「その一枚が、あなたの世界を変える。」――トップページで私が掲げたこのメッセージの“つづき”として、このページでは、本サイトがどのような思想で情報を編み上げ、どんな価値を提供し、どのようにあなたの次の一歩を後押しするのか、その設計図のすべてをお見せします。
1. 運営ミッション
ジャズLPの世界は、あまりにも豊潤で、しかし同時に、価格の高騰、真贋不明の情報、そして専門用語の壁に満ちています。
「憧れは日に日に募るのに、情報の洪水の中で、次の一歩が踏み出せない」
私は、そんなあなたの切実な声に応えるために、このサイトを立ち上げました。
- 知識の“壁”を取り払う – 難解な専門用語や背景知識を、誰にでも理解できる平易な言葉で解説。さらに「全編試聴可」とすることで、知識だけでなく、あなたの感性で音楽そのものを判断できる環境を提供します。
- 数字で夢を現実に落とし込む – 高騰するオリジナル盤の価格に嘆くだけでなく、価値あるセカンドプレスの適正価格や、売却時の相場観を提示。漠然とした金銭的な不安を、具体的な計画へと変えます。
- 物語で価値を繋ぐ – なぜそのレコードが生まれたのかという「始まりの物語」から、あなたが次の誰かへ譲る「未来の物語」までを誠実に見据えます。単なるモノではない、文化と想いのバトンを繋ぐお手伝いをします。
これら三本柱で、あなたの憧れと現実を架橋する“ジャズLPの通訳者”になること。それが私の使命です。
2. コンテンツの設計思想
当サイトの情報は、4つの階層からなるピラミッド構造で設計されています。各層を自由に行き来することで、断片的な知識ではなく、体系的な理解を得られる学習体験を提供します。
| 階層 | 役割 | 主な記事ジャンル |
|---|---|---|
| ① レコード探しの基礎知識 | まず知るべき“土台” | 初心者向けガイド／用語解説 |
| ② レビューと試聴で深く知る | 感性と知識で“体感”する | 名盤・迷盤レビュー／聴き比べ |
| ③ セカンドコレクターの収集術 | 賢い選択のための“視点” | コストパフォーマンス分析／コラム |
| ④ 信頼できる情報源への橋 | 私が拠点とする“権威” | 公式サイト・データベース紹介／リンク集 |
この4層構造により、「客観的な事実」と「自分ごととしての感動」を両立させ、あなたのレコード探求を力強くサポートします。
3. 情報ソースと検証プロセス
- 一次情報と実体験の絶対視
このブログの情報は、必ずレーベル公式サイト、ライナーノーツ、専門書籍といった一次情報に基づきます。そして何より、私自身が所有し、この耳で聴き込んだ「実体験」を絶対的な基準とします。 - 公開後の継続的なアップデート
レコードの相場や再発盤に関する情報は日々変化します。重要な変更があった場合、可能な限り速やかに記事を更新し、変更・追記箇所を明示します。 - 透明性の宣言
アフィリエイト広告を掲載する際は、記事内にその旨を必ず明記します。広告の有無が、記事の論調や評価を左右することは決してないことをお約束します。
4. 当サイトを動かす“4つの探求エンジン”
当サイトの情報は、運営者ケンの中に搭載された、以下の“4つの探求エンジン”が常時稼働することで生成されています。
| 探求エンジン | 主な役割 | 特色 |
|---|---|---|
| ① 一次情報＆実聴ファースト・エンジン | 公式情報と、自身の耳で聴いた感覚のみを抽出し、情報のノイズや歪みを徹底的に除去する。 | 憶測や伝聞を排除し、客観的な事実とリアルな体感だけをテーブルに並べる、サイトの心臓部。 |
| ② セカンドコレクター視点エンジン | 「で、結局オリジナル盤以外に価値あるの？」という、読者の本音の視点から情報に問いを立てる。 | データをただ眺めるのではなく、コストと価値という“現実的な天秤”にかけ、本当に賢い選択肢に光を当てる。 |
| ③ 物語探求エンジン | 音楽の背景にあるドラマ、人間模様、そして録音に込められた執念までを深く掘り起こす。 | ただの音源を、忘れられない「物語」へと昇華させ、読者の感動を最大化することに特化。 |
| ④ コレクター資産防衛エンジン | 「買取20%UP」といった耳障りの良い言葉の裏を見抜き、読者が価値に見合わない取引で損をすることを防ぐ。 | 大手チェーンの「売り文句」に惑わされない、冷静な判断基準と防衛知識を提供することに特化。 |
5. コメント欄での約束
当サイトのコメント欄は、読者同士が安心して交流できる場所でありたいと願っています。以下の基本的なルールをお守りください。
- リスペクトを忘れない – 他のユーザーや、その人の音楽の好みを尊重し、誹謗中傷は絶対にしないでください。
- 事実ベースで語る – 個人的な体験談を共有する際は、それが万人に当てはまるわけではないという配慮をお願いします。
- 学び合いの精神で – 質問者を揶揄したりせず、分かる人が優しく教える、あたたかい場作りへのご協力をお願いします。
6. プライバシー & セキュリティ
当サイトは、あなたのプライバシー保護を最優先に考えています。サイトの常時SSL/TLS化により、通信はすべて暗号化されています。個人情報の取り扱いに関する詳細は、プライバシーポリシーをご覧ください。
7. お問い合わせ
ご意見、ご感想、ご質問、またはプレスリリース等の送付は、すべて下記のお問い合わせフォームよりお願いいたします。
このブログが最も大切にする「縁（えにし）」について
このブログが情報や知識以上に大切にしているもの。それは、一枚のレコードが紡ぐ、人と人との不思議な「縁」です。
以前、私が所有していた『サキソフォン・コロッサス』も、そんな縁の塊のような一枚でした。数年前、新宿のあるレコード店で、そのレコードを売ろうか迷っている母娘を見かけました。その足で別の店に寄ると、偶然にも、また同じお二人に会ったのです。エレベーターの中で思わず「さっきもいらっしゃいましたよね？」と声をかけると、そこから話が弾みました。
お父様の遺品である、大切なジャズコレクションを整理しているとのこと。いくつかの店を回ったものの、買取価格に納得できずにいたそうです。私はその場で、そのレコードに込められた想いと価値を説明し、彼女たちが納得する価格で譲っていただくことになりました。
そのレコードのジャケットには、前の持ち主であったお父様が切り貼りしたであろう、ドラマー、マックス・ローチの新聞記事が添えられていました。それは、音溝以外に刻まれた、もう一つの大切な記憶です。
今回、その思い出深い一枚を、私も次の方へ繋ぐ決心をしました。売却にあたり、久しぶりに娘さんへ連絡を入れると、「他の方に縁がつながることを祈っています」と温かい言葉をいただきました。私がこのブログで「納得のいく売却」にこだわるのは、こうした人の想いを繋ぐバトンの重みを、身をもって知っているからです。
お金だけではない。一枚のレコードが持つ、人の想いや物語。それごと、次の誰かへ。このブログは、そんな温かい縁を繋ぐための場所でもありたいと、心から願っています。
最後に
ジャケットを手に取る高揚感、盤に針を落とす静かな緊張、そしてスピーカーから音が溢れ出した瞬間の、部屋の空気が変わる感覚――そのすべては“体感”してこそ分かる世界です。
「JAZZ MISTAKE」は、文字・数字・物語を通じて、その“体感”への入り口を用意し、あなたがレコードショップの扉を開けるその日まで、情報と情熱で伴走し続けます。
「知った瞬間から、もう半分コレクターだ。」
あなたのジャズLP体験が、ここから本格的に動き出すことを願って。