PR

レコード査定前に初心者がやるべき準備リスト【損しないための5つのチェック項目】

レコード買取

レコード査定前に初心者がやるべき準備リスト【損しないための5つのチェック項目】

こんにちは。ジャズLP探求ブログを運営しているケンです。今回は、レコードの売却を決意し、いざ買取業者に査定を申し込もうとしている方へ向けて、その前にやっておくだけで査定がスムーズに進み、買取価格にも良い影響が期待できる「準備」について、専門家の田中誠先生の監修のもと、具体的なチェックリスト形式で解説します。

「専門知識がないから、業者の言い値で売るしかない…」と不安に思う必要はありません。査定は、いわばあなたの大切なレコードの価値を判断してもらう「健康診断」のようなもの。少し準備をしておくだけで、より正確な診断結果(査定額)を引き出すことができるのです。

この記事を読めば、誰でも簡単にできる査定前の準備が分かり、自信を持って査定の日に臨めるようになります。

この記事を書いた人
  • ケン

    私自身の苦い後悔を原点に、「レコードの価値を未来へ繋ぐ」という信念で、一枚一枚の記事を執筆しています。収集の喜びも、売却の知識も。セカンドコレクターとして全力で文章を綴ります。 → プロフィール


この記事の監修者
  • 田中 誠(遺品整理士 / 元大手レコード店バイヤー)

    遺品整理士であり、元大手レコード店バイヤー。都内の大手レコード店で10年間バイヤーとして勤務後、遺品整理士の資格を取得。これまで1,000件以上の遺品整理現場で、50万枚以上のレコード査定に関わってきた。ご遺族が故人の大切な品を、専門知識がなくても納得して手放せるよう、優しく寄り添うサポートを信条としている。

なぜ査定前の「ひと手間」が重要なのか?

なぜ査定前の「ひと手間」が重要なのか?

レコードの査定額は、盤そのものの希少性や人気だけで決まるわけではありません。査定士がチェックするのは、レコードが「商品として次に買う人が満足できる状態か」という点です。つまり、ジャケットの状態、付属品の有無、そして盤面の綺麗さといった複数の要素が総合的に評価されます。

査定前に簡単な準備をしておくだけで、査定士に「このレコードは大切に扱われてきたんだな」という良い印象を与えることができます。この「印象」が、査定額のプラスアルファに繋がることも少なくありません。また、付属品などを事前にまとめておくことで、査定がスムーズに進み、時間短縮にも繋がります。

【完全チェックリスト】レコード査定前にやるべき5つの準備

【完全チェックリスト】レコード査定前にやるべき5つの準備

ここからは、具体的な準備項目を5つのステップで解説します。すべてを完璧にこなす必要はありませんので、できる範囲で取り組んでみてください。

Step1: 付属品(帯・歌詞カードなど)を探し出す

特に日本のレコードにおいて、「帯」の有無は査定額を大きく左右する最も重要なポイントの一つです。コレクターにとって帯はコレクションの価値を決定づける重要な要素であり、帯があるだけで査定額が数千円、場合によっては数万円変わることもあります。

レコードを購入した際についてきたものは、基本的にすべて揃っているのが理想です。ジャケットの中から、以下のものがないか確認してみましょう。

  • (ジャケットの外側についている紙)
  • 歌詞カード(ライナーノーツ)
  • ポスターやステッカーなどの特典

もし紛失してしまっていても買取は可能ですが、見つかれば必ずレコードと一緒にしておきましょう。

Step2: レコード盤面の簡単なクリーニング

長年保管していたレコードには、ホコリや指紋が付着していることが多いです。専用のレコードクリーナーとクリーニングクロスがあればベストですが、なければメガネ拭きのような柔らかい布で、盤の溝に沿って円を描くように優しく拭くだけでも印象は大きく変わります。

ただし、アルコールや洗剤を使うのは絶対にやめてください。レコードの素材を傷め、価値を下げてしまう原因になります。あくまで「乾拭き」でホコリを払う程度に留めましょう。

Step3: ジャケットの状態を確認する

ジャケットも査定の重要なポイントです。抜け(特に底が抜けていることが多い)、破れ、カビ、シミなどがないか確認しましょう。もし複数のレコードがある場合、状態の良いものと悪いものを分けておくと、査定士が確認しやすくなります。

破れをセロハンテープで補修しているケースを見かけますが、これはかえって査定額を下げる原因になるため、そのままの状態にしておきましょう。

Step4: 売るレコードと残すレコードを仕分ける(任意)

遺品整理などの場合、「これは手元に残しておきたい」というレコードが混ざっているかもしれません。出張買取などで査定士が来てから仕分けを始めると、焦ってしまい、手放したくないものまで売ってしまう可能性があります。

事前に「売るもの」「残すもの」「迷っているもの」の3つに分けておくと、当日のやり取りが非常にスムーズになります。特に「迷っているもの」については、無理に売る必要はありません。正直に「これは迷っています」と伝えれば、信頼できる査定士なら無理に買取を進めることはありません。

Step5: 自分のレコードの相場を軽く調べてみる(任意)

もし時間に余裕があれば、お持ちのレコードがどのくらいの価格で取引されているか、インターネットで調べてみるのも良いでしょう。「(アーティスト名) (アルバム名) レコード 買取価格」などで検索したり、オークションサイトで落札相場を調べたりすることで、大まかな価値を把握できます。

これはあくまで目安であり、状態によって価格は大きく変動しますが、相場を知っておくことで、業者から提示された査定額が妥当かどうかを判断する一つの材料になります。

査定当日に伝えるべきこと

査定当日に伝えるべきこと

査定当日、専門知識がないからといって黙っている必要はありません。以下の点を正直に伝えることで、より信頼関係を築き、スムーズな取引に繋がります。

  • 遺品整理であること: 故人の大切なコレクションであることを伝えれば、多くの業者はより丁寧に、気持ちに寄り添った対応をしてくれます。
  • 知識が全くないこと: 「素人なので価値がわかりません」と正直に伝えることで、査定士もより丁寧に査定内容を説明してくれる傾向があります。
  • 相見積もりを取っていること: 「他の業者さんにも見てもらう予定です」と伝えることは、不当に安い価格での買い叩きを防ぐ有効な牽制になります。

まとめ:万全の準備で、納得のいく売却を

レコードの査定は、決して難しいものではありません。今回ご紹介した5つのチェック項目は、どれも少しの手間でできることばかりです。

大切なのは、「少しでも良い状態で査定してもらう」という意識を持つこと。そのひと手間が、あなたの大切なレコードの価値を正しく評価してもらうための第一歩となります。万全の準備をして、自信を持って査定の日に臨んでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました