名演は名演だけど。
Miles Davis – ‘Round About Midnight(Columbia CL 949, 1961年USモノラル6eye/CBSラベル リプレス盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:1961年(録音:1955〜1956年、ニューヨーク)
- レーベル:Columbia – CL 949(モノラル盤。6eye CBSラベル/ノンディープ・グルーヴ仕様の1961-62年頃リプレス。ラベル上部に「CBS」表記有)
- フォーマット:LP, アルバム, モノラル, リプレス盤(USプレス)
- ジャケット:特徴的な赤地+クインテット写真ジャケット。背面に収録曲解説とパーソネル、短評を掲載(”Dear Old Stockholm”のフォーク起源記述含む)
- ジャンル/スタイル:ジャズ/ハードバップ
- ラベル特徴:6eyeロゴ、CBS表記。溝なし(ノンディープグルーヴ)。この仕様はオリジナル初版に続く初期リプレス盤の識別ポイント。
- プロデューサー:George Avakian
パーソネル
- Miles Davis – トランペット
- John Coltrane – テナーサックス
- Red Garland – ピアノ
- Paul Chambers – ベース
- “Philly Joe” Jones – ドラムス
- プロデューサー、ライナーノーツ:George Avakian
トラックリスト
- ‘Round Midnight(Hanighen, Williams, Monk)
- Ah-Leu-Cha(Charlie Parker)
- All Of You(Cole Porter)
- Bye Bye Blackbird(Mort Dixon, Ray Henderson)
- Tadd’s Delight(Tadd Dameron)
- Dear Old Stockholm(スウェーデン民謡)
録音:1955〜1956年、ニューヨーク/初リリースは1957年。
本盤は1961〜62年USリプレス(6eye CBS表記、ノンディープグルーヴ)仕様。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 本盤は1961-62年製造の6eye CBSラベル・ノンディープグルーヴ仕様で、初版ディープグルーヴより微妙に後のプレス。背面に「CBS」表記あるラベルはこの年代のリプレスを見分ける決定的要素。
- 音質傾向は初期Columbia LPらしく中低域に芯があり、ハードバップの生々しい演奏が原音に近いダイナミックさで再現される。オリジナル盤に迫る質感を求める向きや、コレクション用途でリプレス初期型を狙うジャズ収集家に推奨される仕様。
- マイルス・デイヴィス・クインテットとしてRed Garland〜Coltrane〜Chambers〜Philly Joe Jonesの黄金布陣による初期代表作。「’Round Midnight」「Bye Bye Blackbird」など後年もライブで定番化するナンバーを収録。
- 「Dear Old Stockholm」はスウェーデン伝承曲で、本盤の裏ジャケットにもそう記載。ブックレットやコレクター指標として重要な注釈。
まとめ
Miles Davis – ‘Round About Midnight(Columbia CL 949, 1961年6eye CBSラベル・ノンディープグルーヴ盤) は、マイルス黄金クインテットの名演と初期リプレス独特の音質・ラベル特徴が評価される屈指のコレクタブル盤。収録トラックや人脈面も含め、ハードバップの定番として現在まで高い人気を維持している。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Miles Davis ‘Round About Midnight CL949 USモノラル6eye 片面DG MAT1k:1D
実はこのアルバム、一度ご紹介しています。
【必聴】Miles Davis ‘Round About Midnight CL949 片面DG 6EYES 1K:1D
だけど評価は変わりません。
一度、EX-の状態で手に入れたんですけど、実は手放してしまったんです。
なぜか。
状態は、正直それほど問題はありませんでした。
だけど、価格にどうしても納得がいかなかった。
片面DGで8850円。
うーん・・・
オリジナルでも、今は、1万円~2万円で買えるのに、
片面DGで8850円ってなんか損した気分・・・
一度そういう気持ちになると、どうしても気になってしまうんですよね。
わかります。
馬鹿なコレクターの考えだということは。
だけど、
本当に好きな番だったらいいんですけど、正直、そこまですごい好きという盤でもないのに、まぁ、思い入れはあるけれど・・・
それで8850円ってちょっと納得いかなかったんです。
だから手放しました。
で、しばらくしたら、また、ディスクユニオンで同じ盤が出品されていました。
片面DG。
ちなみに、今、ディスクユニオンのオンラインショップを見たら、珍しいとされている2eyeが出品されていました。
◆MILES DAVIS / ROUND ABOUT MIDNIGHT (CL949) 7,850円(税込)
◎外装:B/EX- ◎盤質:B/EX- US盤/MONO/GUARANTEED 2EYE/ジャケ内テープ跡/あまり見ない2EYE MONO!
うーん、どうなんですかね・・・
いや、確かに、私も2eyeは欲しかったです。
だけどそれは、2eyeそのものが欲しかったというよりも、
「6eyeを買うよりかやすいから欲しい」
というセカンドコレクター魂によるものでした。
それが、6eye(片面DG)より高いとなるとちょっと考えもの。
ちなみに、以前、片面DGの6eyeはhmvでも出品されていたようで、
4180円で販売されていました。
そのことを考えると、やはり2eyeで7850円はちょっと強気すぎる気がします。
まぁ、とにかく。
結局6eye片面DGを買い直すことになるなら、最初から手放さなきゃよかったのに・・・
と思わなくないんですけど、まぁ、とにかく納得いく価格で買い直すことができたから良しとします。
改めて聴き直すと、音、すごく良いですね。
マイルスのミュートの醸し出す雰囲気を存分に味わえます。
コルトレーンのサックスも良い。
ただ、どうしても、
だが、この盤の問題は、②アーリューチャと⑤ダッズディライトの2曲のビバップ曲がハードバップ盤としての完成度を低くしてしまっていることだ。
Miles Davis マイルス・デイビス CDレビュー リーダー作 ②ハードバップの夜明け盤とも言える「ウォーキン」、モンク、ミルトらとの「バグス・グルーヴ」、「モダン・ジャズ・ジャイアンツ」を経て、コルトレーンを含む黄金のクインテットによる「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」へと至る、若きマイルスがビッグ・...
と、書かれているように、2曲目が気になる。
私の場合は5曲目はそれほど気にならなかったのですが、確かに、2曲目がアルバム全体の雰囲気を下げてしまっているように感じます。
それを除けば、全体的にはやはりすごく良いアルバムなんですけど・・・
でも正直、オリジナルで2万、3万円出すのはちょっといきすぎなように感じます。
本当にこのアルバムが好きな方ならともかく。
あくまで個人的な意見です。
すみません。
もう一つあくまで個人的な意見で言うと、こちらよりかは前回紹介した、
【5thだろうとなんだろうと、音も演奏も最高】Miles Davis Sextet Someday My Prince Will Come CS8456 USリイシュー盤 赤ラベル
こちらのほうが、完成度は高いように感じます。
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