あれ?思ったよりも・・・
The Kenny Drew Trio – Pal Joey(Riverside RLP 12-249, 1957年USモノラル盤/深溝・青ラベル)
盤仕様・特徴
- リリース年:1957年11月(録音:1957年10月15日、ニューヨーク・リーヴス・サウンド・スタジオ)
- レーベル:Riverside Records – RLP 12-249(Riverside Contemporary Seriesの一環として発売)
- フォーマット:LP, Album, Mono(US盤/深溝ラベル/青ラベル仕様)
- ジャケット:Paul Bacon デザインによるモダンなカバーデザイン。オリジナルRiversideの一連のデザイン様式に沿ったもの。
- 録音:Reeves Sound Studios, New York(エンジニア:Jack Higgins)
- プロデューサー:Orrin Keepnews
- レコード会社:Bill Grauer Productions, U.S.A.
- マトリクス・ランアウト:深溝プレスが初期オリジナル盤の識別要素。
パーソネル
- Kenny Drew – ピアノ
- Wilbur Ware – ベース
- Philly Joe Jones – ドラムス
トラックリスト
- Bewitched, Bothered And Bewildered – 4:08
- Do It The Hard Way – 5:47
- I Didn’t Know What Time It Was – 3:58
- Happy Hunting Horn – 4:15
- I Could Write A Book – 4:38
- What Is A Man? – 5:04
- My Funny Valentine – 4:05
- The Lady Is A Tramp – 5:40
録音:1957年10月15日、ニューヨーク・Reeves Sound Studios
作曲はいずれもRichard Rodgers & Lorenz Hartによる『Pal Joey』楽曲群から構成。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 深溝・青ラベルは1950年代Riversideオリジナル盤の典型仕様であり、後年のリイシュー盤との重要な識別ポイント。
- 本作はブロードウェイ・ミュージカル『Pal Joey』の楽曲を題材としたアルバムで、当時のRiversideが試みた〈ジャズ×ミュージカル〉シリーズの一環。
- Kenny Drewはハードバップ期を代表するピアニストの一人で、本盤でも抒情的かつ堅実なタッチが聴ける。
- リズム陣を務めるWilbur Ware(b)、Philly Joe Jones(ds)は当時の最先端を走るモダンジャズの中心人物。Wareの骨太なラインとJonesの推進力あるドラミングが盤全体を支えている。
- ミュージカル曲をジャズトリオで再構築したアプローチは、後年の同様企画盤と比較してもシンプルかつジャズ的即興性の比重が高い点で特徴的。
まとめ
『Pal Joey』(Riverside RLP 12-249, 1957年USモノラル深溝青ラベル盤)は、Kenny Drew Trioによるジャズ的解釈を踏まえたミュージカル曲集であり、ハードバップ黄金期の演奏美学が反映された作品。コレクション上もRiversideオリジナル・シリーズの一作として重要な位置を占める。
情報元Discogs URL:
The Kenny Drew Trio Pal Joey RLP 12-249 USモノラル盤 深溝・青ラベル オリジナル
今回ご紹介するのはオリジナル盤。
このkenny drew trioのpal joey。
前々からほしかったんですよね。
もちろん、kenny drew trioといえば、いちばん有名なのは、こちらのアルバム。
もちろん、このアルバムが一番欲しいんですけど笑
でも手に入らない。
手に入れるならリイシュー盤であるjlp9でもいいと思っているのですが、これまたなかなか手に入らず厄介です。
ディスクユニオンで販売されたのを見たことはないし、それ以外のショップなどで販売されるとすぐに売り切れてしまいます。
で、それじゃなくても、
「これでもいいんじゃないか。」
と思って、前々から注目していたのが今回ご紹介する、pal joey。
冒頭の説明でも書いたように、ミュージカルを題材にしたジャズアルバム。
といっても、別に私はミュージカルには興味はないものの、楽曲にすごく興味がありました。
Do It The Hard Way
I Didn’t Know What Time It Was
My Funny Valentine
など。
なんだかんだいっても、チェット・ベイカーの「ボーカル」が頭に残っている私は、チェット・ベイカーが歌っていたこれらの曲をピアノトリオで聞けるだけでも嬉しいな。
と思って、何回もYou Tubeで試聴しては、「いつかこのアルバムを手に入れよう」
と思っていました。
ところが、このアルバム。
それほど相場としては高くないものの、
「状態」で納得の行く商品に出会えない。
以前、HMVの渋谷店に出品されて、5000円くらい?
だったから、気になって試聴しに言ったのですが、
実際に試聴してみたら、2️曲目と3曲目のあたりで大きなノイズがあり、
「これはダメだ」
と購入を自重。
そうしたら、しばらくしたら売り切れてしまって、後悔しました。
「あれくらいだったら、我慢できたかな?」
と。
しかしそこから、なかなか納得のいく盤に出会えず。
最近も、オンラインで購入したものの、傷が目立つ盤で周回ノイズも顕著で手放してしまいました。
で、ようやく今回購入したのがこちらの盤。
状態に納得する盤に出会えました。
まぁ、B面に若干のノイズが出ていますが、ギリギリセーフ。
オンラインで見つけて、出品していたのが「ディスクユニオン立川店」だったので、
何回もメールで状態を伺って、「それなら大丈夫だろう」と思い購入したのがこの盤です。
言うなれば、「やっと状態の納得いく盤に出会えたレコード」と言えます。
それは嬉しかったです。
・・・が。
実際に聞いてみると、
「あれ?」
とすこし肩透かしを食らってしまいました。
でもってその演奏内容はというと、…確かに“地味”なのである。テクニックよし、スウィング感よし、甘さもあり…と申し分ないピアノ演奏で、バックもウィルバー・ウェア(ベース)にフィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)と安定感抜群。なのに地味にきこえるのは何故だろうか。
ケニー・ドリュー・トリオ 『パル・ジョーイ(Pal Joy)』 - 音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~:楽天ブログ地味なんだけど、落ち着いて聴くとそのタッチに惹き込まれて… ケニー・ドリュー(Kenny Drew)というピアニストは、少なくとも60年代に入って欧州に活動拠点を移すまでは個性の割に目立たない、損な役回りの
という意見が、ネット上にあり、購入前は信じていませんでした。
You Tubeで試聴しても、
「うーん、別に地味な感じはしないけれどな・・・」
と思い、満を持して購入して実際に夜、レコードで聞いてみると、確かになんか地味。
正確には、
My Funny Valentine
と
The Lady Is A Tramp
あたりはなんだかすごくよく感じる。
マイ・ファニー・ヴァレンタインで美しい旋律を奏でて、The Lady Is A Trampで明るく激しく、どこか軽快、だけど美しい。
そんな演奏を聞くことができるんですけど、その前までがどうも地味に感じる。
うーん、なにかが足りない。
「スパイス?」
それとも音?
音は良い気もするんだけど、
*RLP 1112 Kenny Drew -『 Pal Joey: Jazz Impressions Of The Rodgers And Hart 』(FOWLER:REEVES、黒小、溝あり○MONOとは別ジャケ、1曲少ない、良い音だと思いますが DREWにはRIVERSIDE-224/KENNY DREW TRIOという凄いMONO録音があるため霞んでいる?)
『モノラルとステレオの比較 (17)』番外編 RIVERSIDE 1100番台ブログを始めた動機の一つにROCKに比べ遅遅として進まないJAZZレーベルの全貌の解明があります。最も人気のあるBLU…
という意見もありますが、個人で気にはそれほど「凄い音」とは感じなかった・・・
すごい録音というのは少しニュアンスが違うのでしょうか。
それともベースとドラム?
うーん、何が足りないのかわかりませんが、
とにかくこのアルバム。
「ケニー・ドリュー・トリオ」
という名前を関している割には、市場の価格はいつも安く、
だいたい1万円前後。
うーん、結局そのくらいの評価の作品という感じなんでしょうか。
もう少しときを重ねたらこのアルバムの良さがわかるのでしょうか。
確かに悪くはないアルバムだとは思うのですが、血相変えて購入したり探したりする必要はなく、
「安く状態の良い盤が見つかったら買ってみるか。」
くらいでいい気もします。
このアルバムが好きな方には本当に失礼ですみません。
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