やっぱり良いですね。
オリジナルのとても手が出ない価格で買うなら、やっぱりこれだと思います。
Jackie McLean – 4, 5 & 6(New Jazz NJLP 8279 / Prestige PRLP 7048, 1963年USモノラル盤・Deep Groove仕様)
盤仕様・特徴
- リリース年:1963年(録音:1956年7月13日・7月20日、ニュージャージー州ハッケンサック)
- レーベル:New Jazz – NJLP 8279 / Prestige – PRLP 7048(モノラル盤)
- フォーマット:LP, Album, Reissue, Mono(US盤)
- プレス:Abbey Record Manufacturing Co., Inc.(Prestigeのオリジナルマスター使用によるリプレス)
- ラベル:NJLP Side A / NJLP Side B表記、Side 1/2の指示なし。Deep Groove仕様。
- ラッカー刻印:
- PRLP-7048-A AB RVG / PRLP-7048-B AB RVG(オリジナルマスター刻印)
- NJLP-8279 A / NJLP-8279 B(追加刻印)
- 録音エンジニア:Rudy Van Gelder(Van Gelder Studio, Hackensack, NJ)
- 監修:Bob Weinstock
- カバーデザイン:Tom Hannan
- ライナーノーツ:Ira Gitler
パーソネル
- Jackie McLean – アルトサックス
- Donald Byrd – トランペット
- Hank Mobley – テナーサックス
- Mal Waldron – ピアノ
- Doug Watkins – ベース
- Arthur Taylor – ドラムス
トラックリスト
- Sentimental Journey(Homer, Green, Brown)
- Why Was I Born?(Kern, Hammerstein)
- Contour(Kenny Drew)
- Confirmation(Charlie Parker)
- When I Fall In Love(Heyman, Young)
- Abstraction(Mal Waldron)
録音:1956年7月13日(A1–A3)および7月20日(B1–B3)
録音場所:Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey(モノラル録音)
この盤特有のポイント・コレクター情報
- Prestige原盤「PRLP-7048」と同内容のリプレスにあたり、New Jazzレーベル名義で再発刊された珍しいマトリクス併記盤。
- Deep Groove仕様で、ラベルに“Side 1/2”表記が無い点が同シリーズのオリジナル再発を識別する重要ポイント。
- すべてRudy Van Gelderによる録音であり、金属マスターにもRVG刻印が確認されるため、音像の明瞭さと中域の張りに特徴を持つ。
- 1956年録音ながら、ジャッキー・マクリーンがハード・バップ期の重要プレイヤーとして確立する過程を記録した名演であり、Donald ByrdとHank Mobleyとの3管構成がB面で聴ける。
- Prestige系列のAbbeyプレス工場使用による再プレスのため、初回New Jazzラベルの中でも音質保存状態の良好な個体が比較的多いとされる。
まとめ
『4, 5 & 6』(New Jazz NJLP 8279 / Prestige PRLP 7048, 1963年USモノラルDeep Groove盤)は、ジャッキー・マクリーンがハード・バップ黄金期に残した重要な録音であり、Rudy Van Gelder録音によるクリアな音場と、Mal WaldronやDonald Byrdを擁するタイトなアンサンブルが魅力の作品である。Prestige音源に基づくNew Jazz名義再発として、オリジナルマスター刻印併記を特徴とするコレクター人気盤の一つである。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Jackie McLean 4, 5 & 6 NJLP8279 USモノラル盤 Deep Groove仕様 両面手書きRVG PRLP7048刻印消し
ちょっとした事情があり、まずは、こちらから書きます。
この盤の入手経緯
この盤は確か、7年くらい前だったかな?
今だったらそんな簡単に手に入らないと思うのですが、
フラッと、ディスクユニオン渋谷店に立ち寄り、何気なく餌箱を見ていたら、
しかも新着の餌箱ではなくて、ジャッキー・マクリーンの店を狙ってみていたら、普通にピックアップできた盤です。
「新着の餌箱じゃなくて」というのが何を指しているのか?
一度新着のコーナーに入り、そこから売れないで、売れ残り、ジャッキー・マクリーンのコーナーに入れられたということ。
つまり売れ残り。
売れ残り。
今では考えられません。
まぁ、もともとNJLPの盤はカゼヒキが多いことで知られていますが、
その当時のプライスカードでどう書かれていたか忘れましたが、少なくとも今聞いてみても目立つカゼヒキはなし。
で、いくらだったか?
3,650円とか、そんな価格だったと記憶しています。
アリエナイ・・・
今だったら、そもそもこの盤が普通にジャッキー・マクリーンの仕切りの餌箱には言っていることそのものがないだろうし、
そもそも新着売り切れるだろうし、そもそも、セール品で出品されるような代物。悪くても「ミドルクラスリスト」として目玉にされるのが落ち。
で、通販で買おうとしてもその前段階で売り切れてしまうのが関の山。
実際、出品価格はわかりませんでしたが、
◆JACKIE MCLEAN / 4,5 & 6 (NJLP8279)
◎外装:B/VG++ ◎盤質:B/EX- US盤/MONO/紫/細DG/手書きRVG/背割れ(紙はあります)/カゼヒキ SOLD OUT 6/15(土)『今週の廃盤レコードセール』価格入りリストUP : ディスクユニオンJazzTOKYO
こういうのが、2024年の6月にあったそうです。
これ、いくらだったんだろうな・・・
とにかくそんなふうに。
私のこの盤との出会いはそんな、ひょんなことから。
これ、決して、その当時は珍しいことではなくて。
7年前とかそれ以前は、普通に餌箱を探っていたら、RVG刻印版がブルーノートとかでも普通に探り当てることができました。
良い時代でした。
今回ご紹介する盤
で、今回ご紹介する盤は、NJLP8279。
オリジナルが、プレスティッジの黄色黒のファイアーワークスの盤なので、セカンドバージョンということになります。
今気づいたんですけど、このセカンドバージョンにも2種類あるんですね。
Same label variation as 4, 5 & 6, having no “Side 1/2” indicators, but this variant is deep groove.
NJLP Side A and NJLP Side B on the labels. This is a first repressing of this album using the Prestige Abbey pressing original masters.
Recorded in Hackensack, NJ; July 13 (#A1-A3) and July 20 (#B1-B3), 1956.
- Matrix / Runout (Side A, etched): PRLP-7048-A AB RVG
- Matrix / Runout (Side B, etched): PRLP-7048-B AB RVG
- Matrix / Runout (Side A, etched): NJLP-8279 A
- Matrix / Runout (Side B, etched): NJLP-8279 B
- Matrix / Runout (Both sides, stamped): A
(4、5、6と同じラベルバリエーションで、「Side 1/2」の表記はありませんが、こちらはディープグルーヴ仕様です。
ラベルにはNJLP Side AとNJLP Side Bが表記されています。これは、Prestige Abbeyプレスのオリジナルマスターを使用したこのアルバムの初復刻版です。
1956年7月13日(#A1-A3)、7月20日(#B1-B3)にニュージャージー州ハッケンサックで録音されました。)
Just a moment...
This is a second reissue and was remastered by Rudy Van Gelder and does not use the original metal. LP differs from this reissue Jackie McLean – 4, 5 & 6 on both runout stamps and labels. Labels say Side 1 and Side 2 and runouts are stamped VAN GELDER and not etched RVG.
- Matrix / Runout (Runout Side 1, stamped): NJLP 8279 A VAN GELDER ZA1
- Matrix / Runout (Runout Side 2, stamped): NJLP 8279 B VAN GELDER 2A1
(これは2回目の再発盤で、ルディ・ヴァン・ゲルダーによってリマスターされており、オリジナルのメタルは使用されていません。LPは、この再発盤(ジャッキー・マクリーン – 4、5、6)とは異なり、ランアウトスタンプとラベルの両方が異なります。ラベルにはSide 1とSide 2の刻印があり、ランアウトにはRVGの刻印ではなくVAN GELDERの刻印があります。)
Just a moment...
要は、PRLP7048の刻印がランアウト部分にあるかどうか。
あれば、オリジナルのマスターテープが使用された盤。なければ、使用されていない盤。
ということらしいです。
それを調べるために、ちょっといつもと違う順序で書き始めました。
で、見てみたら私の持っている盤は・・・
PRLP7048刻印消しのNJLP8279バージョンでした。
よかった。
この辺に関してはこのブログで何度も書いていますが、cottonclubさんのこの記事で詳しく解説されていますので、そちらを参考にしてください。
【遜色なし?】Sonny Rollins Clifford Brown And Max Roach 3 Giants! PR7291 1964年USモノラル再発盤 右紺 RVG PRLP7038刻印

↑上記の記事で、cottonclubさんが、NJLPの刻印消しの理論について語られています。
それによれば、理論上はオリジナルと同じ音がするらしいです。
ということで、その確認に手間取ってしまったのですが、でもとにかく私が持っている盤はオリジナルのマスターテープを使用したリイシュー盤でした。
久しぶりに聞いてみて
で、久しぶりに聞いてみて。
やっぱり良いですね。
このアルバム。
正直、私は個人的には、ジャッキー・マクリーンはそれほど好きではありません。
特にこういう、
【ジャイアンとのび太の力比べ?】JACKIE MCLEAN / MCLEAN’S SCENE (NJLP8212) US盤/MONO/紫/DG無/RVG/コート無しCvrセカンド
アルバムもあるので、他にもこういうの
【正直あまり…】Jackie McLean – Lights Out!(Prestige PRT7757, VANGELDER刻印)
正直、好き嫌いが大きく分かれて、両手を上げておすすめできるアーティストではない。
ですが、やはりこの4,5,and6は好きです。
なんといってもハンク・モブレーとドナルド・バードがいるからというのは大きい。
のですが、演奏的にも結構好きです。
そしてやっぱり、オリジナルのマスターを使用しているからなのかわかりませんが、やはり音が良いです。
今だったら、ディスクユニオンで出品されておそらく(今と行っても2025年現在の話)、8,800円前後でしょうね。
それでも、オリジナルのうん十万円とする価格で購入するならこれで十分。
全体的に、相変わらず、ジャッキー・マクリーンのブルージーな雰囲気は溢れていますが、それでもこのアルバムに関してはうまい感じに作用しているように感じます。
オリジナルの高価なバージョンで買う必要はありませんが、RVG刻印盤であればやはり再発で。
円周部にNJLPの刻印消しがあればなおさらオススメのアルバムです。
演奏曲も、when i fall in loveやwhy i was born?はじめとする、を始めとするスタンダード・ナンバー中心で聴やすいのも評価が高いポイントです。
私みたいに、「ジャッキー・マクリーンはあまり得意じゃないんだよね・・・」という方にもおすすめできます。
モブレーとドナルド・バードとマクリーンの共演になってくれていれば、よりよかったの・・・と思うのは誰もがそうでしょう。

コメント