この二人。
BILL EVANSとJIM HALLによる共演で有名な盤は、『UNDERCURRENT』。
ですが、今回紹介するのは、そのあとのデュオ、『INTERMODULATION』。
こちらはこちらですごく魅力的な演奏です。
『INTERMODULATION』の演奏
この『INTERMODULATION』は、有名な『UNDERCURRENT』の4年後、1966年に演奏されました。
それ以前からも、数多くの共演を繰り広げてきただけに、すごく落ち着いた安心できるセッションとなっています。
さっそく、『INTERMODULATION』の演奏に触れてみましょう。
演奏者
Bill Evans:ピアノ
Jim Hall:ギター
どちらも、ジャズ演奏者としては一級品のプレーヤー。
『UNDERCURRENT』で共演して以降も、数々のアルバムで演奏を繰り広げているので、息はピッタリ。
この2人だからこそ、このユニゾンができあがるんでしょうね。
曲
- I’ve Got You Under My Skin
- My Man’s Gone Now (From Porgy And Bess)
- Turn Out The Stars
- Angel Face
- Jazz Samba
- All Across The City
スタンダードナンバー中心の「しっとり」とした演奏の数々。
ジャズに多少精通している方であれば、
「あ!この曲聴いたことある!」
という曲目が必ずあるはず。
基本的には、ずっとしっとりと流れる流麗なナンバーの数々。
唯一、Jazz Sambaだけは、その曲名通り、サンバ調の曲なので、テンポ良く進みます。
これはこれで聴き応えがあります。
とにかく。
落ち着いた気持ちにさせてくれる曲もあれば。
楽しい気分にさせてくれる曲もある。
そんな変幻自在の曲目を取りそろえていると言えます。
内容
いいですね~(笑)
どれも、ピアノとギターだけの演奏なので、余計なしがらみがない。
ゆったりと安心して聴くことができる名演の数々。
僕はそんなに、ジャズギターは好きと言うほどではないのですが。
このビルエヴァンスとジムホールの演奏だけはずっと聴いていたいような。
そんな安心感があります。
『INTERMODULATION』のオリジナル盤
そんな、BILL EVANS JIM HALL INTERMODULATION。
オリジナル盤はどんな基準なんでしょうか?
見てみましょう。
オリジナルの条件
オリジナル条件は以下の通りです。
- レーベルの周りが黒色
- レーベル中央に銀色の「T」の文字が記載
- MONO
- RVGの刻印があるもの
- 『溝なし』
「あれ?溝なしがオリジナル?間違ってますよ!」
と思われた方もいるかもしれませんね(笑)
僕も、VERVEレーベルは「溝あり」がオリジナルだと思っていました。
むしろ、だいたいのレーベルは溝ありがオリジナルですよね。
でも、VERVEに関しては少し違うみたいです。
それがこちらに書いてあった記事で判明しました。
この記事にあるように、VERVE T-MGMレーベルは、MGMという会社がVerveを買い取った後のレーベルです。
どうやら溝なしがオリジナルとされているようですね。
この、『INTERMODULATION』に限らず、Verveレーベルのレコードで、オリジナルだと思って買ったら実はオリジナルじゃなかった。2ndだったということは十分にあり得ます。
Verveレーベルはそういう意味では、オリジナルについての注意が必要です。