セカンドストリートのレコード買取評判は？【結論】2022年に終了！損しない3つの売却先をプロが解説

「実家の片付けをしていたら、昔集めたレコードがたくさん出てきた。近所のセカンドストリートにでも持って行こうかと思うけど、ちゃんと価値を分かってくれるのかな…？」

もしかして、あなたも今、このように考えているのではないでしょうか。

結論から申し上げます。セカンドストリートでのレコード買取は、残念ながら2022年9月末で終了しています。

しかし、ご安心ください。アナログレコード市場は活況で、あなたのコレクションは思わぬ価値を持つかもしれません。この記事では、元レコード店バイヤーである私が、買取終了の背景から、あなたのレコード価値を最大化する「専門業者」「総合リユース」「C2C」の3つの売却方法まで、徹底的に解説します。

この記事でわかること

• セカンドストリートがレコード買取を終了した【結論と理由】
• あなたのレコードの【本当の価値】と市場の現状
• 損しないための【3つの売却先の賢い選び方】

【結論】セカンドストリートのレコード買取サービスはすでに終了しています

👉 このパートをまとめると！
セカンドストリートのレコードおよびCDの買取は、2022年9月30日をもって全店で終了しました。現在、店頭に持ち込んでも査定してもらえません。

この記事をお読みの方の中には、「とりあえず近所のセカンドストリートに持ち込もう」と考えていた方も多いかもしれません。しかし、まず知っておくべき最も重要な事実があります。

2022年9月30日をもってCD・レコードの買取は全店で終了

セカンドストリートは、2022年9月30日をもって、系列のゲオも含め、全店でCDおよびレコードの買取サービスを全面的に終了しました。

そのため、現在では店頭にレコードを持ち込んでも、査定してもらうことはできません。これは一部店舗の方針ではなく、会社全体としての決定です。

なぜ？他の商品は買い取っているのに

「洋服や家具は今でも買い取っているのに、なぜレコードだけ？」と疑問に思いますよね。

その背景には、運営会社であるゲオホールディングスの、緻密な経営戦略が存在します。次の章で、その「本当の理由」を詳しく見ていきましょう。

なぜ？ゲオの経営戦略から見る「レコード買取終了」の本当の理由

👉 このパートをまとめると！
運営元のゲオHDが、利益率の高いアパレルやブランド品に注力する戦略に転換したためです。専門知識が必要なレコードは、その事業モデルと合わなくなったのです。

セカンドストリートがレコードの買取をやめたのは、レコード市場が衰退したからではありません。むしろ、彼らが自社の強みを最大限に活かすための「選択と集中」の結果なのです。

運営会社ゲオホールディングスの「選択と集中」

ゲオホールディングスの決算資料によると、同社のリユース事業の利益の大部分は、衣料品や服飾雑貨、家具、家電といった、セカンドストリートが主導する非メディア系の商材によって生み出されています。

一方で、CDやレコードのようなメディア系商材は、売上規模に対して利益率が低い構造にありました。
そのため、同社は経営資源を、より成長性と収益性が高いアパレルやブランド品、リユーススマートフォンといった分野へ集中させる戦略的判断を下したのです。

レコード査定の「専門性」と「非効率性」

この戦略的判断の背景には、レコードという商材の特殊性があります。

レコードの価値を正しく査定するには、ジャンル、プレス時期（オリジナル盤か再発盤か）、盤のコンディション、そして「帯」の有無といった、極めて専門的で属人性の高い知識が不可欠です。

この知識体系を全国800店舗以上のスタッフに標準的に教育し、品質を維持することは、極めて困難かつ高コストです。
企業経営の観点から見れば、限られた店舗スペースや人員を、査定プロセスを標準化しやすいアパレルやブランド品に集中する方が、はるかに合理的と言えるでしょう。

巨大チェーンの撤退 ≠ 市場の衰退

ここで絶対に誤解してほしくないのは、「大手のセカンドストリートがやめたのなら、もうレコードは価値がないんだ」と考えてしまうことです。

現実は全くの逆です。次の章で、今まさに起きているアナログレコード市場の活況について見ていきましょう。

【朗報】あなたのレコード、価値がないと諦めないで！アナログ市場の活況

👉 このパートをまとめると！
日本のレコード生産額は1989年以来の高水準を記録するなど、市場は世界的に活況です。特にシティポップなどは海外で人気が急騰し、高値で取引されています。

総合リユースの巨人がレコード事業から撤退する一方で、アナログレコード市場そのものは、驚異的な復活を遂げています。あなたの押入れに眠るレコードは、今が売り時かもしれません。

データが示すアナログレコードの復活

一般社団法人 日本レコード協会の「日本のレコード産業2024」によれば、2023年のアナログディスクの国内生産金額は、前年比145%増の約63億円に達しました。これは、CDが全盛期だった1989年以来、実に34年ぶりの高水準であり、市場が本格的に復興していることを示す動かぬ証拠です。このデータは、レコード市場が衰退しているのではなく、むしろ活況を呈していることを明確に示しています。

なぜ今、レコードが人気なのか？（所有する喜びと海外需要）

このブームの背景には、2つの大きな要因があります。

1つは、ストリーミングで手軽に音楽が聴ける時代だからこそ、手間をかけて針を落とすという体験や、アートワークの美しいジャケットを「モノとして所有する」という感覚が、新たな価値として再評価されていることです。

もう1つは、海外での日本産レコード、特に70〜80年代の「シティポップ」の人気急騰です。山下達郎や竹内まりやといったアーティストのレコードが海外のDJやコレクターに発見され、価格が高騰。これが市場全体を牽引しています。

ではどこで売る？レコード買取3つの選択肢【専門業者・総合リユース・C2C】の徹底比較

👉 このパートをまとめると！
「高価買取」なら専門業者、「手軽さ」なら総合リユース店、「最高値の可能性」ならC2Cアプリが選択肢です。それぞれのメリット・デメリットを理解し選ぶことが重要です。

セカンドストリートという選択肢がなくなった今、あなたはどこへレコードを持っていくべきでしょうか。安心してください。あなたには主に3つの、それぞれに優れた選択肢があります。ご自身の目的やレコードの種類に合わせて、最適な場所を選びましょう。

表: レコード買取3大チャネルの比較

選択肢①：専門業者（ディスクユニオンなど）- 価値を正しく評価してほしいなら

• メリット: 専門知識を持つ査定員が、希少盤や人気盤の価値を正確に評価してくれます。最も高額な査定が期待でき、安心して任せられます。宅配や出張買取サービスも充実しています。
• デメリット: 実店舗は都市部に集中している傾向があります。
• こんな方におすすめ: 貴重なコレクションを整理したい方、ジャズやロックの初期盤、シティポップなど高額盤をお持ちの方。とにかく「価値を正しく評価してもらい、最高値で売りたい」と考えるすべての方に最適です。

なお、専門業者を選ぶ際は、信頼できる業者の見分け方や法的な知識を事前に身につけておくことで、より安心して取引できます。

選択肢②：総合リユース店（ハードオフなど）- 手間をかけず処分したいなら

• メリット: 全国に店舗が多く、アクセスしやすいのが最大の強みです。レコード以外の不用品もまとめて処分でき、予約不要で即日現金化できる手軽さがあります。
• デメリット: 専門知識の欠如により、価値のあるレコードが著しく安く買い叩かれるリスクが非常に高いです。
• こんな方におすすめ: 買取価格よりも「手軽さ」「速さ」を最優先する方。市場価値がほとんどないと分かっている大量のレコードを、手間をかけずに処分したい場合に適しています。

選択肢③：C2Cプラットフォーム（メルカリなど）- 手間を惜しまず最高値を目指すなら

• メリット: 業者の中間マージンがないため、うまくいけば最も高い手取り額を実現できる可能性があります。
• デメリット: 写真撮影、商品説明、価格設定、梱包、発送といった全作業を自分で行う必要があり、多大な手間と時間がかかります。状態評価を誤ると、後のクレームに繋がるリスクもあります。
• こんな方におすすめ: ある程度のレコード知識があり、時間をかけてでも最高額での売却を目指したい方。特に、数千円から数万円程度の中〜高価格帯のレコードを少数売る場合に有効です。

プロが断言！レコードの価値を1円でも高くする査定の最重要ポイント

👉 このパートをまとめると！
レコードの価値は「希少性（オリジナル盤か）」「盤面の状態」「ジャケットの状態」、そして日本盤では特に「帯の有無」で大きく変わります。付属品は絶対に捨ててはいけません。

どの売却先を選ぶにしても、ご自身のレコードの価値を決めるポイントを知っておくことは、絶対に損にはなりません。ここでは、我々プロが査定の際にどこを見ているのか、その核心をお教えします。

査定の解剖学：価値を決める4大要素

レコードの査定額は、主に以下の4つの要素の掛け合わせで決まります。

1. 希少性（版・プレス）: アーティストが最初にリリースしたオリジナル盤（初版）か、後からプレスされた再発盤か。これが最も根源的な価値を決定します。
2. 盤面の状態: 音に影響する深い傷はもちろん、表面的なスレやホコリも減額の対象です。
3. ジャケットの状態: 角の潰れ、色褪せ、破れ、シミなどがないか、厳しくチェックされます。
4. 付属品の完備: 歌詞カードやポスター、そして特に重要なのが「帯」です。

【最重要】日本盤の価値を左右する「帯」の存在

高額買取が期待できるジャンルとレコード一例

もちろん、すべてのレコードが高額になるわけではありません。しかし、海外需要に支えられるシティポップ、プレス枚数が少なく希少価値の高い60〜70年代のロック初回盤、音質と演奏で根強い人気を誇るジャズの名盤などは、特に高値で取引される傾向にあります。ご自身のコレクションに、思わぬお宝が眠っているかもしれません。

レコードの詳細な情報や相場を調べたい場合は、信頼できる公式データベースやサイトを活用することで、より正確な価値把握が可能になります。

表: 高額買取が期待できるレコード一例

セカンドストリートのレコード買取に関するよくある質問（FAQ）

👉 このパートをまとめると！
レコード以外のCDも買取終了しています。持ち込みでの売却を希望する場合は、ハードオフなどの総合リユース店か、ディスクユニオンなどの専門業者の店舗を利用しましょう。

Q1. セカンドストリートでCDも売れませんか？

A1. はい、CDもレコードと同様に、2022年9月30日をもって買取サービスを終了しています。

Q2. レコードを店頭に持ち込みで、すぐに現金化したい場合はどこがいいですか？

A2. 「手軽さ」を優先するなら全国のハードオフなどの総合リユース店、「価値の評価」も求めるなら都市部にあるディスクユニオンなどの専門業者の店舗がおすすめです。お近くの店舗を効率的に見つける方法については、こちらの持ち込み買取店発見ガイドで詳しく解説しています。

Q3. 大量のレコードがあって運べないのですが、出張買取はありますか？

A3. はい、多くの専門業者が無料の出張買取サービスを提供しています。ただし、「レコード〇〇枚以上」といった条件がある場合が多いので、事前に公式サイトなどで確認しましょう。

Q4. 価値があるか分からないレコードでも、専門業者は見てくれますか？

A4. もちろんです。専門業者は日々膨大な数のレコードを見ていますので、価値が不明なものでも一点一点丁寧に査定してくれます。自分では価値がないと思っていたものに、思わぬ高値が付くこともありますので、まずは相談してみることをお勧めします。

まとめ：あなたの大切なレコードの価値を、然るべき場所へ

👉 このパートをまとめると！
セカンドストリートでのレコード買取は終了しましたが、あなたのコレクションの価値を正しく評価してくれる場所は必ずあります。本記事を参考に、ご自身の目的（価格重視か、手軽さ重視か）に合った最適な売却先を選び、大切な資産を次の世代へ繋げてください。

今回は、セカンドストリートのレコード買取の現状と、それに代わる3つの賢い売却方法について解説しました。

もう一度、要点を振り返りましょう。

• セカンドストリートの買取は終了。 その背景には、企業の合理的な経営戦略がある。
• アナログレコード市場は活況。 あなたのコレクションには資産価値があるかもしれない。
• 売却先は3つの選択肢。 「専門業者」「総合リユース」「C2C」から目的に合わせて選ぶ。

あなたが一所懸命に集めた大切なレコードは、単なる古いモノではなく、あなたの情熱や思い出が詰まった「文化資産」です。その価値を正しく理解し、然るべき次の世代のファンへと繋いでいく。そのお手伝いが、この記事で少しでもできたなら、これほど嬉しいことはありません。

さあ、あなたのレコードと目的に合わせて、次の一歩を踏み出してみましょう。

• 貴重なコレクションをお持ちで、価値を最優先するなら → 専門業者の無料査定へ
• 価格は問わず、とにかく手軽に処分したいなら → お近くの総合リユース店へ
• 知識と時間があり、少しでも高く売りたいなら → C2Cプラットフォームへの出品準備へ

もし、あなたが私と同じように「価値は気になるけれど、あまり手間はかけられない」とお考えなら、まずは複数の専門業者が提供している『無料の宅配買取査定』を試してみることを強くお勧めします。 自宅から送るだけでプロの査定が受けられ、価格に納得できなければ返送してもらうことも可能です。これが、リスクを最小限に抑えつつ、あなたのレコードの本当の価値を知るための一番の近道です。

参考文献

• 日本のレコード産業 2024 – 一般社団法人 日本レコード協会, 2024-03