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【ブレイキ苦手にもオススメ】The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia Volume 1 BLP1507 USモノラル DG 両面耳あり、手書きRVG(たぶんオリジナル?)

4.0
Art Blakey

いやぁ、いいですね。

ニュースターのモブリーも良い。

アート・ブレイキーはあまり好きじゃないけど、これは良いです。

この記事を書いた人

  • ケン

    私自身の苦い後悔を原点に、「レコードの価値を未来へ繋ぐ」という信念で、一枚一枚の記事を執筆しています。収集の喜びも、売却の知識も。セカンドコレクターとして全力で文章を綴ります。 → プロフィール

The Jazz Messengers – At The Cafe Bohemia Volume 1(Blue Note BLP 1507, 1956年USモノラル/深溝レーベル盤)

盤仕様・特徴

  • リリース年:1956年(録音:1955年11月23日、ニューヨーク・カフェ・ボヘミア)
  • レーベル:Blue Note Records – BLP 1507(モノラル/プレス工場:Plastylite社)
  • フォーマット:LP, Album, Mono(US盤/ディープグルーヴ付きLexington Aveラベル)
  • カッティング・録音:Rudy Van Gelder(Van Gelder Studioによるモノラル録音)
  • ジャケット:フロントはFrancis Wolff撮影によるセッション写真、デザインはJohn Hermansader。裏面にはLeonard Featherによるライナーノーツ。
  • ジャケット裏住所:Blue Note Records, 47 West 63rd St., New York 23(“New York 23”表記バックカバー仕様)
  • 物理仕様:厚みのある重量盤、Flat Edge仕様、ラベル部に深いグルーヴ、“RVG”刻印および“P”(Plastyliteマーク)あり。

パーソネル

  • Art Blakey – ドラムス
  • Kenny Dorham – トランペット
  • Hank Mobley – テナーサックス
  • Horace Silver – ピアノ
  • Doug Watkins – ベース

トラックリスト

  1. Soft Winds(Benny Goodman作曲)
  2. The Theme
  3. Minor’s Holiday(Kenny Dorham作曲)
  4. Alone Together(Dietz–Schwartz作曲)
  5. Prince Albert(Kenny Dorham, Max Roach共作)

録音場所:Café Bohemia, New York City
録音日:1955年11月23日(ライブ録音)

この盤特有のポイント・コレクター情報

  • 本作は、アート・ブレイキーによる“ジャズ・メッセンジャーズ”結成初期のライブ録音であり、レキシントン・アドレスの深溝ラベル仕様は初期オリジナルの証拠とされる。
  • “RVG”刻印とPlastylite“耳”マークが同時に確認できるオリジナルプレスは希少性が高い。
  • 録音エンジニアRudy Van Gelderによるモノラル録音は、当時のクラブ音響をリアルに再現し、特にHorace SilverとBlakeyのリズムの躍動感が際立つ。
  • Francis Wolffのカバー写真とJohn Hermansaderのミニマルな文字デザインは、Blue Noteジャケット初期デザインの代表例として評価が高い。
  • 1950年代前半のハード・バップ黎明期を体現する記録として、後の“Moanin’”以前のブレイキー作品群の中でも最重要作のひとつとされる。

まとめ

『At The Cafe Bohemia Volume 1』(Blue Note BLP 1507, 1956年USモノラル盤)は、ハード・バップ黎明期におけるアート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズの原点的ライブ記録である。 Horace SilverやKenny Dorhamらによる即興演奏と、観客の熱気を伴った生々しい録音が、1950年代ニューヨーク・クラブ・シーンの臨場感を今に伝えている。

情報元Discogs URL:

Just a moment...

私の持っている盤、The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia Volume 1 BLP1507 USモノラル DG 両面耳あり、手書きRVG(たぶんオリジナル?)

たぶん、オリジナルだと思うんですけどね・・・

そもそも、なんでこのアルバムを入手したか忘れてしまいました。

でもとにかくこのアルバム。たしか5年くらい前に入手した気がするんですけど、「鬼の1500番代」のなかでも比較的ハードルの低い一枚だと思います。

確か購入した当初も、というか、別にもともとこのアルバムが「ほしい」と思って探していたわけではなくて、今思い出せる限りでは、vol.1かvol.2のどちらかは、ディスクユニオンセカンドハンズ店(いまはなき)で、新着の餌箱を探っているときにパッと取ったイチ枚だった気がする。

で、vol.1か2を手に入れたら、もう一方も欲しくなってしまうのがコレクターのサガ。

ということで軽く探ったら、意外とあっさり、片割れをdiskunion jazz tokyoのセールの時の餌箱で見つけた気がする・・・

とにかくそんな感じで。手に入れるのにさほど苦労した記憶のない盤です。

考えてみれば、苦労して入手した盤は、その経緯とともに覚えているものですが、あっさり入手した盤というのは入手の経緯も曖昧になってしまうものですね。

でもまぁ、それも時代が良かったからですね。

5年前と書きましたがもっと前、コロナ前の話なので、6~7年くらい前の話だったんでしょうか。(ちなみに現在は2025年)

とにかくその辺の時代は、今ほど価格が高騰していなかったので良かったです。

比較的、レア盤も入手しやすく、意外とゴロゴロと餌箱に良盤・レア盤が含まれていました。

今からレコードコレクターになる人は大変だよな、と感じる今日このごろ。

まぁ、そんな、私のこのアルバムの入手経緯はどうでもいいとしても、

このアルバムについて

このアルバムについて少し書いていきます。

一応、このブログは、

「セカンドコレクター」と銘打っていますが、厳密にセカンドコレクターとして覚醒したのはここ2~3年くらい前。

それまでは結構、やたらめったら、「オリジナル盤」にこだわっていました。

で、その当時も、「オリジナルでできるだけ入手したい」と思っていたからこそ、このアルバムもオリジナル?で入手できたときは嬉しかったです。

いや、たぶん、オリジナルじゃないかも・・・

写真を見ていただければわかるように、

レーベルは両面レキシントンなのでオリジナルの基準を満たしています。

両面耳ありだったかどうかは、今、音源を録音中なのでこの後にわかると思いますが、少なくとも両面DGなので、かなり初期に近い盤です。

記憶の限りでは購入したディスクユニオンのプライスカードにはUS盤と書かれていた気がするので、もしかしたらオリジナルではないのかもしれません。

もちろん、厳密にはオリジナルかどうかの基準には、ジャケットがラミネートかどうか、裏面の住所がどう記載されているかどうかというのあるのですが、私は全く持って興味がないので、そこは、割愛します。

でもまぁ、かなりオリジナルに近い盤と言えると思います。

今改めて盤を見ましたけど、両面耳あり、手書きRVGでした。

久しぶりに聞いてみて

このアルバム、そんな珍しくオリジナルに近い鬼の1500番代であるにも関わらず、私の家でターンテーブルに乗るのは最低でも3年ぶりくらいの話です。

下手したらもっと前かもしれません。

なぜか?

アート・ブレイキーがあまり好きじゃないからです。

あのドタバタするドラム、激しいドラム、管楽器などを置いてけぼりにするドラムがあまり好きになれないから。

つい、自宅の中で触手が伸びず眠りについていました。

しかし、昨日久しぶりに聞いてみて、そんな自分を恥じたくなりました。

良いレコードです。

まず、はじめのアート・ブレイキーによるメンバー紹介の中で、ハンク・モブレーのことを、

new star hank moble!

と紹介していることがとても印象的です。

まだモブレーがデビューして間もない頃の参加だったのでしょう。

確かにモブレーを聴いていると、まだ確かに安定しないと言うか、

シャキシャキと自信たっぷりに吹くケニー・ドーハムに比べて、なんだかモヤモヤするというか、

ノリノリの観客の完成に対して、どこか歯切れの悪いモブレーが、

「ああ、ソウル・ステーションなどの時期とは異なるんだな。」

と感じます。

でも、それはそれでいい。

その歯切れの悪さというか、どこか、ノリノリの観客の声援による後押しに乗り切らないモブレーがまた良い。

モブレーらしいというか。

そして、全体的に、やっぱりちょっとしゃしゃり出てくるアート・ブレイキー。

は気になるけど、モーニンや、バードランドの夜よりはるかにマシ。

比較的控えめで、しっかりとサイドをもり立てるドラムになっているので良い。

後年ファンキー節が強くなるホレス・シルバーもここでは控えめで普通のハードバップに従事しているから良い。

個人的にバードランドの夜は、「ハードバップの夜明け」と言われているのですが、でもあくまでも個人的には、ですがまだビバップ色が強く、ちょっとガチャガチャしすぎていてあまり好きになれない節があります。

だけどこの、カフェ・ボヘミアでのライブアルバムは適度に力が抜けていて良い。

一曲目の、soft windsからしてそうなので良いですよね。

ライブなのに、いきなりちょっと肩の力を抜いたようなスタートなのがこれで良い。

新宿ジャズ談義でも、

「モーニン」のような必殺ヒット曲がないのでやや地味な印象かも知れないが、ドーハム,モブレーという二管のフロントラインは、私にはモーガン,ゴルソンより魅力的に感じる。

(中略)

この盤はどう考えても一流だ。総合力の勝利といったところだろうか。ドーハムもモブレーも、そしてシルバーも、ダグ・ワトキンスもブレイキーもみんな若くて絶好調だ。

Hank Mobley ハンク・モブレー:サイド参加作 CDレビュー(~1950年代末)
ハンク・モブレーのサイド参加作はたくさんあり、実は彼の楽歴を考えると、重要な作品も多いのですが、同時にそのリーダーにとっても重要作だったりします。 それらリーダープレイヤーのページで評価している作品もありますし、チョイ参加もあります。ここで...

と、語られています。

正直、新宿ジャズ談義での解説は、大変失礼ながら、「ちょっと違ったな・・・」ということもたまにあるんですけど、(あくまでも個人的な所感)このアルバムに関してはまさにいい得ていると感じました。

そうなんですよね。

確かに、必殺ヒット曲がない、まだ、デビューしたてのモブレーもどこか歯切れは悪いけれど、総合力で考えるとすごく良いアルバムなんです。

ベースもドラムも、トランペットもサックスも、ピアノも。

全体的すごく良いアルバムです。

この今回ご紹介しているオリジナルに近い盤。

やはり、音すごいですよ。

でも、レキシントンのオリジナルに近いから良い音なのか、それとも、RVG付きの再発でもそれほど変わらないのかはよくわかりません。

でも、あまり再発でRVG刻印付きは多くはないみたいですね。

ただ、確かにすごく良い音です。

まるで、モブレーやケニー・ドーハムたちが目の前でプレイしているかのような迫力で聴くことができます。

状態もよく、見た目はキズが見えるものの、さすが「傷に強いブルーノート」。

目立つ周回ノイズもなく安心して聞けます。

オリジナルで高い盤を買う必要はないと思いますが、状態の良い再発RVGだったら強くおすすめしたいアルバムです。

私のように、あまりアート・ブレイキーが好きになれない方にもおすすめのアルバムです。

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