良い盤だと思うのですが、少なくとも日本だとあまり人気ないですよね。
メンバーの問題かな・・・?
Thelonious Monk Quartet Plus Two – At The Blackhawk(Riverside RLP 12-323, 1960年USモノラル盤)
盤仕様・特徴
- リリース年:1960年(録音:1960年4月29日、サンフランシスコ・ブラックホーク)
- レーベル:Riverside Records – RLP 12-323(モノラル盤。本作は同時期にステレオ盤RLP 1171もリリース)
- フォーマット:LP, アルバム, モノラル
- カントリー:アメリカ合衆国
- ジャンル:ジャズ
- スタイル:バップ/ハードバップ
- 録音:ライブ録音(The Blackhawk, San Francisco, 1960年4月29日)
- マスタリング:Components Corp(Jack MatthewsがHYDROFEEDラース使用でマスタリング)
- デザイン:Ken Deardoff(カバーデザイン)
- プロデューサー:Orrin Keepnews(ライナーノーツも担当)
- マトリクス・ランアウト:
- サイドA:RLP 12 323 A
- サイドB:RLP 12 323 B
- レーベル表記:青ラベル“mic and reel”デザイン、「BILL GRAUER PRODUCTIONS」のみ表記(末尾に“INC.”なし)。裏面にはBill Grauer Productions Inc.表記。
パーソネル
- Thelonious Monk – ピアノ
- Charlie Rouse – テナーサックス
- Harold Land – テナーサックス
- Joe Gordon – トランペット(Vee-Jay Records提供参加)
- John Ore – ベース
- Billy Higgins – ドラムス
- 録音エンジニア:Ray Fowler, Reice Hamel
トラックリスト
- Let’s Call This – 8:32
- Four In One – 8:37
- I’m Getting Sentimental Over You – 6:07
- Worry Later – 9:09
- ‘Round Midnight – 12:06
- Epistrophy(クロージングテーマ)– 2:00
録音:1960年4月29日、ブラックホーク(サンフランシスコ)でのライブ記録。モノラル(RLP 12-323)およびステレオ(RLP 1171)同時発売。
この盤特有のポイント・コレクター情報
- モンクがカルテットにトランペットと第二テナーを加えた“+2”編成で録音された希少なライブ・セット。
- “Blue mic and reel”ラベルに「INC.」表記がない点はオリジナル・プレス初期盤の識別ポイント。
- ブラックホークは当時モダン・ジャズの中心的クラブで、モンクはここで普段より拡張されたアンサンブルを展開。
- 録音エンジニアReice Hamelによる現場録音は奥行きある空間再現で知られ、ライブ臨場感を強く伝える。
- ステレオ盤はRLP 1171、音像の広がりと定位感の違いで評価が分かれるが、モノラル盤はまとまりが良く評価が高い。
まとめ
『At The Blackhawk』(Riverside RLP 12-323, 1960年モノラル盤)は、セロニアス・モンクがカルテットに2名の管楽器奏者を加えて生演奏した貴重な記録。The Blackhawk特有の臨場感ある空間で、モンクのコンポジションがライブの即興力とともに新たな形で表現された作品である。オリジナル青ラベル盤はCollector評価も高く、モダン・ジャズのライブ録音史における重要資料のひとつとされる。
情報元Discogs URL:
私の持っている盤、Thelonious Monk Quartet Plus Two At The Blackhawk RLP12-323 USモノラル 青小 オリジナル
冒頭に書いたとおりですが、このアルバム。
人気のあるモンクのアルバムの中でもさほど人気がないと言っていいのか、
とにかく価格もそれほど高くはならないし、しかもたいていセールで出品されても売れ残る品物。
実際、私の持っている過去のディスクユニオンの出品履歴を見ていると、
(というか検索した結果でいうと)
◆THELONIOUS MONK / AT THE BLACKHAWK (RLP12323) 12,800円(税込)
◎外装:B/VG+ ◎盤質:B/VG++ オリジナル盤/青小/DG/エッジ軽いヒート(影響ほぼなし) 4/5(土)『ジャズUS廃盤レコードセール』オンラインショップ出品 : ディスクユニオンJazzTOKYO
こういうのがありました。
まぁ、12,800円だから決して安くないんですけど、
それにしたって、以前はもう少し安かった気がします。
で、ご存じの方は多いと思いますが、セロニアス・モンクのアルバムはとにかく人気があり(チェットベイカーと同じくらい)、出品されるとすぐに無くなる傾向にあります。
ですが、このアルバムは比較的出品されても、こんなふうに残る傾向にあります。
discogsの情報を見てみると、
- 低:¥752
- 中間点:¥3,919
- 高:¥33,728
と、それなりに高い価格の値段は高くついています。
ということは、アメリカなどでは結構高く評価されているのでしょうか。
それにしても、なんだか日本ではそんなに人気がない傾向があるように感じます。
その原因は、やはりメンバーが原因なんでしょうか。
- Bass – John Ore
- Drums – Billy Higgins
- Piano – Thelonious Monk
- Tenor Saxophone – Charlie Rouse, Harold Land
- Trumpet – Joe Gordon
うーん、確かに。
途中からモンクのバンドでは主軸となったチャーリー・ラウズ。
そして、クリフォード・ブラウンのバンドでは主流メンバーと言えるハロルド・ランド。
ドラムにビリー・ヒギンズもいるものの・・・
やっぱり日本国内では、
「知らない」という人が多いのかもしれません。
うーん、やはり、人気が低い原因はきっとメンバーでしょうね。
曲目はどれも素晴らしい。
中でも12分もの圧巻の演奏でラウンド・ミッドナイトは垂涎ものといえます。
と、私みたいな素人の評価で話を進めても仕方ないので、新宿ジャズ談義での評価を見てみましょう。
ウエスト・コーストでのライブなので、ウエスト・コースト・ミュージシャンと仲良く共演。各人のソロも悪くないがモンクらしい緊張感ではなく、リラックスしたライブ。(しげどん)
悪い内容ではないが、3管いる意味がわからない。2テナーが協調もバトルもせずに、淡々とソロをとる。うーん、悩ましい(笑)(hand)
https://www.jazzdangi.com/thelonious-monk/thelonious-monk-%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E4%BD%9C3-1/
なるほど。テナーサックスが2テナーで共演していたんですね。
それは、気づかなかった笑
確かに、それはあまり意味がないな・・・
実際私自身、このアルバム。
オリジナルで持っているのですが、今これを書きながら必死に思い出そうとしたのですが、
いつどこで入手したかほとんど思い出せません。
あ・・・
たぶん、ハルズレコードさんだったな。
ここで、安く?出品されていたので購入したのを思い出しました。
確か、レコードを集め始めてそれほど間もない頃だったので、7年以上前の話かもしれません。
それから、何度も、「売ってしまおうか」と思って、候補に上がったものの、
なぜか最後まで残り続けた盤です。
実際に、昨日久しぶりに聞いてみましたが・・・
まず驚いたのが、音が良いということ。
オリジナル盤だから?ライブ盤だから?
なのかわかりませんが、結構音が良いと感じました。
そして、モンクも確かにリラックスした演奏で悪くない感じ。
ただ、モンクの「奇人ピアノ?」みたいな、いわゆる
「モンクっぷり」はほとんどない。
どちらかというと、「正統派のモンク」という感じでしょうか。
モンクの入口としては悪くないのかもしれませんが、
でも、モンクの「異世界への入口」を期待すると、ガクッとするアルバムだと思います。
しかし何回考えても、確かに、テナーサックス2管編成にする理由と意味はわからないな・・・
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