【やっぱり状態の良いセカンド】Paul Chambers Quartet Bass On Top BLP1569 Liberty Mono RVG DGなし

4.0
Bass

私にとっては、キラリと光るkenny burrellを愛でるための作品です。

(ジャズ好きな方、素人のたわごとと思い、許してやってください。)

Paul Chambers Quartet – Bass On Top (Blue Note BLP 1569)

基本情報

  • アーティスト: Paul Chambers Quartet
  • アルバムタイトル: Bass On Top
  • カタログ番号: Blue Note – BLP 1569
  • 音源フォーマット: モノラル(リイシュー盤 1968年)
  • オリジナル録音日: 1957年7月14日
  • レーベル: Blue Note Records(Liberty Records配給)
  • ジャンル: Jazz

トラックリスト

  1. Yesterdays (Kern, Harbach) – 5:52
  2. You’d Be So Nice To Come Home To (Cole Porter) – 7:15
  3. Chasin’ The Bird (Charlie Parker) – 6:17
  4. Dear Old Stockholm (Traditional) – 6:42
  5. The Theme (Miles Davis) – 6:12
  6. Confessin’ (Neiburg, Daugherty, Reynolds) – 4:12

参加ミュージシャン

  • Paul Chambers – ベース
  • Kenny Burrell – ギター
  • Hank Jones – ピアノ
  • Art Taylor – ドラムス

録音詳細

  • 録音場所: Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey
  • 録音エンジニア/ラッカー盤カッティング: Rudy Van Gelder(RVG刻印あり)
  • プロデューサー: Alfred Lion
  • カバーデザイン: Harold Feinstein
  • カバーフォト: Francis Wolff
  • ライナーノーツ: Robert Levin

補足情報

  • 1968年リイシュー盤はLiberty Records傘下で発売され、オリジナルは1957年リリース。
  • ランアウトにはRVG刻印あり。
  • 本作はベーシストPaul Chambersがリーダーを務め、ギターのKenny Burrell、ピアノのHank Jones、ドラムのArt Taylorとともにスタンダードやジャズ・ナンバーを演奏。
  • 「Yesterdays」「You’d Be So Nice To Come Home To」「Dear Old Stockholm」などの名曲を収録。
  • Chambersのベースが主役でありつつも、BurrellやJonesのソロもフィーチャーされ、温かみとリラックス感のある演奏が特徴。
  • AllMusicでは「温かく親しみやすいが、じっくり聴くと深い内容」と高評価。

アルバムの特徴・評価

「Bass On Top」は、Paul Chambersのリーダー作として、ベースの美しさとジャズ・アンサンブルの妙を堪能できる名盤です。ギター、ピアノ、ドラムとのカルテット編成で、Chambersのメロディアスなベース・プレイが際立ちます。Blue Note黄金期の温かい音色と、名手たちのインタープレイが楽しめる一枚です。

私の持っている盤、Paul Chambers Quartet Bass On Top BLP1569 Liberty Mono RVG DGなし

この盤は、やはり、以前同様に20年くらい前から思い入れというか思い出がある盤です。

といっても、そんな話、読者の方には関係ない(興味もない)話だと思うので後回し。

この盤は、確か2年くらい前でしょうか。

たまたまオンラインショップで手に入れた盤。

お昼ごはんを、近くにある、「吉田類の酒場放浪記」で取り上げられた店に始めて行ってみて、そこで氷なしのホッピーとなんらかのランチを注文し、待っている時の話。

注文した料理を待っている間(このときはやたらとオンラインでジャズレコード検索をしていた)、スマホでいつものようにジャズレコードの検索をしていると、新着の中にこの、ポール・チェンバースのベースオントップが出品されていました。

リバティラベルながら、RVG刻印あり。

ご存知のように、BLP1569なので、オリジナル盤は63rd。当然、耳あり・DGあり・RVGがオリジナル盤なので、まぁ、相当、後のプレスということになります。私の購入した盤は。

discogsの情報によると、オリジナル盤のプレスリリースは1957年で、このlibertyプレスは1968年のリリースとのことなので、10年以上経った後のプレスと考えられます。

・・・とはいえ。

RVG刻印。

お店で、ランチが届くまでの間、スマホでこの出品を見て固まりました。

「うーん、買うべき?」

価格は6,750円。

もちろん、この盤はもともと知っている盤ではあるのですが、別に以前から何度もCDやYou Tubeなどで聞いていたわけではない。

そのため、別に「愛聴盤」というわけでもないし、正直どんな演奏なのかもわからない。

ポール・チェンバースのリーダー盤として有名。

スイングジャーナル誌 『読者が選ぶジャズ名盤ベスト100』で何位かにランクインしていたことは知っていた(今調べたら73位)

スイングジャーナルSwing Jounal 読者が選ぶジャズ名盤ベスト100
Swing Jounal 読者が選ぶジャズ名盤ベスト100 の中からShopで入手が出来る高音質のレコード盤を集めました。2001年1月号で行われた「読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」は今でもジャズの名盤を記しています。

だけど別にどんな演奏かは知らない・・・

そんな盤に、思いつきでRVG刻印つきだからといって買っていいのか?

と、葛藤していました。

でも、一つだけ確かなことは、家に帰ったときにはもう、売り切れているだろう(この盤は)と思いました。

そうこうしているうちに、頼んだランチも届き、食べながら葛藤を続け、結局購入しました。

今思えば、あのとき本当に買ってよかったです。

すごく良いですよ。

もちろん、オリジナルと比べたときの音の違いなんて、オリジナルを持っていないのでわかりませんが、でも。

やはりRVG盤。

音はかなり良いです。

そういえば、moreさんの、ちょっとめずらしいのぶログでもこう取り上げられていました。

【番外編その2】
BLP 1569 Paul Chambers – Bass On Top

1st. オリジナル 音質 ★★★☆

2nd.~ “耳なし”RVGなし リバティー盤 音質 ★★★~

オリジナルほどの重厚感はないが意外と普通に聴ける
頑張っているなぁって感じかな
意外

ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.47

あ、むしろこれを知っていたから、最終的に買うという決断ができたんだっけ?

とにかくかなり良い音だと感じます。

これで、6,750円だったら大満足。

 

このレコードとは少し縁がある。

厳密にはCD時代。

20年前。

たぶん、19歳~21歳くらいの頃。

中学からの友達でF原くんという人がいた。

さすがに中学校当時は別にジャズなんて私は好きじゃなかったんですけど、

なんかの偶然で、そのF原と19~21歳くらいの頃に再会して、

「俺最近ジャズ好きなんだよね~。」

という話から始まり、F原くんは、

「あ、じゃあ、今度俺の持ってるジャズCD持っていくよ!」

といって、数日後に、私の家に来てくれて、

そのときに持ってきてくれたのがたしかこのBASE ON TOPでした。

確か彼は、その当時、ベースを弾いていて、

「このCDが良いんだよ~。」

と言って貸してくれました。

当時は、You Tubeなんて便利なものはなかった(あるにはあったけど走りはじめ)

ので、音楽を聞くとなるとCD(レコードなんて古いもの当時は聴く気がなかった!というかプレーヤーもなかった)をMDに焼いて聴くとかしかありませんでした。

で、そのF原くんが貸してくれたこのBASE ON TOPをMDに焼いて聞いた気がします。

少し記憶が曖昧ですが。

で、当時は、さっきも書いたようにスイングジャーナルにランクインしたアルバムであることを知っていたから、F原にそのCDを借りて、楽しみにMDに焼いた・・・

はいいものの、その後、このCDやらMDやらをサッパリ聞いた記憶がない。

ということは、F原にこのアルバムを推奨してもらったもののあまり気に入らなかったんだと思う。

でも、それから20年近く経って。

レコードで買って、久しぶりに改めてこのレコードを聞いてみると、良い。

すこぶる良いです。

 

私はそもそもジャズという音楽は好きだけど、ベースの良さがわからない。

ベースの違いがわからない。

paul chambersは、ブルーノートを始めとする名盤に必ず名を連ねているプレーヤーなので一流、あるいは「名盤請負人」であることは伺い知れる。

だけどどのベースがどう違うのかはわからない。(唯一ビル・エヴァンスの4部作におけるスコット・ラファロのうなるような、生きているかのような、唄うようなベースだけはすごいと思う)

更に言うと、一曲目から始まるギコギコの弓弾きの良さはわからない。

このアルバムにおいても同様で、ベーシストがリーダーのアルバムなんだから、ポール・チェンバースがメインで取り上げられるのもわかる。

だけどその良さがあまりわかりません。

だから以前に、F原くんに借りたときもあまり聞かなかったんだと思う。

だけど今。レコードで、全体を通して聴くと、

kenny burrellのキラリと光るギターが最高に心地よい。

僕は正直、ジャズにおける「ギターの良さ」もそれほど正直、ハッキリとはわからないんですけど(恥ずかしながら)、だけどこのアルバムにおけるkenny burrellは本当に良い。

kenny burrellをはじめとするお、ギターのジャズアルバムはいくつか持っていますけど、その中でも、ギターがリーダーというわけじゃないこの盤が、「ギターにフォーカスを当てたアルバム」という意味では一番好きかもしれません。

音良し。

演奏良し。

キラリと光るkenny burrellのギターも良し。

最後の1曲にケニーバレルが参加していない?のと、hank jonesのピアノがRVG特有の若干の「コツコツ音」になっているのも、気にはなりますが、全体を通すと最高のアルバムだと思います。

正直、オリジナル盤で、今買おうとすると6~10万円以上はするのでしょうか?

そこまでして買う必要はないのかな?と勝手に感じてしまいますが、RVGつきのセカンド以降の盤が手に入るならこちらも絶対に推奨したい盤です。

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あ、状態、すごく良かったです。

ネットショッピングで出品されたときに懸念していたのが「状態」でした。

EX-なので、決して完璧な状態ではないのかな?

と思って、畏怖していたのですが、でも上のリンクを聴いてもらえればわかるように、ほぼ演奏を邪魔するようなノイズなく心地よく聞けます。

少なくとも、状態の悪いオリジナルを買って聴くよりも状態の良いセカンド以降(RVG盤ならRVG刻印は必須)の方がやっぱり遥かに良いですね。

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