名盤だなぁ。
スペイン語のぶぶんが英語だったらなぁ・・・
Monica Zetterlund, Bill Evans – Waltz For Debby(Sonora RED 23, 1969年 スウェーデン盤リイシュー/ステレオ)
盤仕様・特徴
- リリース年:1969年(オリジナル:1964年、本盤はSonoraレーベルによるリイシュー盤)
- レーベル:Sonora – RED 23(スウェーデンを拠点とするSonora Recordsから発売)
- フォーマット:LP, Reissue, Stereo(本盤はステレオ仕様。オリジナル同様のジャケット・デザインを採用)
- 国:スウェーデン盤(Sweden)
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:RED 23 ST 1Y
- サイドB:RED 23 ST 2Y
- ジャケット:オリジナル盤と同一のジャケット写真。写真:Kjell Elgstam, Lars Falck
- 権利協会:NCB表記あり
パーソネル
- Monica Zetterlund – リード・ボーカル
- Bill Evans – ピアノ
- Chuck Israels – ベース
- Larry Bunker – ドラムス
トラックリスト
- Come Rain Or Come Shine
- Jag Vet En Dejlig Rosa
- Once Upon A Summertime
- So Long Big Time
- Monicas Vals(Waltz For Debby)
- Lucky To Be Me
- Vindarna Sucka
- It Could Happen To You
- Some Other Time
- Om Natten
録音は1964年、スウェーデンの女性シンガーMonica ZetterlundとBill Evans Trioによる名共演作。トラック「Monicas Vals」はエヴァンス代表曲「Waltz For Debby」にスウェーデン語詞を付した特有アレンジとなっている。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 本盤Sonora RED 23はオリジナル盤と同じジャケットを用いており、見分けにはマトリクスやラベル表記が重要となる。
- オリジナルリリースは1964年Philips盤(スウェーデン)。本リイシューは1969年にSonoraブランドで再発された希少なステレオ盤。
- Monica Zetterlundのスウェーデン語ボーカルとBill Evans Trioの美しいインタープレイが融合した北欧ジャズ史上屈指の名盤。欧米盤と比べ、国内盤/北欧プレスは音抜けや雰囲気が柔らかい傾向がある。
- Chuck Israels, Larry Bunkerら米国メンバーによるトリオ体制は同時期のEvansグループならではの繊細な伴奏が特徴。
まとめ
『Waltz For Debby』(Sonora RED 23, 1969年ステレオ盤)は、モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンス・トリオによる北欧ジャズの金字塔的共演作。本盤は1964年オリジナルの持つ繊細な歌心とグルーヴをそのまま継承したステレオリイシュー。ラベルやマトリクス管理でコレクター価値も高い一枚です。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Monica Zetterlund Bill Evans Waltz For Debby Sonora RED23 スウェーデン盤リイシュー MONO・・・のはず
昔から当然、ほしいと思っていた、モニカゼッタールンドとビル・エヴァンスの共演作、ワルツフォーデビー。
ジャズレコードを集めた当初からなんとか入手したいと思っていたのですが、
オリジナル盤はとにかく高い。
ディスクユニオンなどで出品されても安くても3万円。でもその値段だと状態の悪いもの。
結局状態の良いものを手に入れようとすると5万円以上払わないとオリジナル盤では買うことができず、縁がありませんでした。
今回持っている、この盤を入手したのは、もう5年くらい前だった気がします。
欲しくて仕方なかったゼッタールンドのワルツ・フォー・デビー。
だけど手に入らない。
と思っていたときに、たまたま、大阪のレコード店、bamboo-musicさん。
存在こそ知っていたものの、これまで買ったこともなく、抵抗があったものの、
たまたまオンラインショップを覗いていたら、
このゼッタールンドのセカンド盤が1万ちょっとくらいで出品されていました。
状態は確かEXーとかそんな感じ。
「うーん、これたぶん、すぐ売り切れるな・・・」
と思い、ちょっと悩んだ挙げ句、結局買ってみることにしました。
さっきも書いたように、これまで一度も買ったことがないショップだっただけにちょっと勇気がいたんですけど、思い切りました。
で、実際に届いた盤を見て・・・
大満足。
全くキズがない。
昨日、改めて久しぶりに針を落としてみたけど、たまにパチパチ言うけれど許容範囲レベル。
少なくとも演奏を邪魔するレベルではありません。
ということで良い買い物をしました。
モノラル?ステレオ?
しかし、いまだに解決できない謎があります。
この盤、モノラルかステレオかわかりにくいんです。
購入した、bamboo-musicさんでは、確かに購入時、「ステレオ」と表記されていました。
だけど、その当時、私が持っていた情報では、sonoraのRED23は、「モノラル」だったはず。
確かに、今discogsで見ると、ジャケットに「stereo」と書かれたステレオバージョンがあることはわかりましたが、それでも本来は、これ、モノラルバージョンもあったはずなんです。
だけど今discogsを見ると、
なぜかモノラルバージョンがない。
本当に謎です。
実際、その当時、ディスクユニオンで贔屓にしてもらっていた店員さんに、
「このsonoraのバージョンってモノラルですよね?」
と聴いても、
「そうですね。モノラルのはずです。」
と言っていました。
で、昨日、あらためて聴いてみても、やっぱり「モノラル」なんですよね・・・
私が持っているカートリッジは、AT33MONOなので、ステレオレコードでも再生できるカートリッジです。
ですが、ステレオのレコードをかけると確かステレオの再生を無理やりモノラルにするような音になるはず。(自分で書いていてもよくわからないけれど)
とにかく不自然な音になるはずなんですけど、
きれいなモノラルで再生できている・・・ように感じる。
少なくとも違和感はまったくない。
うーん、謎です。
こういうジャケットやレーベルにモノラルやステレオをハッキリ表記してくれないレーベルは本当に困るなと感じます。
まぁ、そういうものなんでしょうか。
実際に聞いてみた感想
で、久しぶりにこの、モニカゼッタールンドのワルツ・フォー・デビーを聴いてみて、やっぱりすこぶる良いです。
モニカの美しい歌声も心を魅了するし、ビル・エバンスの伴奏もすごく綺麗。
cotton clubさんが、
本盤はBill Evansの好演が聴ける。Bill Evansのリーダー盤の魅力はさっぱりわからないが、サイドメンとして参加したレコードはどれも素晴らしい。
『ベースを中心にレコードを聴く』ベースは音でしょう、やっぱり。美しい音を出す技術、それを追求してもらいたい。硬く“ブン”と鳴っていると嬉しくなる。天才・Scott LaFaroを聴く Sc…いまだに好きになれないBill Evans。サイドメンとして演奏するときはすごいのに、どうしてリーダー盤はこうなのか、落差がはげしい。
『ジャズレコードの世界は奥が深い!』テレビ東京の『なんでも鑑定団』に出演している中島誠之助さんの本を読んでいたら、考えさせられる面白いくだりがあった。氏の論旨を要約すると、『骨董品は愛好家を魅了…
このように語られていますが、まさにそれを体現するかのようなアルバムだと思います。
全体的に、ビル・エバンスが、バックに回って、ゼッタールンドを好サポートしている。
すごく良い。
ゼッタールンドのボーカルも映えているし、ビル・エバンスのソロになってもそれはそれで美しい。
なるほど、オリジナル盤が高騰の一途をたどるのも頷ける作品と言えます。
肝心の音は。
すごく良い。
もちろん、オリジナル盤と比較はできないけれど、
十分にボーカルもピアノも美しく鳴り響く、流麗な盤です。
いつか、オリジナル盤と聴き比べしてみたけれど、とても手が出ない。
私としては、やっぱり。
セカンドコレクターだから云々おいておいても、やっぱりこのセカンドで十分な気がします。
モノラルか、ステレオか、謎は残りますが・・・
状態が良ければ、このセカンド、sonora盤の購入を強くおすすめ。
その分、浮いたお金で別のレコードを買うのが良いと思います。
あ、そうそう。冒頭でも書きましたけど、全編英語だったら良かったんですけど、なんだかスペイン語にがわからないし、なんでスペイン語にする必要があるの?(しょうがないのかな?)ということで、評価を星1つ下げています。それがなければ、星4.5か5です。
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