親の家を片付ける:失敗しない遺品整理業者の選び方|悪徳業者を回避する5つのチェックポイント
こんにちは、遺品整理アドバイザーの坂本響です。実家の片付けを進める中で、「レコード以外にも着物や骨董品、家具などが大量にあって、自分たちだけでは手が回らない…」と途方に暮れていませんか?
親御さんが大切にしていた品々を整理するのは、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。そんな時、頼りになるのが「遺品整理業者」ですが、残念ながら高額請求や不法投棄を行う悪徳業者も存在します。
この記事では、初めて遺品整理業者を利用する方に向けて、優良業者を見極めるための具体的な5つのチェックポイントと、見積もりから作業完了までの流れを分かりやすく解説します。後悔のない遺品整理のために、ぜひ参考にしてください。
遺品整理業者に依頼するメリットとは?
遺品整理業者は、単なる不用品回収業者とは異なります。遺族の気持ちに寄り添い、故人の生きた証を丁寧に扱うプロフェッショナルです。
- 仕分けのプロ: 貴重品、思い出の品、リサイクル品、廃棄物を的確に仕分けます。
- 供養とお焚き上げ: 人形や仏壇など、そのまま捨てるには忍びない品物を供養してくれます。
- 権利書や通帳の捜索: 遺産相続に必要な重要書類を見つけ出します。
- 清掃と消臭: 長年住んでいなかった家の清掃や、特殊清掃(孤独死などの場合)にも対応します。
失敗しない遺品整理業者の選び方:5つのチェックポイント
数ある業者の中から、信頼できるパートナーを見つけるために、以下の5点を必ず確認しましょう。
1. 「遺品整理士」の資格を持っているか
一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する「遺品整理士」の資格は、法規制や供養の知識を持っていることの証明です。資格保有者が在籍している業者を選びましょう。
2. 訪問見積もりが無料かつ明朗会計か
電話やメールだけの見積もりはトラブルの元です。必ず現地を訪問してもらい、追加料金が発生しない「確定見積もり」を書面でもらいましょう。「一式〇〇円」といったどんぶり勘定ではなく、作業費、処分費、車両費などの内訳が明確かどうかも重要です。
3. 許認可を取得しているか
家庭から出る不用品(一般廃棄物)を運搬・処分するには、自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。または、許可を持つ業者と提携している必要があります。「古物商許可」だけでは廃棄物の処分はできませんので注意してください。
4. 接客態度と身だしなみ
見積もりに来たスタッフの対応は、当日の作業員の質を映す鏡です。挨拶や言葉遣いは丁寧か、質問に誠実に答えてくれるか、清潔感はあるかを確認しましょう。大切な遺品を扱うのですから、信頼できる人柄かどうかも重要な判断基準です。
5. 口コミや実績を確認する
ホームページの「お客様の声」や作業事例だけでなく、Googleマップの口コミや外部の評判サイトもチェックしましょう。特に、悪い口コミに対する業者の返信対応を見ると、誠実さが分かります。
遺品整理の流れと準備
スムーズに作業を進めるために、一般的な流れと、依頼前にやっておくべきことを把握しておきましょう。
Step 1: 親族間での話し合い
業者に依頼する前に、誰が費用を負担するか、形見分けはどうするかなど、親族間で合意形成をしておくことがトラブル防止の第一歩です。
Step 2: 業者への問い合わせ・見積もり
3社程度に相見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討します。
Step 3: 契約・作業実施
契約内容に納得したら、作業日を決定します。当日は立ち会うのが理想ですが、遠方の場合は鍵を預けてお任せできる業者もあります。
Step 4: 作業完了・確認・支払い
作業終了後、部屋の状態を確認し、問題なければ料金を支払います。
まとめ:心の整理をつけるためにも、プロの力を借りよう
遺品整理は、単なる片付けではなく、故人との思い出を整理し、遺族が前を向くための大切な儀式です。無理に自分たちだけで抱え込まず、信頼できるプロの力を借りることで、心身の負担を減らし、納得のいくお別れができるはずです。
この記事で紹介したチェックポイントを参考に、あなたとご家族にとって最適な業者を見つけてください。


コメント