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【正直あまり…】Jackie McLean – Lights Out!(Prestige PRT7757, VANGELDER刻印)

1.5
Alto Saxophone

正直、私には全然合わなかったアルバム。

Jackie McLean – Lights Out!(Prestige PR 7757, VANGELDER刻印盤)

盤仕様・特徴(VANGELDER刻印バージョン)

  • リリース年:オリジナルは1956年録音(Prestige PR 7757)、以降複数の再発あり
  • レーベル:Prestige – PR 7757
  • フォーマット:LP, Album, Mono(※VANGELDER刻印は基本モノラルオリジナル〜初期再発盤に該当)
  • ラベル仕様:黒・黄ワシPrestigeラベル、または深緑バークレーラベルなど(時期による)
  • カッティング仕様:レコードのランアウト部に「VANGELDER」刻印入り(Rudy Van Gelder本人によるカッティング証)
  • 録音・カッティング:1956年1月27日、Hackensack, NJのVan Gelder宅スタジオ録音。「VANGELDER」刻印はオリジナルマスターからVan Gelder自身がラッカーをカットした盤にのみ見られる。
  • ジャケット:Prestigeオリジナル仕様、Jazz Classics Seriesやその他再発ではデザイン変化あり

パーソネル

  • Jackie McLean – アルトサックス
  • Donald Byrd – トランペット
  • Elmo Hope – ピアノ
  • Doug Watkins – ベース
  • Art Taylor – ドラムス

トラックリスト

  1. A Foggy Day (Gershwin) – 6:30
  2. Kerplunk (Byrd) – 9:00
  3. Inding (McLean) – 6:30
  4. Lights Out (McLean) – 13:00
  5. Up (McLean) – 5:00
  6. Lorraine (Byrd) – 6:30

この盤特有のポイント・コレクター情報

  • VANGELDER刻印入り盤は、Prestigeレーベルのオリジナル〜初期再発を示す重要な識別点。Van Gelder本人によるラッカーカット盤は非常に高音質かつ市場でも高評価。
  • ランアウト部に「VANGELDER」刻印がある盤は、後年のプレスとは一線を画し、ジャズファンやオーディオマニアの間で人気。
  • 黒黄ワシラベル、RVG刻印、MONO仕様が揃う盤が最上位評価。再発でも刻印の有無でコレクター価値が変動します。
  • Prestigeならではの肉厚カッティングと、Van Gelderによるエンジニアリングが西側モダンジャズ録音の“粋”を極めた盤です。

まとめ

『Lights Out!』Prestige PR 7757/VANGELDER刻印盤は、ジャッキー・マクリーンの初期Prestige傑作の“本物仕様”。Rudy Van Gelder本人によるラッカーカットの証である「VANGELDER」刻印入り盤は、音質・価値とも別格。
Donald Byrd、Elmo Hopeほか強力な布陣によるハードバップ・セッションを、最良のカッティングで堪能できるコレクターズアイテムです。

私の持っている盤、Jackie McLean – Lights Out!(Prestige PRT7757, VANGELDER刻印)

前々から気になっていたので買ってみたんですけど、結論。

全然私にはあいませんでした・・・

なんだろう、エルモ・ホープのピアノはキラリと光る好サポートだと思います。

随所にエルモ・ホープのピアノで演奏が盛り上がっている、色づいているのを感じる。

だけど演奏全体としては、なんだかダラッとしていて、締まりが無い。

聴きどころがないように感じました。

今こうしてみてみると、1曲目を除いてすべてがジャッキー・マクリーンの作曲だから?

もしかしたら、ブルースが好きな人には良いアルバムなのかもしれません。

もともとこのアルバムに興味はなかったものの、オリジナル盤が出品されると5万円以上。ときには10万円で販売されることが当たり前なので、

「よほどすごいアルバムなのか・・・」

と自分の中で勝手にハードルを上げてしまったのが原因です。

事実、僕がレコードを購入する際に参考にしている以下のsite:においてもこのように、

素晴らしい演奏が多い。もっと聞かれていい盤だと思う。

(中略)

ハードバップの本格的なジャズ作品だと思う。

(中略)

全体を通して、落ち着きと勢いを感じる一枚で、特にドナルドバードのかすれ気味の高音プレーが光る。

Jackie McLean リーダー作 1
ジャッキー・マクリーンのリーダー作を網羅的にレビュー。初リーダー作からプレスティジ諸作 1957年までを紹介

 

McLeanのレコードはPrestigeのLights OutからBlue NoteのA Fickle Sonanceまでが全部好きだ。

『今日聴いたレコードたち』
Jackie's Bag 所有盤はミゾなし、RVGあり、Pマークあり。セカンドだけど新品同様にキレイだったので入手したもの。McLeanのレコードはPrest…

 

このように言われているので興味がありました。

You Tubeで何回か試聴してみましたけど、良さはわかりませんでした。

でも、オリジナル、もしくはそれにちかいVANGELER刻印のあるレコードで聞いたら評価が変わるのかもしれない。

と思い、いつか安く手に入ったら購入したいと思っていました。

オリジナルの高い値段では買えないものの・・・

一瞬、手に入れそうになったのがディスクユニオン新宿ジャズ館で、セカンドプレスのnew jazzバージョン。セカンドプレスで8,800円で売っていたので、一瞬、「買おうかな」とまで思ったものの、あらためて試聴し直してやめました。

「うーん、これに8,800円をかけて買うほどの価値はあるかな・・・」

と考えてしまったんです。

だけどその後も、やはりメディア戦略に載せられていると言うべきなのか、ディスクユニオンなどのセールでこのlights outが高価格で出品されているのを見るたびに、

「そんなのすごいアルバムなのかな・・・」

と気になってしまっていました。

そんな折に、ディスクユニオンのセールでたまたま

◆JACKIE MCLEAN / LIGHTS OUT! (PRT7757) 3,050円(税込)
◎外装:B/VG++ ◎盤質:B/EX US盤/黄緑/VAN GELDER/底抜け

8/2(土)『ジャズUS廃盤レコードセール』オンラインショップ出品 : ディスクユニオンJazzTOKYO

と、安く出品されているのを見かけました。

しかし、すぐに売り切れ。

まぁ、この値段なら買う人いるよね・・・

と思っていたものの、翌日もう一度jazztokyoのセールページを覗いてみたら、この商品が再度出品されていました。

おそらく勝手な想像ですけど、この値段で安く売られていたから「急いで買わないと!」とオンラインで購入したものの、あとからそれが、「ステレプレス」であることに気づきキャンセルしたんじゃないかと思います。

でも、discogsでも書かれているように、

Electronically reprocessed stereo (fake stereo).

電子的に再処理されたステレオ(偽のステレオ)。

であり、実際には、モノラルで音は出てきます。

この辺、「ステレオプレスならいいや。」と見限ってしまうのは非常にもったいない。

プレスティッジにおける「電子的に再処理されたステレオ」。

よく聞く「This Album Has Been ELECTRONICALLY REMASTERED For STEREO」を、「ステレオリマスターされた盤でしょ?」と購入を見送るのは非常にもったいないです。

【右紺RVGならOK】Miles Davis All Stars Walkin' PR7076手書きRVG刻印 右紺(PRST7063も)
右紺(再発RVG)なら買って大満足の商品。Miles Davis All Stars – Walkin' (Prestige PRLP 7076)基本情報 アーティスト: Miles Davis All Stars アルバムタイトル: Wa...

こちらの記事でも書いたように、ステレオリマスターと書かれている、プレスティッジ盤の多くは、そう書かれているだけで、実はフェイクステレオ。

音はモノラルで出てきます。

正確にはVANGELER刻印のあるものはそう。

ただし、コロンビアやリバーサイドにおけるステレオリマスターは本当に「疑似ステレオ」なのでダメです。

プレスディッジにおけるvangelder刻印のある疑似ステレオ、ステレオリマスター盤は、なぜかきちんとモノラルで音が出ます。

それでいて、モノラルオリジナル、モノラルセカンドプレスなどよりも遥かに安価に買えるので、着実にお得です。

・・・ということで。

再出品されて今回の盤、

◆JACKIE MCLEAN / LIGHTS OUT! (PRT7757) 3,050円(税込)
◎外装:B/VG++ ◎盤質:B/EX US盤/黄緑/VAN GELDER/底抜け

とオンラインで注文して手元に届きました。

で、昨日。実際に聞いてみたんですけど・・・

ギブアップ。

ここまで正直好きになれないアルバムは珍しいです。

音は良いです。

というかすごいです。

これだけ安価に買えて(といってもたぶん、数年前だったら1000円前後だったのではないでしょうか)、これだけハッキリとした音の粒が細かに飛び出してくるVANGELERマジック。

これがこの値段で聞けるのは幸せだな・・・

と思ったものの、ブルース色が強いからなのか?

なんだか正直、演奏に「メリハリがなく」、途中で飽きてしまいました。

冒頭でも書いたように、エルモ・ホープはいいです。

またたまに、ジャッキー・マクリーンとのドナルド・バードとのインタープレイも良いと思いました。

でも、いまいち、盛り上がりに欠ける・・・

あくまでも、ジャズのことを殆ど知らない、音楽のことを知らないド素人による超主観的評価です。

ですが、個人的には合いませんでした。

まぁ、オリジナルやセカンドプレスで高いお金を払って買わなかったのは良かったのですが、とはいえ、たぶん、このアルバムは売ると思います。

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投稿者

  • ケン

    一枚のレコードに、人生を変える物語が眠っている。そう信じて20年以上。今日も中古レコードの沼の底から、最高の音を探しています。

コメント

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