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【レスター・ヤング好きには堪らない一枚】Richie Kamuca Quartet Mode MOD-LP102 オリジナル

Richie Kamuca

演奏はすこぶる良いです。

ただ、近々の値上がりに釣り合うかは正直、自分の中では微妙。

The Richie Kamuca Quartet – Richie Kamuca Quartet (Mode MOD-LP 102, 1957)

盤仕様・特徴

  • リリース年: 1957年7月
  • レーベル: Mode Records – MOD-LP #102(New Star Series)
  • フォーマット: LP, モノラル
  • 国: US
  • ジャンル/スタイル: Jazz / Cool Jazz
  • ラベル仕様: ライトグレー地に赤文字(初期Mode盤の特徴)、裏ジャケットは青文字
  • 録音: 1957年6月、ハリウッドにて録音
  • ラッカー盤カッティング: Monarch Record Mfg. Co.(△305, △306の刻印あり)
  • プレス: Research Craft
  • ジャケット: Eva Dianaによるペインティング、Dave Pellによる写真

パーソネル

  • Richie Kamuca – テナーサックス
  • Carl Perkins – ピアノ
  • Leroy Vinnegar – ベース
  • Stan Levey – ドラムス

トラックリスト

  1. Just Friends (John Klenner, Sam Lewis)
  2. Rain Drain (Richie Kamuca)
  3. What’s New (Bob Haggart, Johnny Burke)
  4. Early Bird (Carl Perkins)
  5. Nevertheless (Bert Kalmar, Harry Ruby)
  6. My One And Only Love (Guy Wood, Robert Mellin)
  7. Five One (Carl Perkins)
  8. Cherokee (Ray Noble)

盤の特有ポイント・コレクター情報

  • Mode Records中でも代表的なワンホーン・カルテットの名盤で、幻の名ピアニスト Carl Perkinsが参加している点で高く評価される。
  • 初期USオリジナルはディープグルーヴ仕様ライトグレー/赤文字ラベル、モナーク(Monarch)刻印やResearch Craftプレスなど細部所定もコレクターズポイント。
  • 録音はウエストコースト・クールジャズ黄金期らしい温かいアナログサウンド。
  • 内容的にもリッチー・カミューカの柔らかいテナー、カール・パーキンスの独特のピアノ・タッチが楽しめる、隠れ名盤として人気。

内容・評価

  • レスター・ヤング直系の柔らかくリリカルなカミューカのテナーを中心に、モダンなピアノ(カール・パーキンス)、重心の低いベース(ヴィネガー)、軽快なドラム(レヴィー)が堅実に支える好内容。
  • オリジナル/スタンダードのバランスが良く、特に「Just Friends」「Cherokee」、パーキンス作の「Early Bird」「Five One」も聴き所。
  • ウエストコースト・ジャズの雰囲気を色濃く残しつつ、リラックスした演奏が最大の魅力。
  • オリジナル盤はコレクターズアイテムで稀少。

まとめ

『The Richie Kamuca Quartet』(Mode MOD-LP 102)は、ウエストコースト・クールジャズ黄金期の希少なワンホーン・カルテット作品。Richie Kamuca(テナー)、Carl Perkins(ピアノ)、Leroy Vinnegar(ベース)、Stan Levey(ドラム)の盤石メンバーで、軽快かつリリカルな演奏が楽しめる逸品です。初期オリジナルはライトグレー/赤文字ラベル+モナーク刻印仕様が目印で、コレクターにも高く評価されています。

私の持っている盤、Richie Kamuca Quartet Mode MOD-LP102 オリジナル

今回ご紹介するのは、リッチー・カミューカのカルテットの盤。

この盤、やたらと、diskunionのセールでちょいちょい顔を出すんですよね。

私は、modeジャズ、modlpの詳細はあまり詳しくありませんが、他の盤はあまり有名ではないものの、このリッチー・カミューカカルテットだけはやたらとディスクユニオンのセールで出品される上、値段も高い。

他のmodeジャズの値段は結構安い(安いとオリジナルでも3000円くらい?)のに、このリッチー・カミューカカルテットだけは、15,000円位をボーダーとして、だいたいそれ以上の価格がつく。

不思議な盤だと思います。

購入したのは確か3年くらい前。

その前から、やたらと、ディスクユニオンのセールなどで「目玉」として出品されていることから気になってしまっていた。

正直な話、もともとそんなに欲しかった盤というわけではありません。

しかし、そうして、ディスクユニオンのセールでちょくちょく出品されているのを見ると、やはり気になってしまう。

でも、正直そこまで有名ではないと思っていたので、2万円以上払うのはどうしても腑に落ちなくて毎回毎回見逃していました。

そうこうしているうちに、ちょくちょく覗き見ていた、ハルズレコードさんのオンラインセール出品リストで、このリッチー・カミューカのカルテットが、確か15,000円前後だったかな?

で出品されていたのを見つけて、

「もう毎回、出品されるたびに気にしてしまうのが面倒だからこの辺が落としどころかな。買ってしまおう。」

と思い切って買ってしまったのがこの盤。

確かちょうど、その前後、あまりレコードを買っていなくて、「久しぶりの一枚」だったのも大きかったかもしれません。

ほとんど、この盤の背景もあまり知りませんでしたが、実際に商品を受け取る際に(この当時何故か送料をケチるために店頭受取にしていた)店員の池田さん(息子さん)から、

「これはね、レスター・ヤングに直系のテナーでとても魅力的ですよ。」

ということを言っていました。

実際に、家に帰って聞いてみたら、なんと聞き心地の良いテナーサックスだことでしょう。

なんといっても、まず選曲がいい。

jast friendsから始まって、what’s new、 My One And Only Love、cherokeeなど。

ジャズを好きな人ならまず、「聞いたことがあるフレーズ」をたくさん演奏してくれます。

しかもワンホーンだからたっぷりと、リッチー・カミューカの美しいテナーの音色を存分に楽しむことができます。

数ある、mode recordsのLPの中でも、ぶっちぎりと言っていいほど人気が高いのも頷けます。

確かに、テナーサックス好きにはたまらない一枚。だと言えます。

反面、バリバリのハードバップが好みな方にはちょっと物足りない一舞といえるかもしれません。

でも、演奏、音、曲目どれをとっても一級品であることは頷けます。

後期のレスター・ヤングが好きな方にはピッタリな一枚です。

夜にしっとりと聴くのにもちょうどよいです。

チェット・ベイカーとアート・ペッパーの共作、プレイボーイズでも演奏をした、カール・パーキンスが、ピアノなのも重要なワンポイント。

ピアノの旋律も美しいです。

でもやっぱり、リッチー・カミューカの落ち着きとゆとりのあるこの、なにか心に刺さってくるようなテナーサックスがいいですね。

そうそう、冒頭に書いていました、「最近の値上がりに釣り合うか微妙」という件。

うん。たしかにすこぶる良いアルバムだと思います。

ただ、最近ちょっと値上げが過ぎているかなと感じます。

このアルバム、まぁ、2万ならギリギリで、25000円とかそれ以上になるとさすがに行き過ぎな気がします。

そういう値段で出品されても焦らずに機会を伺ったほうがいいと思います。

良いアルバムであることに変わりはないんですけどね。

このアルバムが好きな方には大変申し訳無いんですけど(ご気分を害したらすみません)少なくとも、血眼になって探すほどのアルバム、血相変えて他人と競争して購入するほどのアルバムではないと思います。

あくまでも個人的な感想。

だけど、すごく良い、心地よいテナーサックスのサウンドに包まれる最高のアルバムです。

だけど矛盾するようですが、どうもターンテーブルに乗る機会は少なめなアルバム。

あまり触手がどうしても伸びません。

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