正直、明るいんじゃなくて軽い(あくまでも個人的見解)
The Red Garland Trio – Bright And Breezy(Jazzland JLP 48, 1961年USモノラル盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:1961年(録音:1961年7月19日、ニューヨーク、プラザ・サウンド・スタジオ)
- レーベル:Jazzland – JLP 48(米国盤、モノラル仕様)
- フォーマット:LP, Album, Mono
- レコード会社:Bill Grauer Productions Inc.
- 録音/マスター:Plaza Sound Studios(録音エンジニア:Ray Fowler)
- ジャケットデザイン:Ken Deardoff/写真:Steve Schapiro
- プロデュース:Orrin Keepnews
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:JLP-48A
- サイドB:JLP-48B
- プレス工場:P刻印あり(プレッシング・プラント識別)
パーソネル
- Red Garland – ピアノ
- Sam Jones – ベース
- Charlie Persip – ドラムス
トラックリスト
- On Green Dolphin Street(Bronislaw Kaper) – 5:05
- I Ain’t Got Nobody(Dave Peyton, Roger Graham, Spencer Williams) – 5:02
- You’ll Never Know(Harry Warren, Mack Gordon) – 5:26
- Blues In The Closet(Oscar Pettiford) – 4:19
- What’s New(Bob Haggart, Johnny Burke) – 4:13
- Lil’ Darlin’(Neal Hefti) – 7:19
- What Is There To Say?(E.Y. Harburg, Vernon Duke) – 5:06
- So Sorry Please(Bud Powell) – 4:03
録音:1961年7月19日、ニューヨーク・プラザ・サウンド・スタジオ
この盤特有のポイント・コレクター情報
- Jazzlandレーベルからのリリースで、同社はBill EvansやWes Montgomeryらを手掛けたRiverside系のサブ・レーベルに位置付けられる。
- プロデュースはOrrin Keepnewsによるもので、同録音はGarlandの典型的なモダン・ピアノ・トリオ作品のひとつとされる。
- ベースのSam JonesはCannonball AdderleyやOscar Petersonトリオ等と活動し、安定感のあるラインでGarlandを支える。
- ドラムのCharlie PersipはDizzy Gillespie楽団や多数のセッションに参加した強靭なハードバップ・ドラマーであり、本盤でも推進力を与えている。
- 収録曲にはスタンダードが多く含まれ、特に「On Green Dolphin Street」や「Lil’ Darlin’」などはGarlandならではのスウィンギーかつブロックコード主体の解釈が聴かれる。
- Oscar Pettiford作「Blues In The Closet」やBud Powell作「So Sorry Please」収録も特徴的で、伝統的バップ・レパートリーを交えた多彩な選曲が魅力。
- 初期USモノ盤は、コレクター市場でも注目度が高く、プレス刻印やジャケットの状態によって評価が分かれる。
まとめ
『Bright And Breezy』(Jazzland JLP 48, 1961年USモノラル盤)は、 レッド・ガーランドがサム・ジョーンズとチャーリー・パーシップと組んだピアノ・トリオ作品で、スタンダードからバップ・ナンバーまで幅広く収録。 硬質でリズミカルなガーランドのピアノスタイルをよく示す一枚であり、ジャズランド初期カタログにおける代表的存在である。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、The Red Garland Trio – Bright And Breezy JLP48 USオリジナル
以前から気になっていたこの盤が、HMVレコードのオンラインショップで3300円くらい?
で出品されていたので、急いで買ってみました。
状態は、VG++とのことで悪くはなさそうだったので。
ジャケットはウォーターダメージとのことでしたが、気にしません。
残念ながら、実際に届いたレコードを聞いてみたところ、
B面2曲目全体にわたる周回ノイズと針飛びがあったため、手放すことになりました。
ですが、それはともかく。
この盤を買った経緯と実際に聞いたレビューを書きます。
買った経緯
前から欲しかったんです。
その理由は、このアルバム。
2~3年前。
どうしても欲しくて探し回ったこの、nearness of you,レッド・ガーランドの(おそらく)ジャズランド移籍後の第2弾のアルバム。
でもみんな同じことを考えているようで、出品されるとすぐになくなってしまうこのアルバム。
なんとかやっとの思いで、ステレオオリジナル(あるいはセカンドだったか忘れましたけどそれはセカンドコレクターのワタシにはどちらでもいい)を手に入れて、実際に聞いてみたら最高だったので、それの姉妹盤ともいえる、今回ご紹介している、Bright And Breezyを買ってみたかったんです。
You Tubeで聴いた限りでは結構良さげだったこともあり。
そしてこちらもneaness of you同様、なかなか入手できない番だから。
ということで、試しに、HMVで出品されたのを契機に買ってみたのですが、針飛び盤で残念でした・・・
実際に聞いたレビュー
盤の状態はともかくとして、じゃあ、アルバムとしての総評はどうか?
と問われると、「普通以下」というのがあくまで私の率直な印象。
正直、チグハグな印象をどうしても受けてしまいます。
私がレコードを購入する際に参考にしているサイトの一つ、新宿ジャズ談義さんでも、
ガーランドは、軽いピアノ捌きで悪くないが、ややベースとドラムスとのコンビネーションが悪いように思える。聴かせどころでの、ドラムが気になったり、ベースラインが、やや雰囲気の違う音色だったりしてバランスを欠く。トリオがバラバラの印象だ。
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と、書かれているように、なんだかチグハグ、バラバラな印象を受けます。
いや、確かに、what’s newとかBright And BreezyYou’ll Never Knowなど、ロマンチックに聴かせる曲もあり、この辺の曲なんかは「さすが」と唸ってしまうのですが、それ以外。
つまり、「Bright And Breezy」における、brightに当たる部分の曲がどうしても好きになれない。
なんだか「明るいんじゃなくて軽い」印象を受けてしまう。
聴いていて、なんだかソワソワするというか、落ち着かない気分になります。
あくまでも好みの問題かもしれませんが、そうしたbrightの部分の曲を聞くとせっかく美しいはずのbreezyの曲もなんだか軽く思えてしまいます。
ということで。
nearness of youのような美しいアルバムを期待して買ったのですが、ちょっと肩透かしでした。
まぁ、針飛び盤ということもあり、どちらにしても手放します。
あくまでも好みの問題なのであしからず。
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