軽やかでいい。良盤で好盤。だけどちょっと途中で飽きる・・・?
Hampton Hawes with Barney Kessel, Shelly Manne & Red Mitchell – Four!(Contemporary Records S7026, 1959年USステレオ盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:1959年(録音:ロサンゼルス、1958年頃)
- レーベル:Contemporary Records – S7026(ステレオ盤。Stereo Records名義と併存クレジットあり)
- フォーマット:LP, Album, Stereo(US盤/ハードボップ色を残す1950年代後期コンテンポラリー・サウンド)
- ジャケット:デザインはTri-artsのRobert Guidi、写真はRichard Gross。モダン・アート調を取り入れたシンプルかつ洗練されたビジュアル構成。
- レコード会社:Contemporary Records(著作権表記あり)、プレスはRCA Records Pressing Plant, Hollywood。
- 録音・音質:エンジニアはRoy DuNann。彼はContemporary黄金期の音を築いた人物で、透明感と生々しい音像が特徴。特にステレオ録音では楽器定位と空気感が優れている。
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:LKS-55-D3 H
- サイドB:LKS-56-D3 H
(ラベル表記:Side A = LKS 55、Side B = LKS 56)
パーソネル
- Hampton Hawes – ピアノ
- Barney Kessel – ギター
- Red Mitchell – ベース
- Shelly Manne – ドラムス
トラックリスト
- Yardbird Suite(Charlie Parker) – 6:37
- There Will Never Be Another You(Harry Warren, Mack Gordon) – 6:58
- Bow Jest(Red Mitchell) – 6:30
- Sweet Sue(Victor Young, Will Harris) – 5:35
- Up Blues(Hampton Hawes) – 5:10
- Like Someone In Love(Johnny Burke, Jimmy Van Heusen) – 3:14
- Love Is Around The Corner(Leo Robin, Lewis Gensler) – 5:40
録音:1958年ロサンゼルス(正確な日付は未明示)。当時の西海岸ジャズを代表するメンバーによるカルテット編成でのスタジオ録音。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- 本作はピアニスト、ハンプトン・ホーズがギターのバーニー・ケッセル、ドラムのシェリー・マン、そしてベースのレッド・ミッチェルという西海岸を代表するトップ奏者を迎えた貴重なカルテット作品。
- ホーズの硬質かつブルージーなピアノと、コンパクトで切れ味のあるケッセルのギターが対比的に絡み合う点が聴きどころ。
- オリジナル曲「Up Blues」やミッチェル提供の「Bow Jest」など、メンバー自身の作品を収録している点が重要。定番スタンダードとオリジナルがバランスよく配置されている。
- Roy DuNann録音によるステレオ盤で、定位の明確さや鮮明なピアノのアタック、自然な響きがオーディオファイル的にも評価が高い。
- 1959年オリジナル・プレスはContemporary初期ステレオ・シリーズの一つとしてコレクター需要が高い。ハリウッドRCAプレス表記がオリジナル識別の手がかり。
まとめ
『Four!』(Contemporary Records S7026, 1959年USステレオ盤)は、西海岸ジャズ名手たちが集ったピアノ・カルテットの傑作。ハンプトン・ホーズの溌剌としたタッチと、ケッセル、ミッチェル、マンネという堅固なリズムセクションによる緊密なアンサンブルが刻まれた記録であり、音質面でもRoy DuNannの名録音として知られる。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Hampton Hawes Four! STEREOオリジナル S7026
このアルバムは、今もちょうどラジオで聞いている「世界の快適音楽セレクション」というラジオ番組を聴いているときに流れてきた一曲から、欲しくなり実際に購入したアルバム。
でも調べても、そのときの番組タイトルが出てきませんでした。
確か「ホースの音楽」とかそんな感じだったと思うのですが、見つかりません。
でも、確かに快適音楽セレクションという番組で取り扱われていて、
「お、すごくいい曲」と思って、ディスクユニオンで調べてことを覚えています。
でもそういうの、得てしてほしいと思ったときには見つからないもので。
その当時、ディスクユニオンのオンラインショップであれこれ探しても、結局見つからず断念した記憶があります。
結局、そういうのはほしいと思ったときに見つからないんですよね。
・・・しかし、数カ月後にディスクユニオンの町田店で出品されるのを知りました。
たぶん・・・2023年の話しだと思うのですが・・・
12月9日の土曜日の町田のセール。
■HAMPTON HAWES / FOUR!
【規格番号】S7026
【外装】B VG++
【盤質】B EX-
【特記事項】オリジナル盤/黒金艶/DG/STEREO/ジャケ汚れ 高音質
こちらが出品されると聴いたので、並んで買ったのを覚えています。
こんなレコード、ほしいと思う人はほとんどいないのか笑
案外あっさり手に入り、普通に家に持ち帰ることができました。
状態は完璧で、昨日久しぶりに聞いてみましたが、やっぱりいいですね。
あまりジャケットに興味のない私ですが、なんとなくこのジャケット。
いいじゃないですか。
軽やかな感じで。
堅苦しくなく聞ける感じで。
実際の音楽もまさにそんな感じでいい。
高音質なのか・・・どうかはよくわかりませんが。
確かに音も切れ味があっていい。
何よりメンバーがいいじゃないですか。
ハンプトンホーズの軽やかなピアノに、shelly manneの安定したドラム。
バーニー・ケッセルのギターも鋭くて軽やかでとても良いです。
もちろん、レッド・ミッチェルのベースも。
メンバーがいいです。
実際、私がレコードを購入する際の参考にしているcottonclubさんも以下のように語っています。
ゴルフをやっている人なら、このジャケットの意味は分かるでしょう。
見るからにヘタそうな4人がティーショットを打って、あらぬ方向にボールが飛んで、“ファー”と叫ぶ。ファーは英語ではForeで、それとFourを引っかけたタイトル。
でも演奏がヘタなわけではなく、至極よく出来たモダンジャズ。安心して買ってください。
『Roy DuNannの仕事 Stereo Recordsの最終回』Stereo Recordsの魅力。それは名エンジニアRoy DuNannの初期ステレオ録音が聴けること。 手探りで新しいマスタリングにチャレンジしているから…
7026: Hampton Hawes / Four!
Hampton Hawesのリーダー盤という趣旨のせいか、ピアノvsギター、ベース、ドラムスという構図になっている。そこがStereo Recordsらしくていい。音作りのコンセンプトとしてはペッパー盤と同じだけど、そこまでの緊張感はなく、4人のインタープレイを聴くレコードになっている。 『Stereo Records つづき』7017: Sonny Rollins / Way Out West PrestigeやBluenote諸作とは違って、カラっとした音にRoy Dunannら…
Hampton Hawesは日本から帰国したばかりの頃の演奏が強烈だった。特にトリオ3部作の1作目。アップテンポ曲だけ、やたら元気がよくて、それが個性だった。後年には耽美的になって和音を聴かせるピアニストに変身していく。本盤はその変化の途中にいる感じで、ゴリゴリ弾く個性は薄まったけど、バランスの良いピアノを弾く。4人の掛け合いも良く、音も良い佳作。お世辞にも褒められないRed Mitchellの弓弾きさえなければ、、、
改めてジャケットを眺めていて、タイトルのFOURは、4人のせめぎ合いを表現しているのかな、と思った。だから4人でマッチプレー → ゴルフになるのかも。そうだとしたら、意味深いジャケだ。スイングの構えは4人とも未経験者のようで、サマになっていないけど。
それともヒドいスイングで方向違いに飛んでしまい”Fore!”と叫ぶところを、Four!と揶揄したのか?そうだとしたら『気を付けろ!』という意味か、それともと4人を『ヘタクソ!』と笑いものにしているのか、、、



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