エリントンのレコード。そしてエリントンのコンボ物で、最も音が良いレコード。バンド全体を聴いても、それぞれの楽器にフォーカスしても、美しい音を堪能できる。バンゲルダーの傑作録音だと思う。コルトレーンの吹奏は、自分の楽器が出している音を確かめながら吹くような感じで、実に丁寧。リズムやタンギングも実に正確。エリントンとの共演を相当に意識した結果だと感じる。
このように、言っているアルバム。
いつか手に入れようとしていたけど、後回しにしていました。
ちょっと前に、bellsoundで1500円くらいで手に入ったから、
「まぁ、1500円なら・・・」
と思って買ったものの、びっくり。
カゼヒキ。
演奏中ずっと後ろでザーザーとノイズが入っていて、1500円で買ってもとてもじゃないけれど聞ける盤ではなく手放しました。
そうして、
「まぁ、この盤には縁はないかな」
と思っていたのですが、
たまたまいつものように、ディスクユニオンのオンラインショップを覗いていたら、
今回ご紹介している盤が掲載されていました。

ん?あれ?
なんだこれ。
「オリジナル?だけどvangelderが書かれていないから、bellsoundだろうな。」
と思いスルー。
だけど数日しても売れ残っていたので、気になって店舗にメールしてみたら、
「記載漏れでした。両面vangelder刻印ありです。」
とのこと。
しかも詳しく聞いたら、状態もプレスミスによる周回ノイズが3回あるのみで、それ以外はかなり良好らしい。
ということで、かなりお買い得っぽかったので買ってみました。
そして、聴いたのが昨日。
うーん・・・
いや、音はものすごく良いです。
確かに優秀録音と言われるだけあって、まるでコルトレーンが目の前で吹いてくれているような圧倒的な音圧を感じます。
そして、一曲目の「In A Sentimental Mood」なんて素晴らしい。
とても美しい曲だと思います。
しかし、それ以外の曲が・・・
どうもあまり好きになれません。
原因はコルトレーン。
まだこの時期は、「フリージャズ」ではないはずなんだけど、
更に言うと、レコード番号だけで言うと、balladsのAS32(A32)の2つ前なので、少なくとも録音時期としては近いはずなんですけど、
どうも、フリージャズのようにちょっと行き過ぎている感じがある。
いや、フリージャズが好きな人にはいいのかもしれません。
が、私にとってはちょっと、
コルトレーンの「行き過ぎた演奏」がどうしても好きになれず、
聴いていて、ソワソワして落ち着きませんでした。
デューク・エリントンとの歴史的コラボ。
優秀録音などで、かなり注目を集める本作ですが、
「作品としてどうか」と考えると、個人的には、ちょっと好みではありませんでした。
ただ、音は本当にすごいです。
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