なかなか良い音の盤。
しかし同じ曲を2曲3曲、しかもそれを三回も続けないでほしい。
The Quartet Of Charlie Parker – Now’s The Time(Verve Records MGV-8005, 1957年USモノラル “Black label, deep groove”盤)
盤仕様・特徴
- リリース年: 1957年(オリジナル録音は1952-1953年Clef/Verveスタジオ録音)
- レーベル: Verve Records – MGV-8005(Clef Series, The Genius Of Charlie Parker #3に属する)
- フォーマット: LP, Album, Mono(US盤。ブラックラベル、ディープグルーヴがオリジナルの識別ポイント)
- ジャケット: 当時のClef Seriesデザイン。裏面に詳細解説あり。
- シリーズ: “The Genius Of Charlie Parker”第3作としてリリース(全シリーズでパーカー主要音源を網羅)
- 録音: ニューヨーク・1952〜1953年にかけてのスタジオ収録(複数日程、詳細は各曲ごとに異なる)
- ジャンル/スタイル: ジャズ/Bop(モダンジャズの中核をなすビバップスタイル)
- マトリクス・ランアウト: ディープグルーヴ&ブラックラベル仕様が初期オリジナル識別要素
パーソネル
- Charlie Parker – アルトサックス
- Al Haig – ピアノ
- Percy Heath – ベース
- Max Roach – ドラムス
トラックリスト
- The Song Is You
- Lairnd Bairnd
- Kim
- Kim (Alternate Take)
- Cosmic Rays
- Cosmic Rays (Alternate Take)
- Chi Chi
- Chi Chi (Alternate Take)
- Chi Chi (Alternate Take)
- I Remember You
- Now’s The Time
- Confirmation
録音:1952~1953年ニューヨークスタジオ。収録曲は一部異なるセッションからのオリジナル&別テイクを網羅。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 1957年USオリジナル盤は“Black label, deep groove”仕様で、コレクターにとって特に希少価値が高い。
- Clef SeriesおよびGenius Of Charlie Parkerシリーズ中でも、音源の保存状態・オリジナリティに定評。
- アルトサックスによる超重要録音(“Now’s The Time”, “Confirmation”など)が複数テイクで完全収録されている点に特徴。
- エンジニアリングはNorman Granz(Verve創設者)が担当、原盤の音質はモノラルLPとして非常に評価が高い。
- 参加メンバー(Roach, Heath, Haig)はビバップ期最重要奏者で、リズムセクションの硬質な推進力が聴き所。
まとめ
『Now’s The Time』(Verve MGV-8005, 1957年USモノラル“Black label, deep groove”盤) は、チャーリー・パーカーのスタジオ第3作としてClef/Verve時代の名演奏・重要セッションを網羅したアルバムです。アルトサックス奏法の頂点、ビバップ様式の歴史的記録として高く評価されており、コレクター間でもブラックラベルディープグルーヴ盤のオリジナル仕様に特別な人気があります。
情報元Discogs URL:
私も持っている盤、The Quartet Of Charlie Parker Now’s The Time MGV8005 USモノラル 黒ラベルDG
私の持っているのは、黒ラベルのDGなので、厳密にはというか普通にセカンドですね。
しかし、オリジナルもこのセカンド同様、1957年プレスなのでほとんど音は変わらないんじゃないんでしょうか。
少なくとも、久しぶりに昨日、聴いてみたら、普通に良い音で十分楽しむことができます。
っていうか毎回思いますけど、こういうverveレコード、オリジナルが黄色トランペッター・俗に言う黄色TP、セカンドが黒トランペッター・俗に言う黒TP、もしくは黒地にT字のラベル・俗に言う黒Tラベル。
これらの音の差が殆どわからないように感じます。
少なくとも家のような安物の装置では音質の差は出ないように感じます。
でも確かに、黄色TPのオリジナルには希少価値はあるんでしょうけど、本当に音質の差がどれだけあるのか、私にはいまいちわからない側面があります。
さっきも書きましたけど、昨日、改めて聴いてみても、普通の良い音だと感じます。
少なくともオリジナル盤で数万円出すくらいなら、こういう黒TPで数千円でゲットするほうが遥かに幸せになります。
とはいえ、このチャーリー・パーカーのnow’s the timeは、意外と手に入りにくいです。黒TPでも。
私自身、正直、このアルバム、いつどこで買ったかあまり思い出せません。
確か・・・
新宿かどこかのディスクユニオンで普通に新着?かどっかの餌箱から拾ったような気もするのですが、あまり覚えていません。
もともと20年前に、CDでジャズを集めていたときにスイングジャーナルのランキング100選の中にこのアルバムが入っていて、
【50位】 ナウズ・ザ・タイム / チャーリー・パーカー (Verve)
スイングジャーナルSwing Jounal 読者が選ぶジャズ名盤ベスト100Swing Jounal 読者が選ぶジャズ名盤ベスト100 の中からShopで入手が出来る高音質のレコード盤を集めました。2001年1月号で行われた「読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」は今でもジャズの名盤を記しています。
そのときから、気になっていたアルバム。
というかCDでは持っていましたが、いつかレコードでもオリジナルかそれに近いバージョンで入手したいと思っていて、手に入れたときは嬉しかったものの、それいこうあまり聴かなくなったのが正直なところ。
この「now’s the time」というタイトルは格好いいですよね。
ジャケットも良い。
演奏も、今改めて聞き直していますけど、1曲目、2曲目当たり前ではふつうに良いんですよね。
私は正直、ジャズの楽器の中では、アルトサックスはあまり好きじゃないんですけど、だけどこのアルバム1曲2曲と聴くと、さすがチャーリー・パーカー。その良さがひしひしと伝わります。
ビバップ時代に活躍したチャーリー・パーカーですが、ここで吹かれるのはモダンジャズ。
良い感じです。
2曲目までは。
でも2曲目以降が、
A3 Kim
A4 Kim (Alternate Take)
A5 Cosmic Rays
A6 Cosmic Rays (Alternate Take)
B1 Chi Chi
B2 Chi Chi (Alternate Take)
B3 Chi Chi (Alternate Take)
と、同じ曲が何回も何回も続きます。
この時代のアルバム、こういうの多いですよね。
CDならわかりますけど、レコードでこれだから困ります。
その連続が終わったあとの、B4、I remember youなんてとても美しい。
チャーリー・パーカーの真髄ここにあり、スイングジャーナルの100選の中に入っているのも納得と思える素敵な演奏。
それだけに、A3~B3の同じ曲の連続は本当にもう、勘弁してほしい。
なんでこうなった?と言いたくなるくらい。
このアルバム、
「The Genius Of Charlie Parker – #3」
と書かれているように、チャーリー・パーカーシリーズのうちのひとつなんですよね。
シリーズものにしているから、一つのアルバムを無理に引き伸ばさなきゃいけなかったんでしょうけど、ちょっとこの暴挙はいただけません。
これがなければもっと良いアルバムだと思うんですけど、正直、高いお金を払ってオリジナルを買うにはもったいないアルバムだと、個人的には感じてしまいます。
しかし、I Remember youは良いなー。朗らかで。
あとはちょっと似たような曲が多いのは少し残念。




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