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【ジャイアンとのび太の力比べ?】JACKIE MCLEAN / MCLEAN’S SCENE (NJLP8212) US盤/MONO/紫/DG無/RVG/コート無しCvrセカンド

2.5
Jackie Mclean

個人的には及第点以下。(好きな方には本当に申し訳ないです。)

Jackie McLean – McLean’s Scene(New Jazz NJLP 8212, 1962年USモノラル盤 リプレス/ノンDG)

この記事を書いた人

  • ケン

    私自身の苦い後悔を原点に、「レコードの価値を未来へ繋ぐ」という信念で、一枚一枚の記事を執筆しています。収集の喜びも、売却の知識も。セカンドコレクターとして全力で文章を綴ります。 → プロフィール

盤仕様・特徴

  • リリース年:1962年(録音:1956年12月14日、1957年2月15日)
  • レーベル:New Jazz – NJLP 8212 / 8212(Prestige Records Inc. 傘下レーベル)
  • フォーマット:LP, Album, Mono(US盤, 1962–1963年リプレス)
  • プレス仕様:ラベルにディープ・グルーヴなし(ノンDG)、サイド表記は「SIDE 1 / SIDE 2」で、初期盤の「A / B」表記と識別可能
  • ジャケット:カタログ番号はカバー正面・裏面とも「8212」表記
  • 録音スタジオ:Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey
  • エンジニア:Rudy Van Gelder
  • マトリクス・ランアウト:
    • サイドA:NJLP 8212.B RVG
    • サイドB:NJLP 8212.A RVG

パーソネル

  • Jackie McLean – アルトサックス
  • Bill Hardman – トランペット(A1, A3, B1)
  • Red Garland – ピアノ(A1, A3, B1)
  • Mal Waldron – ピアノ(A2, B2, B3)
  • Paul Chambers – ベース(A1, A3, B1)
  • Arthur Phipps – ベース(A2, B2, B3)
  • Art Taylor – ドラムス
  • 録音:Rudy Van Gelder
  • ライナーノーツ:Jack Maher

トラックリスト

  1. Gone With The Wind(Magidson, Wrubel)
  2. Our Love Is Here To Stay(George & Ira Gershwin)
  3. Mean To Me(Ahlert, Turk)
  4. McLean’s Scene(Jackie McLean)
  5. Old Folks(Hill, Robison)
  6. Outburst(Jackie McLean)

録音:A1, A3, B1 = 1956年12月14日 / A2, B2, B3 = 1957年2月15日, Hackensack, NJ にて録音

この盤特有のポイント・コレクター情報

  • 本作は1956〜57年録音、Prestige系列のNew Jazzレーベルからのリリースで、ジャッキー・マクリーンの初期重要作に位置づけられる。
  • 1962–63年リプレス盤は、初回オリジナルに存在するディープ・グルーヴ(ラベル溝)がなく、ラベル表記の違いで判別可能。
  • マトリクスにはRVG刻印が確認され、ヴァン・ゲルダーによるマスタリングが音質面で保証されている。
  • 初回盤は1959年に発表されるが、本リプレス(1962–63年)はオリジナルに比べ入手しやすい一方、CollectorsにとってはA/B表記との区別が重要視される。
  • 内容的にはハードバップ期のマクリーンらしい力強いアルトに加え、レッド・ガーランドとマル・ウォルドロンという2人の異なるピアニストが参加している点が特徴。ガーランドの明快なバップ・タッチとウォルドロンの重厚かつモーダルなアプローチが対照的。
  • ベースもポール・チェンバースとアーサー・フィップスが曲によって使い分けられており、セッションの多様性が反映されている。

まとめ

『McLean’s Scene』(New Jazz NJLP 8212, 1962年USリプレス/ノンDG盤)は、若きジャッキー・マクリーンがハードバップ・シーンに確固たる地位を築く過程を記録した初期代表盤のひとつ。レッド・ガーランドとマル・ウォルドロン、二人の異なるピアニストを交え、ニュージャズらしい硬派なセッションを収録している点でディスコグラフィ上重要な位置にある。プレス仕様では初回DG盤との比較がコレクション上での価値を大きく左右する。

情報元Discogs URL:

https://www.discogs.com/ja/release/22300726-Jackie-McLean-McLeans-Scene

私の持っている盤、JACKIE MCLEAN / MCLEAN’S SCENE (NJLP8212) US盤/MONO/紫/DG無/RVG/コート無しCvrセカンド

セカンドコレクターとしてはピッタリの、ジャッキー・マクリーン、MCLEAN’S SCENEのセカンド。

先日、町田のディスクユニオンで購入したこちらのアルバム

【してやられる名演】Jackie McLean Makin’ The Changes NJLP8231 右紺 RVG刻印盤

が思いの外良かったので、その前の、かなり期待外れだったアルバム

【正直あまり…】Jackie McLean – Lights Out!(Prestige PRT7757, VANGELDER刻印)

からマクリーンにはそれほど興味がなかったものの、Makin’ The Changesで気に入ったこともあり、再挑戦してみました。

一応買う前に、You Tubeで試聴してみて、良さそうだったからというのもありました。

で、実際に聞いてみると・・・

ちょっと、思っていたのと違うというのが正直なところです。

確かに、一曲目なんかは、風と共に去りぬ。

すごくいい感じのスタート。

アグレッシブで、レッド・ガーランドのピアノも艶やかでいい。

ジャッキー・マクリーンのアルトサックスも、気持ち伸びやかな感じがする。

一曲目はいいんです。

でも2曲目以降、なぜかものすごく単調な感じがしてしまうんです。

なんでだろう・・・

唯一、このアルバム全編を通して、良いなと思えたのが、B2のold folks。

これは確かに、素敵なバラードで、心に染み入る演奏だと感じました。

だけど、それ以外の曲は・・・

なぜかそれほど好きになれない。

lights outほどのダラッとした(自分の中の)嫌悪感はないんですけど、

だけど、全体的に少し単調に感じる。

・・・なんでだろう。

Makin’ The Changesに関してはすごくよく感じたのに。

アルバム全編を聴き通して、ちょっと単調なあるとに感じて、

もう一度念のために、Makin’ The Changesをかけてみる。

やっぱりいい。

コスパの問題?

確かに今回のmclean’s sceneは、セカンドバージョンだけあって、相場より安いとはいえ、購入価格は9980円くらい。

まぁ、相場よりは安いけれど、単純の値段としては高い。

一方、Makin’ The Changesはサード以降ということもあり、しかも外装が悪かったこともあり、価格は1000円台でした。

そりゃあ、コスパの面では違いあるけれど、その違い?

でも、やっぱり。Makin’ The Changesを1曲、2曲と聴いてみると、こっちはよく感じる。

違いはたぶん、私の中では、「演奏者」。

Makin’ The Changesは1曲目はジャッキー・マクリーンのソロでいい感じ。

2曲目は、Webster Young とカーティス・フラーとの3管編成。

悪くない。

というか、正直、Webster Young に関してはあまり知らないのですが、(もちろん有名なのは知っています)。

このカーティス・フラーのトロンボーンが良い。

私は正直、それほどカーティフスラーのトロンボーンをそれほどすごく好むというわけではない。

正確には、トロンボーンにそれほど思い入れがないのですが、このmakin’ the chengesにおいてはとても良い働きをしていると感じます。

一方で、今回ご紹介している、mclean’s scene。やはり2曲目に耳を通すと、ジャッキー・マクリーンのアルトソロはいい。

ただ、たぶん、私は、Bill Hardmanのトランペットがあまり好まない。

顕著なのは、A面3曲目のMean To Meにおけるトランペット。

録音の影響なのか、Bill Hardmanのトランペットが全然聞こえない。

音が小さい。

まるで自信がない演奏のように聞こえる。

堂々と溌剌と演奏をしているジャッキー・マクリーンに比べて、Bill Hardmanのトランペットは、聞こえるか聞こえないか、微妙な音量で演奏をしている(ように)聞こえてしまう。

いや、全編にわたってではないんですけど、このA面3曲目の途中からそんなふうに聞こえてしまう。

そして前編を通して聴くと、少し自信なさげに聞こえてしまう。

せっかく、ジャッキー・マクリーンが堂々たる演奏をしているのに、まるでその演奏を台無しにしているかのように。

一部のレビューでは、「Bill Hardmanのはたらきがよい」と書かれている口コミもありましたが、私は真逆。

このアルバムが、「ジャッキー・マクリーンのワンホーンもの」だったらもっと気に入っていたかもしれない。

だけど、個人的にはきっと、「Bill Hardman」が入ることで少し評価を下げている。いやかなり評価を下げている。

その証拠に、Makin’ The Changesは結構好き。

個人的にはちょっとこのアルバムも合いませんでした。

うーん、アルトサックスのジャズは本当に選定が難しいです。

ジャッキー・マクリーンの最大の名盤として知られているのが、SWING SWANG SWINGIN’ 。

入手したことがないのでなんとも言えませんが、

されど「愛聴盤」ならともかく、マクリーンの「代表作」とか「名盤」と持ち上げる声には、些か疑問を抱かずにはいられない。その理由は、マクリーンがスタンダード(を中心に)をただ気の向くまま吹いただけで、新しい解釈や時代の息吹を注入していないからである。

困った迷盤、苦手な名盤・人気盤

こういうのを見聞きすると、別に無理して、高いお金を払って買う必要はないように感じられてしまう。

個人的には今回の、「mclean’s scene」。すごく惜しい作品と感じられてしまいます。

今丁度、A面3曲目を再聴しながら(昨日はスピーカー、今日はイヤホン)書いていますが、やっぱり、どうして「Bill Hardman」のトランペット、こんなに、どんどん音が小さくなるのかわからない。まるでフェードアウトしていくかのように、どんどん弱々しくなるトランペットに一気に興ざめしてしまう。

繰り返しになりますが、このアルバムが好きな方には申し訳ないです。

ジャッキー・マクリーンとのインタープレイも、なんだかジャイアンとのび太の力比べみたいで、聴く気がなくなっていく。

ディスクユニオンのセールなどでは、「高額盤」として取り上げられることも多い本作ですが、いや本当に、そうした「売る側の戦略」に乗せられてはならないなと強く感じます。

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P.S.

ちなみに、やっぱり、B面2曲目のold folksは名曲、名演だと思います。

ジャッキー・マクリーンの泣きのアルトを存分に堪能できます。

しかし、いわゆる「この一曲のためだけにこのアルバムを買う価値がある」かと問われれば、noです。

ただし、紫レーベルにこだわらず、サード以降のいわゆる「右紺」なら十分買う価値はあると思います。(5000円以下で状態EX-以上に限る)

 

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