なんで、そうなるの・・・?
Modern Jazz Quartet – Django(Prestige PR 7057, LP 7057, mid-to-late 60’s USモノラル再発盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:録音は1953年6月25日/1954年12月23日/1955年1月9日、オリジナル盤は1956年発表。本盤は1960年代中期以降USモノラル再発仕様。
- レーベル:Prestige – PR 7057 / LP 7057(Prestige Records Inc.によるUSプレス)
- フォーマット:LP, Album, Mono, Reissue(US盤/再発モノラル仕様)
- ジャケット:60年代Prestige再発ジャケットはコーティング無しのシンプルな紙仕様が主流、印刷:GEM Albums, Inc.
- ラッカー・カット:RVG(Rudy Van Gelder)刻印あり。Side 1は機械印字(”RVG” in dead wax)、Side 2は手書きエッチング。
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:PRLP-7057 A-3 RVG
- サイドB:PRLP-7057-B AB RVG
- 録音:Prestigeの伝説的録音技師ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音・リマスタリング。収録曲ごとにセッション時期・録音場所が異なる。
- 制作・監修:Bob Weinstock(監修)、Ira Gitler(ライナーノーツ・監修)
- ジャンル・スタイル:ジャズ(Post Bop/Cool Jazz)
パーソネル
- John Lewis – ピアノ
- Milt Jackson – ヴィブラフォン
- Percy Heath – ベース
- Kenny Clarke – ドラムス
- 録音・リマスター担当:Rudy Van Gelder
- 監修:Bob Weinstock
- ライナーノーツ:Ira Gitler
トラックリスト
- Django
- One Bass Hit
- La Ronde Suite
- Piano
- Bass
- Vibes
- Drums
- The Queen’s Fancy
- Delaunay’s Dilemma
- Autumn In New York
- But Not For Me
- Milano
「The Queen’s Fancy」「Delaunay’s Dilemma」「Autumn In New York」「But Not For Me」:1953年6月25日録音(Session 1)
「La Ronde Suite」:1955年1月9日録音(Session 2)
「Django」「One Bass Hit」「Milano」:1954年12月23日録音(Session 3)
録音・リマスタリングはルディ・ヴァン・ゲルダーが担当。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- Prestige再発盤(mid-to-late 60’s)はラベル仕様・ジャケットコーティングなどの物理的特徴がオリジナルとは異なり、コレクターによる識別ポイントとなる(本盤はRVG刻印・Side A/Bエッチング仕様)。
- Modern Jazz Quartetの代表作「Django」は、欧州ジャズのエッセンスと米国クールジャズの融合を象徴する名盤として評価。セッションごとに細やかに録音されたことで、音質にも個々の楽器の明瞭さと空間表現が際立つ。
- 録音当時のMJQはピアノ・ヴィブラフォン・ベース・ドラムが均等に絡み合うアンサンブルが特徴。メンバー個々の技量と役割分担が明確なセッション記録となっている。
- オリジナルPrestigeラベル、RVG刻印、複数セッション収録などコレクター間で人気の識別ポイント/再発盤でも流通数や状態によりコレクション価値が上下する。
まとめ
Modern Jazz Quartet – Django(Prestige PR 7057, mid-to-late 60’s USモノラル再発盤)は、MJQの欧州的抒情と米国的クールジャズが交錯した代表的録音作品。複数セッションによる録音背景やRVG刻印、盤物理仕様までコレクター視点でも詳細に整理された一枚である。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Modern Jazz Quartet Django PR7057 USモノラル再発盤 片手書きRVG 片RVG刻印
これは、CD時代に、「いわゆる」名盤と言われて、買い何回か気に入っていたお気に入りのアルバム。
あ、CD時代というのは20年くらい前、私がジャズをCDで聴いていた時の話。
ジャズの知識が何もなくて、そして今みたいにネットで情報を調べるのは当たり前じゃなかったので、情報を得るとしたら古本とかでジャズの本を買って(別に古本じゃなきゃいけないわけじゃないんですけど当時古本屋でアルバイトをしていたので)、ジャズの情報を集めていました。
そのジャズの本、いわゆる名盤紹介の本でちょくちょくこのMJQのジャンゴが紹介されていたので、購入して気に入っていました。
美しい、良いアルバムだと思って気に入って聞いていて、
いつかレコードでも買いたいと思っていたけれど、やはり人気盤だけあって、あまりオリジナル盤は出ないし、でても結構売り切れると思っていたから、全然縁がありませんでした。
でもつい最近、たまたまオンラインショップを眺めていたら、今回ご紹介する、右紺RVGバージョンが1100円で販売されていました。
「うーん?1100円?安くない?」
と思って、ちょっと迷ったんですけど、でも、まぁ、1000円なら失敗してもいいかと思って購入してみました。
そして昨日聞いてみたんですけど・・・
1曲目。
美しい。
やっぱりMJQの演奏を、RVGの録音で聞けるのはとても嬉しいです。
ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンとかもとても美しく鳴り響く。
2曲めも美しく、つい打とうとしてしまいたくなるくらい。
3曲目もいいじゃないですか。
・・・4曲目?
ん?
5曲目?ん?
6曲目?ん?
なんで、3曲目がずっとループみたいに続くの?
そう・・・
レコード盤で聴いてみて気づいたんですけど、これ、同じ曲が4回も続くんですよね。
えーー・・・・
聴いていてとても残念に思いました。
そもそも、cottonclubさんも言っていますが、
結論として、Vol.1とVol.2は10吋が良い。なにしろウンポコロコを3回聴かなくていい。
『Amazing Bud Powell』ジャズファンなら誰でも知っているブルーノートのバドパウエル。Vol.1が欠けていたが、レイタープレスを買い直して揃ったので、今日はアメイジング・バドパウエルに…
そうなんですよね。
どんなに良い曲だとしても、それを2回3回と聞かされるとうんざりしてしまいますよね。
だけどこの時代のレコードでは、こういうのが本当に多い。
チャーリー・パーカーのアルバムでもそういうのあったと思うんですけど、
いわゆるテイク2や3を載せるアルバムはどうしても好きになれません。
3回じゃなくて、2回続くだけでもちょっと嫌だ。
で、CD時代に聴いた(正確にはCDから落としたiphoneに入っている音楽)思い出補正でそのまま買ってしまったのですが、たぶん、CDではそんな同じ曲が何回も続くということはなかったと思うんです。
やられた・・・
なんでこういうやり方をするのか。
どうやら、このジャンゴにおいては、ピアノを主役にしたり、ベースを主役にしたりと、主役を変えて演奏しているみたいですけど、でもそれは聞き手にはあまり関係ない話で、やっぱり同じ曲を何度も聞かされるのはうんざりします。
しかも、購入した盤は、片面手書きRVG、片面RVG刻印で、「ラッキー」と感じたものの、実際に聞いてみたら、状態は良いのに風を引いているのか、周回ノイズがあり、B面も集中して聴くことができませんでした。
ということで、B面のオータム・イン・ニューヨークで挫折して、チェット・ベイカーに移ってしまいました。
残念ながらこのアルバムも手放すことになりそうです。
しかしこういう、同じ曲を何回も続ける構成とか本当にやめてほしいです。
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