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【ずっと欲しかった好盤で良盤】Lee Morgan All The Way SUS-5263

4.0
lee morgan

やっと、ずっと欲しかった一枚が手に入ったという話。

Lee Morgan – All The Way (Sunset SUS-5263, 1969年再発盤)

盤仕様・特徴

  • リリース年: 1969年(オリジナルは1958年Blue Note「Candy」BLP 1590、1957年録音)
  • レーベル: Sunset Records – SUS-5263(Liberty/UA傘下の廉価再発レーベル)
  • フォーマット: LP, アルバム, ステレオ, リイシュー
  • 国: US
  • ジャンル: Jazz
  • スタイル: Hard Bop
  • ジャケット・ラベル仕様:
    • Liberty/UA, Inc.表記がラベル下部にある
    • Sunsetロゴ下に「A Product of Liberty Records」表記なし
    • ラベルの書体やレイアウトも他バージョンと異なる
  • アートディレクション: Gabor Halmos

録音・内容

  • 録音日: 1957年11月18日
  • 録音場所: Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey
  • 録音エンジニア: Rudy Van Gelder
  • レコード会社: Liberty/UA, Inc.(Blue Note買収後の再発)

パーソネル

  • Lee Morgan – トランペット
  • Sonny Clark – ピアノ
  • Doug Watkins – ベース
  • Art Taylor – ドラムス

トラックリスト

  1. Candy
  2. Since I Fell For You
  3. C.T.A.
  4. All The Way
  5. Who Do You Love, I Hope
  6. Personality

この盤特有のポイント

  • Blue Noteオリジナル「Candy」(BLP 1590)の廉価再発盤で、タイトルが「All The Way」に変更されている
  • 本盤が初のステレオ仕様(オリジナルはモノラルのみ)
  • Liberty/UA傘下のSunsetレーベルからリリースされ、ラベル表記やデザインに独自の特徴あり
  • 内容・演奏はオリジナル「Candy」と同一だが、ジャケットやタイトル、ラベル仕様が異なるためコレクターズポイントとなる
  • 録音はRudy Van Gelderによる名録音で、リー・モーガンのリーダー作としても人気が高い

内容・評価

  • リー・モーガンが19歳で録音したワンホーン・カルテットの名盤
  • 「Candy」「C.T.A.」「All The Way」など、スタンダードとハードバップの名演がバランス良く収録されている
  • Sonny Clarkのピアノ、Doug Watkinsのベース、Art Taylorのドラムとともに、ブルーノートらしい端正かつソウルフルな演奏が楽しめる
  • オリジナル盤は高額だが、Sunset盤は手頃な価格で内容を楽しめる再発盤として人気

まとめ

『All The Way』(Sunset SUS-5263)は、リー・モーガンの名盤「Candy」の1969年ステレオ再発盤です。オリジナルの内容をそのままに、タイトルやラベル仕様が変更されているのが特徴。初のステレオ仕様として、コレクターやファンにも注目される一枚です。

私の持っている盤、Lee Morgan  All The Way SUS-5263

いいじゃないですか。

セカンドコレクターの名に恥じぬ収集結果だと思っています。

これ、ずっと欲しかったんですよ。

でも意外と手に入らないんです。

当然、オリジナルは、candyの名前で知られている、BLP1590の超名盤。

普通にオリジナルを買おうとすると15万円以上は当たり前にする、ブルーノートの収集難問の一つだと思います。

もちろん、私だってオリジナルで手に入るものであれば手にしたい。

RVGの音で聞きたいというのはジャズレコードコレクターとして持ち続けている願望です。

でも、レコード1枚に15万円以上の大枚を叩けるほどの経済的余裕はないです。

これまでだって、高額盤レコードは買ってきましたけど、10万円は超えたことはありません。

というか正直、15万円以上のお金を払ってまでオリジナル盤をほしいとは思いません。

とはいえ、やっぱり名盤の一つとカウントされるこのアルバム。

なんとしてもレコードでほしい。

だけど、実際に聴き比べたわけでもなんでもないけれど、国内盤で妥協はしたくない。

ということでずっと探していたのが、唯一の「CANDY」の正式セカンドとして販売されているこの「ALL THE WAY」です。

ご存知の人も多いと思いますが、このアルバムは、ブルーノートレーベルがunited artists、LIBERTYに買い取られたあと、そのレーベルで再発されたセカンドバージョン。

しかしセカンドとはいえ、アルバムタイトルもキャンディからオール・ザ・ウェイに変わってしまっていますし、そもそもルディ・ヴァン・ゲルダーはカッティングには関わっていないようで、RVG刻印がある盤は存在しません。

だけど、これが唯一の(おそらく)マスターテープから作られているセカンドなんだと思います。

だからずっと探していた。

だけどめったに出ないし、出たとしても、すぐに売り切れる。

同じことを考えている人が多かったのかもしれません。

オリジナルは高額すぎて手に入らないけれど、セカンドならほしいと。

ただセカンドに関しては、discogsに以下のような評価

I’d give it 5 stars if this was a mono reissue. Lee is pushed into the left channel which isn’t bad, just not my preference. Otherwise sounds great. Nice quiet pressing.

https://www.discogs.com/ja/release/26926778-Lee-Morgan-All-The-Way

(いわく、リー・モーガンのトランペットが左チャンネルに押し込められているとのこと)

があり気になっていましたが、とにかく買ってみないことにはわからないということと、

売ってはしまいましたが、同じく、片方のチャンネルにテナーサックスが押し込められていたコルトレーンのバラッズもそれなりに良かったから、ずっと狙っていました。

手に入った経緯が以下の通り。

手に入れた経緯

もともとこのアルバム、つまりCANDYのセカンドが欲しくて、ずっとディスクユニオンなどのセールで出品されるたびに目を見張っていたんですけど、全然出てきませんでした。

ただ、久しぶりに自分がディスクユニオンのサイト内で「ウォントリスト」に設定していた同アルバムを見てみたら、普通に出品されていました。

「ん?なんだこれ?」

と思って調べてみたら、どうやらこちら。

価格入りリスト公開!!! 6/28(土)「新着中古レコード1,000枚放出」

のセール出品のもののようで、以下のように、

◆LEE MORGAN / ALL THE WAY (SUS5263) 6,750円(税込)
◎外装:B/VG+ ◎盤質:B/EX US盤/STEREO/国内盤ライナー付/ジャケット折れ,天抜け,すれ,汚れ,裏書込み

出品内容が記載されていました。

「ん?なんで約1週間前のセールの内容がまだ売れ残っているの?」

と思いましたが、たぶん、場所の問題。

ユニオンレコードのセールの中にはもちろん、ジャズが含まれますけど、他のロックやらなんやらのレコードと一緒になって出品されます。

実際のセール会場でもごっちゃになって出品されているので、ジャズだけを抜き出すのは至難の業。

おそらくこのレコードも、他のレコードとの間で埋もれて発見されなかったんじゃないかと思います。

もしこれが、jazztokyoや新宿ディスクユニオンジャズ館などで出品されていたら売り切れていたんじゃないかと思います。

もちろん、

セカンドバージョンなので、RVG刻印はありませんが、実際の音は?

結論。

いいです。

音、バッチリ良いです。

なんていうか、RVGのような、「小さいボリュームでも飛び出してくるような重厚感」は流石にないのですが、リー・モーガンの美しいトランペットを存分に楽しむことができます。

もちろん、確かにdiscogsのレビューでもあったように、これが「両チャンネルからリー・モーガンのトランペットが鳴っていれば」100点なんですけど、でも十分にCANDYの魅力を堪能できます。

伸びやかに吹き上げるlee morganのトランペットが聞いていて心地よいです。

私の中で、このアルバムが欲しかった理由の一つが、「personality」を聞きたかったということ。

私の好きなゲームの一つの、

Fallout4というのがあります。

このゲームはプレイ中に、ゲーム内で収録されている音楽をラジオとして聴くことができるんですけど、その中に「personality」が流れていて、

「この曲いいな。」

と思っていました。

そうしたら、ほしいと思っていたlee morganのCANDYのアルバムに含まれていると言うじゃないですか。

これはなんとしても、オリジナルに近い音で聞けるレコードがほしい。

だけど、オリジナルに10万円や20万円は払えないと悩んでいて、

このセカンド盤をずっと欲していたわけです。

実際に今この記事を書きながら、もう一度personalityを聞いていますけど、やっぱりいい演奏です。

全体を通して、lee morganの、しっとりと聞かせるトランペットと、ソニー・クラークのブルージーでアーシーなサポートがキラリと光る。

好盤で良盤。

lee morganのトランペットが片方のチャンネルに限定されてしまっていることを除けば、大満足なレコードです。

私みたいに、

「lee morganのCANDYはほしいけれど、オリジナルではとても買えない・・・」

という方には、強くおすすめしたいレコードです。

大満足の一枚。

しかしこのレコード、調べてもほとんど日本語のサイトでは情報がないのが不思議です。

ちなみに、私の購入したのは、国内盤のライナー付でした。

スタンダードを伸びやかの軽やかに、きらびやかに歌うmorganのトランペットが美しいです。

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