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【哀愁が沁みる】Thelonious Monk With John Coltrane(Jazzland – JLP-46, 1961年10月USモノラル盤)

4.0
john coltrane

うーん。・・・いい!

この記事を書いた人

  • ケン

    私自身の苦い後悔を原点に、「レコードの価値を未来へ繋ぐ」という信念で、一枚一枚の記事を執筆しています。収集の喜びも、売却の知識も。セカンドコレクターとして全力で文章を綴ります。 → プロフィール

Thelonious Monk With John Coltrane(Jazzland – JLP-46, 1961年10月USモノラル盤)

盤仕様・特徴

  • リリース年:1961年10月
  • レーベル:Jazzland – JLP-46(USジャズレーベル、リバーサイド系)
  • フォーマット:LP, Album, Mono(モノラルオリジナル盤)
  • 録音スタジオ:Reeves Sound Studios, New York
  • レコード会社:Bill Grauer Productions Inc.
  • ジャケット:カバーペインティング:Richard Jennings/デザイン:Ken Deardoff/カバー表紙クレジット:Prophet (22)
  • マトリクス・ランアウト:
    • Side A:JLP-46A(手書き刻印)
    • Side B:JLP-46B(手書き刻印)

パーソネル

  • Thelonious Monk – ピアノ、作曲
  • John Coltrane – テナーサックス(A1~B2)
  • Coleman Hawkins – テナーサックス(A3, B2)
  • Gigi Gryce – アルトサックス(A3, B2)
  • Ray Copeland – トランペット(A3, B2)
  • Wilbur Ware – ベース(A1~B2)
  • Art Blakey – ドラムス(A3, B2)
  • “Shadow” Wilson – ドラムス(A1, A2, B1)

トラックリスト

  1. Ruby, My Dear – 6:17
  2. Trinkle, Tinkle – 6:37
  3. Off Minor – 5:10
  4. Nutty – 6:35
  5. Epistrophy – 3:07
  6. Functional – 9:46

B3「Functional」はモンクの無伴奏ピアノソロ。
曲ごとの録音日:

  • B3:1957年4月16日
  • A3, B2:1957年6月25・26日
  • A1, A2, B1:1957年7月

この盤特有のポイント・コレクター情報

  • 1957年のセッションを中心に収録し、モンク&コルトレーンの歴史的共演がまとまったUSジャズ屈指の資料的価値。
  • 「Epistrophy」「Off Minor」など多管編成曲にはコールマン・ホーキンス等も参加、セッションごとのバンド違いも聴きどころ。
  • マトリクス手書き刻印「JLP-46A/B」がオリジナル盤の確認ポイント。
  • B3のみ完全なモンク単独ピアノによる録音で、アルバムに深みを与える構成となっている。

まとめ

『Thelonious Monk With John Coltrane』(Jazzland JLP-46, 1961年モノラル盤)は、1957年の名セッション音源から構成された重要作で、稀少なColtraneとの共演や多管編成も楽しめるコレクター必携の一枚です。

情報元Discogs URL:

https://www.discogs.com/ja/release/2062892-Thelonious-Monk-With-John-Coltrane-Thelonious-Monk-With-John-Coltrane

私の持っている盤、Thelonious Monk With John Coltrane(Jazzland – JLP-46 USオリジナル(DGなし)

私の持っている盤は、DGなしです。そのため、オリジナルと言っていいのか、US盤、セカンドと言うべきなのかわからないのですが、discogsのオリジナル盤となるページでの画像もDGなしだったので、とりあえずオリジナルとしています。

diskunionでは微妙ですよね。DGなしはUS盤として扱うことも多いようです。

と、思いましたがそんなことないですね。

◆THELONIOUS MONK / WITH JOHN COLTRANE (JLP46) 12,800円(税込)
◎外装:B/VG++ ◎盤質:B/EX- オリジナル盤/MONO/オレンジ/DGなし/ジャケ剥がれ少、3辺傷み/盤小プレスミス程度で概ね良好

6/7(土)『今週の廃盤レコードセール』オンラインショップ出品 : ディスクユニオンJazzTOKYO

ディスクユニオンでもDGなしとして扱っているようです。

まぁ、この時期、1961年代はDGなしが主流になってきたプレス時代なので、DGなしでもオリジナルと言っていいですよね。ビル・エヴァンスの黄金トリオの四部作なんかもDGなしでオリジナルという意見に変わりつつあります。

実際、昨日改めて聞いてみましたけど、音がすこぶる良いです。

リバーサイド系列のピアノの一音一音の粒の綺麗さが伝わってくる流麗な音作りに圧倒させられます。

この盤は、もともと「ほしかった」っていう盤では、正直なかったんですけど、4年くらい前だったかな?

しばらくレコードを買っていない時期があって、「久しぶりに見てみるかな。」とディスクユニオンのオンラインショップに掲載されていたのを見て、「久しぶりの1枚としてはちょうどいいかな」として購入した一枚でした。

価格はあまり覚えていませんが、1万円ちょっと。

今も変わらず、まぁ、相場通りという価格でしょうか。

この盤は、本当に不思議ですよね。

あのセロニアス・モンクのアルバムで、しかも愛弟子のジョン・コルトレーンとの共演盤。

もっと人気が出ても良いように感じるのですが、だいたい相場はこのくらいを行ったり来たり。

決して音が悪いとか演奏が悪いとかっていう感じはしません。

強いて言うなら、A面3曲目がちょっとわちゃわちゃしてて、ごちゃごちゃしてて、フリージャズに近い感じがするきらいがありますが、全体的に、セロニアス・モンクの醸し出す、異世界への入口のようなピアノ。

ジョン・コルトレーンの溢れる思いを、情熱をサックスに乗せたかのような演奏。

どれをとっても一級品のように感じますが、あまり値上がりしない不思議な盤。

しかも、最後の一曲、Functionalにおける文句のピアノソロなんて、もう最高ですよ。

文句のピアノを存分に、どっぷりと楽しむことができる名曲。

まぁ、「ジャズを純粋に楽しみたい」という方には向かないかもしれませんが、「モンクの世界にハマりたい」方にはぴったりなアルバムと言えます。

実はこのアルバム、しばらく前は「売ろう」と考えていました。

あるときに聴いてみたら、やたらと「ノイズ」が気になったから。

「え?こんなにノイズあったっけ?こりゃダメだ。売ろう。」

と売却リストに入っていたのですが、しばらくしてこうしてかけてみると、なんの問題もない。

うーん・・・

私の耳が悪くなったのか、それか、そのときはお避けによったときに聴いていたので神経が過敏になっていたのか(おそらく後者)わかりませんが、結構今の私にとっては完璧に近い状態です。

やっぱりこれだけの名盤名演。

状態の良い盤でききたいものです。

話は変わりますが、ジャズレコードは不思議なもので。

普通は「酔っているとき」の方が細かいことは気にならなくなるものですが、ジャズレコードは逆。

酔っているときのほうが何故か神経が過敏になり、細かいノイズすらもやたらと聞き取ってしまう。

神経が、それ以外の部分を削ぎ落として耳に入る演奏に集中しているからなのかもしれませんが。

これって私だけなんでしょうか?

話はそれましたが、このアルバム。

相場が安いので、1万円前後以上で買うのはさすがに出し過ぎだと思うのですが、相場で状態が良ければお買い得なとても良いアルバムだと思います。

余談ですが、このあともう少しモンクが聴きたくなってこちらのアルバム

【泥臭く美しい人生の縮図】Thelonious Monk Thelonious Himself RLP12-235 orpheum black label

を取り出して聴いてみたら、やたらとノイズが・・・

しかも盤を見てみたら、しっかりと縦傷が入っていました。

なぜこの盤で「OK」としてそのままにしてしまったのか、悔やまれます。

またhimself探しが始まってしまいそうです。

一時期やたらと在庫があったのに、「ほしい」と思うとなくなってしまうのがジャズレコードの不思議なところです。

 

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あらためて聴くと、モンクのこの可憐でどこか切ないピアノ演奏が心に染み入るんですよね。ビル・エヴァンスでもたまにそういう演奏をする時があるんですけど、モンクのピアノはそういう哀愁を演奏全体で感じます。(個人的意見)

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