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【レイ・ブライアント節】Ray Bryant Alone With The Blues NJLP8213 USモノラル・パープルDGラベル オリジナル

4.5
Piano

やっぱりね。

いいですよ。

日本での評価はなぜかあまり高くないようですが、

いいです。

この記事を書いた人

  • ケン

    私自身の苦い後悔を原点に、「レコードの価値を未来へ繋ぐ」という信念で、一枚一枚の記事を執筆しています。収集の喜びも、売却の知識も。セカンドコレクターとして全力で文章を綴ります。 → プロフィール

Ray Bryant – Alone With The Blues(New Jazz 8213, 1959年 USモノラル・パープルDGラベル)

盤仕様・特徴

  • リリース年:1959年(録音:1958年12月19日)
  • レーベル:New Jazz – 8213(米国 Prestige Records Inc. 傘下。NJLP 8213型番併記あり)
  • フォーマット:LP, Album, Mono(US盤、パープル地ディープグルーヴラベル/HI FIDELITYラベル仕様)
  • ジャケット:バックカバー左上に「$3.98」価格表記入り(初期プレスの識別要素)
  • 盤:ワイドディープグルーブ&サイド2に小型同心円プレス痕。ラベルは両面HI FIDELITY表記、マトリクスNJLP-8213-A ⇧ AB RVG/NJLP-8213-B RVG +)
  • エンジニア:Rudy Van Gelder(ヴァン・ゲルダー・スタジオ録音、エンジニア署名“RVG”刻印。Prestige系モノラル盤特有の鮮烈な音像)
  • レコード会社:Prestige Records Inc.
  • 録音場所:Van Gelder Studioにてセッション

パーソネル

  • Ray Bryant – ピアノ

全編ピアノ独奏によるブルース深唱リサイタル。カバーフォトとライナーノーツ:Ira Gitler。

トラックリスト

  1. Blues #3(Ray Bryant)
  2. Joy(Ray Bryant)
  3. Lover Man(Davis, Sherman, Ramirez)
  4. Me And The Blues(Ray Bryant)
  5. My Blues(Ray Bryant)
  6. Rockin’ Chair(Hoagy Carmichael)
  7. Stocking Feet(Ray Bryant)

構成は全7曲。ブルース色の強いオリジナル4曲と、スタンダード「Lover Man」「Rockin’ Chair」を含む。

この盤特有のポイント・コレクター情報

  • 初期オリジナル盤はワイドディープグルーヴ&HI FIDELITYラベル、さらにジャケットの価格表記で識別可。Prestige系「New Jazz」パープルラベル独特の質感。
  • 工程上Van Gelderスタジオ録音による高品質モノラルサウンド。ブルース的な躍動感・厚み豊かなピアノ録音が熱心なコレクターに評価。
  • Ray Bryant独奏アルバムとしては初の本格ブルースアルバムであり、のちのソロピアノ名盤群の先がけ的位置付け。
  • 初期盤マトリクス(NJLP-8213-A ⇧ AB RVG / NJLP-8213-B RVG +)刻印、『Prestige/Van Gelder系コレクション』の識別基準となる。

まとめ

『Alone With The Blues』(New Jazz 8213, 1959年USモノラルパープルDG/HI FIDELITY盤) は、Ray Bryantによるピアノ独奏ブルース集。Van Gelderスタジオ録音によるクリアなモノラルサウンド、初期プレスならではのディープグルーヴ・ラベル、ジャケットやマトリクス刻印も重要なコレクターズポイントとなる作品。

情報元Discogs URL:

Just a moment...

私の持っている盤、Ray Bryant Alone With The Blues NJLP8213 USモノラル・パープルDGラベル オリジナル

この盤を入手したのは、確か3年くらい前。

その前から欲しかったんですけど、なかなか条件の合う盤に出会えませんでした。

なにせ、この盤は、「カゼヒキが多い」との前評判が多く、

特に「DGなしの盤」にはカゼヒキが多いらしく、

DGなしは3年以上前の当初はたいてい3000円前後で販売されることが多かったです。

それはいいすぎかな?

どちらにしても5000円前後で出品されることが多く、

「おお!魅力的」

と思って、RVG盤ということもあり、何度も買おうと思ったのですが、たいていは特記事項に

「ただし例のごとくカゼヒキ」

ということが多く、なかなか手が出ませんでした。

以前一度、ジャズ中古専科竹乃家で、DGなし盤が1000円?2000円?とかで販売していたので、振込まで行ったのですが、その後念の為、「カゼヒキはどうですか?」と質問したところ、

「やはりカゼヒキがあったので返金対応します。」

ということでキャンセルになりました。

ということでなかなか縁のある盤に出会えなかった歴史があった、

このレイ・ブライアントのalone with the blues。

私は、このブログでは何度か書いていると思いますが、ジャズピアニストの中では、レイ・ブライアントが好きです。

どこか溌剌としていて、それでいて好サポート。

1960年代以降どんどんコテコテになっていくRay Bryant

『今日はとことんブルースが聴きたい』
今日はブルースが聴きたい気分だから、レコード棚をめくってブルースが聴けるレコードを取り出した。高校生の頃からブルースが大好きで、60代になってもやっぱりブルー…

と、cottonclubさんがおっしゃるように、確かに、コテコテの演奏が気になることもありますが、基本的には好き。

だけど、振り返ってみるとそれほど数多く、レイ・ブライアントの紹介をしていなかったので今回改めてご紹介しょうと思って、ちょっとした過去を振り返ってみました。

 

ようやく出会えたオリジナル

正直、このブログは「セカンドコレクター」と題しているように、

徐々にセカンドバージョンの魅力に目覚め始めていたその3年くらい前の当時は、別に、「セカンドでもRVGがついていればいいや。」

と感じていたものの、カゼヒキには抵抗があったので、なかなか良い盤に出会えずにいたのですが、

ちょうど一時期、レコードの購入を控えていた時期があり、その禁を破って、久しぶりに、ディスクユニオンのオンラインショップを見てみたら、ディスクユニオン渋谷店にこのray bryant alone with the bluesのオリジナル盤が、6,000円後半の価格で出品されていました。

状態はどうだったかな・・・VG++かEX-のどちらか。

とりあえず、取り置いてもらって、実際に聞きに行って、全く問題なかったのでそのまま購入。

したのが、今回ご紹介している盤です。

のちに、録音した内容のリンクも貼りますが、聴いてもらえればわかるように、状態全く問題なし。

もちろん、カゼヒキもなければ、大きな周回ノイズもなし。

たまに、「パチ」というノイズはあったものの、すべて単発。

理想的な盤に出会えてよかったです。

久しぶりに聞いてみて

でも、意外とターンテーブルに乗る機会は多くない。

なぜ?

やはり、レイ・ブライアントのピアノソロでブルースだから。

なんだろう・・・

「ジャズを聞こう」

と思って聴く盤でもないし、

「今日はレイ・ブライアントに浸りたい」というと聴く盤でもない気がする。

「今日はちょっと、ブルースなどでじっくりと音楽に浸りたいな」

というときにピッタリな盤で、好きな盤ですが、意外と聞く機会が多くはないレコード。

でも昨日、久しぶりに、聴いてみたら、やっぱり良い。

レイ・ブライアントのどこかアッサリとしていて、どこか綺麗に奏でられるピアノに心を奪われる。

かといって、ビル・エヴァンスみたいに、「肩肘張って」聞く必要はない。

レイ・ブライアントも、

まぁ、リラックスして聴いていきなよ。」

とでも言っていそうなピアノの演奏。

とても良い。

ピアノの音は、RVGなので、コロンビアやリヴァーサイドみたいな、美しいピアノの調べとは違う。

どこか、コツコツ音というか、輪郭を持ったピアノの音とは違う気がする。

だけどそれがまたいい。

cottonclubさんも、

とんでもなく素晴らしい音を聴かせるけど、たまにどうしようもなくダメな時もある。その人間臭さがRVGの魅力だと思っている。

『今日はとことんブルースが聴きたい』
今日はブルースが聴きたい気分だから、レコード棚をめくってブルースが聴けるレコードを取り出した。高校生の頃からブルースが大好きで、60代になってもやっぱりブルー…

と言っているように。まさにそれを言い表しているように感じます。

でも改めて今、この文章を書きながら録音した音源を聞き直してみると、それほどコツコツ音も気になりません。

やはり、ピアノソロの演奏ということで、VANGELERもかなりピアノの音に力を入れたのでしょうか。

少なくとも不自然に感じることはありません。

とても美しいレイ・ブライアントの旋律が続きます。

楽しそうに弾くレイ・ブライアント。

オリジナル曲も、スタンダード・ナンバーも、「レイ・ブライアント節」で美しく奏でられます。

決して、ビル・エヴァンスなどの「美の極地」を求めている人にはおすすめできませんが、

レイ・ブライアントのブルージーでリラックスして聞ける、楽しげでどこかノリもある。

そんな演奏を聴きたい方におすすめできるアルバムです。

やっぱりRVG刻印は絶対に書かせません。

DGなしのセカンドでもいいと思いますが、やはりソロピアノなので、カゼヒキは避けたいですよね。

そうなると結局、オリジナル一択になってしまうのかな・・・

でもこのアルバム、なぜかオリジナルでも、いまだに1万円前後を言ったり来たりすることが多いアルバムなので、new jazzのRVG刻印版でも比較的手に入りやすい名盤。

レイ・ブライアントの入門としては、決しておすすめできないけれど、2~3枚くらい持っていて、さらにレイ・ブライアントの世界に浸りたいという方におすすめのアルバムです。

今知ったんですけど、右紺バージョンもあるみたいですね。

Just a moment...

RVG刻印でカゼヒキがないならこちらでもオススメです。

でも私は、レイ・ブライアントが好きなのでこのアルバムに関してはオリジナルで入手できてよかったと思っています。

とはいえ、やはり、往年のアルバム、ray bryant trioの魅力にはかないません。

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